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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
管理番号 1005258
審判番号 審判1996-20460  
総通号数
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案審決公報 
発行日 2000-05-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 1996-12-06 
確定日 1999-12-22 
事件の表示 平成3年実用新案登録願第19976号「台間メダル貸機管理構造」拒絶査定に対する審判事件(平成4年10月21日出願公開、実開平4-117684)について、次のとおり審決する。   
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 (手続の経緯・本願考案)
本願は平成3年3月29日の出願であって、その請求項1に係る考案は、平成11年7月15日付け手続補正書で補正された実用新案登録請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものと認める。(以下、「本願考案」という)
「メダル貸機とメダル対応遊戯機と紙幣受入識別装置と紙幣搬送部と収納金庫とから構成されるメダル対応遊戯群における台間メダル貸機の管理機構において、前記メダル貸機に対して紙幣挿入口に紙幣を挿入しかつ識別部で金額を読み取ってから該紙幣の金額に応じたメダル数の排出を指令し、該指令に基づき前記メダル貸機のメダル取出口からメダルが排出され、かつ読み取られた紙幣は紙幣搬送部に送られ順次収納金庫内に運搬されて収納される紙幣受入識別機構を備えたことを特徴とする台間メダル貸機構造。」
なお、「メタル貸機」は誤記と認めて、上記のように読み替えた。
(引用例)
これに対して、当審における平成11年5月18日付けで通知した拒絶の理由に引用した、特開平2-95389号公報(以下「引用例1」という)には、
「本発明はメダル貸出機にかかり、特にいわゆる島として配置された多数台のスロットマシンまたは麻雀式パチンコ機、組み合わせ式パチンコ機、加算式パチンコ機等のメダルを使用するゲーム機械の間に配置して使用されるメダル貸出機に関する。」(第1頁右下欄第3行?第8行)、
「遊戯者が紙幣23を挿入口24内ヘインサートした場合も同様であって、紙幣23が紙幣識別収納部18において真正の紙幣23であると識別された場合には、該紙幣23の額に相当するメダル12が、上記同様に取出皿15へ送り出されることとなる。」(第2頁左下欄第2行?第7行)
「投入された硬貨21は、硬貨収納体20へ収納され、紙幣は紙幣識別収納部18内に収納されるものである。」(第2頁左下欄第7行?第9行)と記載されており、
また、同じく引用した、特開平3-21285号公報(以下「引用例2」という)には、
「パチンコ店内の島1には、第1図に示すとおり、複数のパチンコ機10が列設され、パチンコ機10の上方には、各パチンコ機10に対応して複数の玉貸機20がそれぞれ設置されている。
島1内の各パチンコ機10の裏側には貨幣搬送装置200が配置され、各玉貸機20から排出される貨幣を、島1の端部に設置された貨幣収納装置3へ搬送する。」(第2頁右下欄第20行?第3頁左上欄第7行)、
「各玉貸機20は、第2図、第3図および第4図に示すとおり、硬貨処理部20a、紙幣識別部50、玉切り部60、制御部70および磁気カードリーダ/ライタ90からなる。」(第3頁左上欄第11行?第14行)、
「百円硬貨と五百円硬貨がそれぞれ判別されたときには、判別金額に応じて玉切り部60が駆動され、パチンコ玉供給設備から供給されるパチンコ玉を計数用センサによって計数して、玉切り装置によって区切るとともに、判別金額に応じた数のパチンコ玉を、対応するパチンコ機10の玉受け皿11へ供給する。」(第5頁左上欄第13行?第19行)、
「紙幣が挿入された場合には、紙幣識別部50、釣銭部40、玉切り部60が制御され、紙幣挿入口21から挿入された紙幣が千円札であるか否かを識別する。挿入された紙幣が千円札であるときには、紙幣排出口51から貨幣搬送装置200ヘ排出し、遊技客によって操作される各貸玉金額選択スイッチ24、25の選択状態に応じて、玉切り部60を駆動してパチンコ玉をパチンコ機10へ供給する。」(第5頁右上欄第5行?第13行)、
「貨幣搬送装置200の搬送方向の末端には、貨幣収納装置3としての紙幣搬送装置が220が近接して配されている。」(第6頁右上欄第12行?第14行)、
「紙幣搬送装置220によって選別された千円札は、紙幣搬送装置220の上方に設けられ、垂直方向に配された軸224,225の両端に備えられた2組のプーリ226、227に掛け渡された2本のベルト228・229によって幾つかのローラからなる紙幣分離部230へ導かれて1枚ずつ計数された後、紙幣収納箱301内へ動板302によって押し込まれて収納される。」(第6頁左下欄第4行?第11行)と記載されている。
(対比)
引用例1と本願考案は双方とも「台間メダル貸機」であって、引用例1における「スロットマシンまたは麻雀式パチンコ機、組み合わせ式パチンコ機、加算式パチンコ機等」は、本願考案の「メダル対応遊戯機」に相当し、同じく引用例1における「紙幣識別収納部18」が本願考案の「紙幣受入識別装置」及び「収納金庫」に相当し、さらに引用例1における「挿入口24」、「取出皿15」が本願考案の「紙幣挿入口」、「メダル取出口」にそれぞれ相当するから引用例1には、
「メダル貸機とメダル対応遊戯機と紙幣受入識別装置と収納金庫とから構成されるメダル対応遊戯群における台間メダル貸機の管理機構において、前記メダル貸機に対して紙幣挿入口に紙幣を挿入しかつ識別部で紙幣の真贋を確認してから真正と識別された場合に該紙幣の金額に応じたメダル数の排出を指令し、該指令に基づき前記メダル貸機のメダル取出口からメダルが排出され、かつ読み取られた紙幣は収納金庫内に収納される紙幣受入識別機構を備えたことを特徴とする台間メダル貸機構造。」なる考案が記載されているものと認められる。
本願考案と引用例1に記載された考案とを比較すると、両者は
「メダル貸機とメダル対応遊戯機と紙幣受入識別装置と収納金庫とから構成されるメダル対応遊戯群における台間メダル貸機の管理機構において、前記メダル貸機に対して紙幣挿入口に紙幣を挿入し該紙幣の金額に応じたメダル数の排出を指令し、該指令に基づき前記メダル貸機のメダル取出口からメダルが排出され、かつ読み取られた紙幣は収納金庫内に収納される紙幣受入識別機構を備えたことを特徴とする台間メダル貸機構造。」の点で一致し、以下の点で相違する。
(イ)本願考案が紙幣挿入口に紙幣を挿入しかつ識別部で金額を読み取ってから該紙幣の金額に応じたメダル数の排出を指令するものであるのに対して、引用例1に記載された考案が紙幣を挿入しかつ識別部で紙幣の真贋を確認してから真正と識別された場合に該紙幣の金額に応じたメダル数の排出を指令するものである点、
(ロ)本願考案が読み取られた紙幣は紙幣搬送部に送られ順次収納金庫内に運搬され収納されるものであるのに対して、引用例1に記載された考案では紙幣搬送部が明確に記載されていない点で相違している。
(当審の判断)
上記各相違点について検討する。
相違点(イ)について
引用例2には、挿入された硬貨を識別し、識別した金額に応じた個数の玉を排出する玉貸機が記載されている。
このように、遊戯機の遊戯媒体貸機において挿入された貨幣を識別し、識別した金額に応じた個数の遊戯媒体を排出する技術思想が開示されているから、引用例1のメダル貸機において挿入された紙幣を識別し、識別した金額に応じた個数の遊戯媒体であるメダルを排出するようにすることは、当業者がきわめて容易に推考し得ることである。
相違点(ロ)について
引用例2には、紙幣識別部で識別した紙幣を紙幣収納箱に収納するための紙幣搬送装置が記載されている。
また、引用例1においても挿入口に挿入された紙幣を紙幣識別収納部に送るために何らかの紙幣搬送部を有していることは当然のことであって、引用例1に記載の台間メダル貸機の紙幣搬送部として、引用例2に記載のものを用いることは、当業者がきわめて容易になし得ることである。
そして、本願考案が奏する効果は、引用例1及び2に記載されたそれぞれの効果の総和以上のものとも認めることはできない。
(むすび)
したがって、本願考案は、引用例1及び2に記載された考案に基づいて、当業者がきわめて容易に考案をすることができたものであるので、実用新案法第3条第2項の規定により実用新案登録を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
審理終結日 1999-09-29 
結審通知日 1999-10-15 
審決日 1999-10-20 
出願番号 実願平3-19976 
審決分類 U 1 8・ 121- WZ (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 植野 孝郎瀬津 太郎  
特許庁審判長 馬場 清
特許庁審判官 平瀬 博通
吉村 尚
考案の名称 台間メダル貸機管理構造  
代理人 唐木 浄治  
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