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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A46B
管理番号 1009140
審判番号 審判1998-11271  
総通号数
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案審決公報 
発行日 2000-08-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 1998-07-17 
確定日 1999-12-27 
事件の表示 平成5年実用新案登録願第15070号「歯ブラシ」拒絶査定に対する審判事件〔(平成8年1月31日出願公告、実公平8-3297)、実用新案登録請求の範囲に記載された請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。   
結論 原査定を取り消す。 本願の考案は、実用新案登録をすべきものとする。
理由 1.手続の経緯・本願考案
本願は、平成5年3月4日の出願であって、その請求項1に係る考案(以下、「本願考案」という。)は、出願公告後の平成10年7月17日付け手続補正書によって適法に補正された明細書の実用新案登録請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものと認める。
「歯ブラシにおいて、歯ブラシ本体に植毛したブラシの外周に、中途に分岐した枝毛を有する毛を、複数本設けたことを特徴とする歯ブラシ。」
2.引用例
これに対して、原査定の拒絶理由となった、特許異議の決定の理由に引用された実願昭63-163918号(実開平2-84525号)のマイクロフィルム(以下、「引用例」という。)には、歯ブラシに関し、図面とともに、「歯ブラシにおいて、らせん状溝を表面にもつブラシ毛、又は縄状表面をもつブラシ毛を植毛部に2?9mmの間隔をもって植毛し、植毛先端部には長毛を植毛する、植毛部本体に段差をつける」(実用新案登録請求の範囲)こと、「ブラシ毛の縄状表面並びにらせん状溝の表面は、歯の表面に、又歯間に挿入され、摩擦されるときは、圧力も加わって歯垢、汚物等の掻き出しを効率よく清掃、除去作用するものであります。又、植毛先端部のブラシ長毛は奥歯の清掃歯垢掻き出しに大きく作用効果を発揮するものであります。」(第2頁7?13行)ことが記載されている。
3.対比・判断
本願考案と引用例に記載された考案を対比検討する。
本願考案は、「歯ブラシ本体に植毛したブラシの外周に、中途に分岐した枝毛を有する毛を、複数本設けた」構成を採用したものであり、この構成により「歯と歯との間に挟まれた食物カスは、歯ブラシで磨く際に分岐した各毛の細い先端部分が、入り込み食物カスを係止して取り去ることが出来、口内が不潔とならず衛生的であり、また、電動タイプの歯ブラシに応用してもよく、また、歯ブラシ本体に植毛したブラシの外周にのみ、中途に分岐した枝毛を有する毛を植毛したため、製造も簡単であり、また、従来品のように複歯ブラシの植毛部が多くなく、従来品とくらべて口内で不快感をあたえることなく、極めて有益なる効果を奏するものである。」という効果を奏するものである。
これに対し、引用例に記載された考案の植毛部に植毛されるブラシ毛は、らせん状溝を表面に、又は縄状表面をもち、ブラシ毛の縄状表面並びにらせん状溝の表面は、歯の表面に、又歯間に挿入され、摩擦されるときは、圧力も加わって歯垢、汚物等の掻き出しを行うものであり、また、植毛先端部に植毛する毛は単に長毛であって、奥歯の清掃歯垢掻き出しを行うものであり、いずれも本願考案の中途に分岐した枝毛を有する毛とは、その構成、機能が相違している。また、引用例に記載された考案のブラシ毛は植毛部に2?9mm間隔をもって植毛され、長毛は植毛先端部に植毛されており、本願考案のように歯ブラシ本体に植毛したブラシの外周に複数本設けるように構成したものでもない。また、引用例には、本願考案の上記構成を示唆する記載もない。
したがって、引用例に記載された植毛部に2?9mm間隔をもって植毛されるらせん状溝を表面に、又は縄状表面をもつブラシ毛及び植毛先端部に植毛される長毛から、本願考案の「中途に分岐した枝毛を有する毛」の構成並びに「枝毛を有する毛を歯ブラシ本体に植毛したブラシの外周に、複数本設けるようにした」構成を当業者がきわめて容易に想到し得たとすることができない。
4.むすび
以上のとおり、本願考案は、引用例に記載された考案に基づいて当業者がきわめて容易に考案をすることができたものとすることができないから、原査定の理由によって本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決日 1999-12-07 
出願番号 実願平5-15070 
審決分類 U 1 8・ 121- WY (A46B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 吉国 信雄山崎 豊阿部 寛  
特許庁審判長 大槻 清寿
特許庁審判官 岡田 和加子
富岡 和人
考案の名称 歯ブラシ  
代理人 三原 靖雄  
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