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審決分類 審判 全部申し立て   G07F
管理番号 1009212
異議申立番号 異議1998-71585  
総通号数
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案決定公報 
発行日 2000-08-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 1998-03-30 
確定日 1999-12-13 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 実用新案登録第2549687号「サ-ペンタイン式自動販売機の商品収納器」の請求項1ないし2に係る実用新案に対する実用新案登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。   
結論 訂正を認める。 実用新案登録第2549687号の請求項1ないし2に係る実用新案登録を維持する。
理由 1.本件は、実用新案登録第2549687号に関し、受けた実用新案登録を取り消すべきである旨主張して申し立てられた実用新案登録異議申立事件に存する。
2.本件に係る出願の経過等を含む手続きの経緯の概要は以下のとおりである。
1) 出願日 :平成3年10月17日
2) 登録日 :平成9年6月6日
3) 公報 :平成9年9月30日実用新案登録公報発行
4) 異議申立:平成10年3月30日異議申立人和田正彦より異議申立書を提出
5) 取消理由:平成10年6月2日付けで当審より取消理由の通知
6) 訂正請求:平成10年8月6日実用新案権者より意見書訂正請求書提出
7) 訂正拒絶:平成11年8月17日付けで当審より訂正拒絶の理由の通知
8) 手続補正:平成11年10月26日実用新案権者より手続補正書(訂正請求書)と意見書を提出
3.訂正(手続補正含む)適否の判断
1) 訂正請求の流れ
実用新案権の骨子となる本件【請求項1・2】に係る考案の記載事項についての訂正(補正)の内容は、以下のとおりである。
実用新案権者は、登録時の本件の【実用新案登録請求の範囲の請求項1・2】に係る以下の記載
「【請求項1】 対向する左右の側壁の間に、前後に複数の円弧板を千鳥状に配置して該各前後の円弧板の間に上下に蛇行して延びる商品収納路を形成したサーペンタイン式自動販売機の商品収納器において、
前記各円弧板には、左右に所定間隔をおいて、上下に延びる複数の長穴と商品収納路に向かって突出した上下に延びるビードとを交互に該各円弧板全体に設けたことを特徴とするサーペンタイン式自動販売機の商品収納器。
【請求項2】
前記各円弧板は、その上端を前記左右の側板に軸支し、下端を自由端となし回動自在に設置するとともに、該各円弧板の下端を前記商品収納路の内側に向かって付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のサーペンタイン式自動販売機の商品収納器。」
を、
平成10年8月6日付け訂正請求書により、以下のとおりに訂正した。即ち、
「【請求項1】 対向する左右の側壁の間に、前後に複数の円弧板を千鳥状に配置して該各前後の円弧板の間に上下に蛇行して延びる商品収納路を形成したサーペンタイン式自動販売機の商品収納器において、
前記各円弧板には、左右に所定間隔をおいて、上下に延びる複数の長穴と商品収納路に向かって突出した上下に延びる複数のビードとを交互に該各円弧板全体に設けた
ことを特徴とするサーペンタイン式自動販売機の商品収納器。
【請求項2】
前記各円弧板は、その上端を前記左右の側壁に軸支し、下端を自由端となし回動自在に設置するとともに、該各円弧板の下端を前記商品収納路の内側に向かって付勢する付勢手段を設けた
ことを特徴とする請求項1記載のサーペンタイン式自動販売機の商品収納器。」
ところが、平成11年8月17日付けで当審が通知した訂正拒絶理由を機に、再度実用新案権者から手続補正書(訂正請求書)が提出され、更に、右訂正請求後の【実用新案登録請求の範囲】の【請求項1・2】を、以下のとおりに訂正(手続補正)した。即ち、
『 【請求項1】 対向する左右の側壁の間に、前後に複数の円弧板を千鳥状に配置して該各前後の円弧板の間に上下に蛇行して延びる商品収納路を形成したサーペンタイン式自動販売機の商品収納器において、
前記各円弧板には、左右に所定間隔をおいて、上下に延びる複数の長穴と商品収納路に向かって突出した上下に延びる複数のビードとを交互に該各円弧板全体に設けるとともに、該長穴の幅長さと隣接する該各長穴間の間隔を等しく形成したことを特徴とするサーペンタイン式自動販売機の商品収納器。
【請求項2】
前記各円弧板は、その上端を前記左右の側壁に軸支し、下端を自由端となし回動自在に設置するとともに、該各円弧板の下端を前記商品収納路の内側に向かって付勢する付勢手段を設けた
ことを特徴とする請求項1記載のサーペンタイン式自動販売機の商品収納器。』
2) そこで、右手続補正(訂正請求)の適否に付き審案する。
右手続補正の核心は、訂正後の本件【請求項1】に係る考案において、更に、
「(複数の長穴と商品収納路に向かって突出した上下に延びる複数のビードとを交互に該各円弧板全体に設ける)『とともに、該長穴の幅長さと隣接する該各長穴間の間隔を等しく形成した』こと」を、
介入せしめるものであり、斯かる内容は、もともと、第3図及び明細書の【0014】に記載された事項にして、これは実用新案登録請求の範囲の減縮に該当し、この手続補正(訂正請求)は、格別不適法なものには当たらないといってしかるべきである。
3) 訂正の内容と適否の判断
イ) 本件の【実用新案登録請求の範囲】の項に於ける【請求項1・2】に係る記載に付いての訂正内容(即ち、訂正事項A,B)は、前掲のとおりである{前述3.の1)の『』内の記載事項参照。}。
ロ) 訂正事項(手続補正後)C、E、G、H
これ等の訂正事項(補正後)は、何れも上記本件【請求項1、2】に係る記載の訂正(手続補正)に伴い明細書の考案の詳細な説明の項の記載を整合させるために訂正したものである。
これ等の訂正事項は、何れも明りょうでない記載の釈明に当たり、何れも、願書に添付した明細書・図面の記載の範囲内の訂正にして、このことにより格別実用新案登録請求の範囲の拡張・変更をもたらすものではないと解せられる。
ハ) 訂正事項B、D、F、I
これらのうち、B、D、Fは、何れも明細書の考案の詳細な説明の項に於ける誤記の訂正に当たり、Iは、図面に於ける図符の加入であって明りょうでない記載の釈明に当たるものというべきである。
これ等の何れも、出願当初願書に添付した明細書・図面に記載された範囲内の訂正であって、このことにより格別実用新案登録請求の範囲を拡張・変更するものでもないことは明らかである。
4) いわゆる独立登録要件についての判断
最後に、本件訂正後の【請求項1・2】に係る考案が、出願の際独立して実用新案登録を受けることができるか否かにつき、審案する。
I.) 引用例
▲1▼ 第1引用例:「実願昭51-1668号(実開昭52-109893号)のマイクロフィルム」;この引用例には、以下の記載が、図面と共に、記されている。
イ) 「本考案の目的は、……………………………………サーペンタイン方式の商品収納棚を提供することにある。」(明細書第2頁16?19行)
ロ) 「中央部に長方形の開口2を形成すると共に、…………………………………………………………………………………………延在した一対のビード5,5’を湾曲内面に突設させる。」(同第4頁7行?16行目)
ハ) 開口を挟んで、長穴と複数のビードが交互に設けられてなる態様の「第1図」の記載内容。
▲2▼ 第2引用例:「実願昭63-130534号(実開平2-50788号)のマイクロフィルム」この引用例には、以下の記載が図面と共に記されている。
イ) 「商品収納棚2には、………………………………………………各誘導板3は、商品転動通路4外へ突曲する板体6を上下に連ねたもので、」(明細書第4頁16行?第5頁4行目)
ロ) 各円弧板において、左右に所定間隔をおいて上下に延びる複数の長穴を設けてなる態様が「第1図」に開示されている。
▲3▼ 第3引用例:「特公昭60-29439号公報」;本引用例には、以下の記載が、図面と共に、記されている。
イ) 「第2図および第3図において、………………………………………………………ピン10に規制されるばね11により下端部8bが矢印Aの方向に付性勢され、軌道体セグメント8は第2図実線で示す状態に取り付けられている。」(第2頁第3欄10行?15行目)
II.) 対比・判断
1) 訂正後の本件【請求項1】に係る考案について
前記第1引用例には、「各円弧板には、上下に延びる長穴と商品収納路に向かって突出した上下に延びる複数のビードとを交互に該円弧板に設けた」ものが、開示されており、
他方、前記第2引用例には、
「各円弧板には、左右に所定間隔をおいて、上下に延びる複数(2個が、複数を包括)の長穴を各円弧板全体に設け(た)」てなる技術事項が、開示されている。
しかしながら、上記第1、第2の各引用例に記載の考案の何れにも、本件訂正後の【請求項1】に係る考案の構成要件である
「該長穴の幅長さと隣接する該各長穴間の間隔を等しく形成した」の技術的事項は、具有しないものである。
したがって、右第1、第2の各引用例に記載された考案を如何様に組み合わせ勘案しても本件訂正後の【請求項1】に係る考案を創成することができないものというべきであり、これ等二つの考案に基づいて当業者がきわめて容易に推考することができたものとすることはできない。
なお、第3引用例の考案は、そもそも、長穴が存在しないものであるところ、本件【請求項1】に係る考案の審案には、引き合いに出すには不適切であるというべきである。
本件訂正後の【請求項1】に係る考案は、その構成要件により、明細書に記載されたとおりの効用を収めているものである。
他方、これ等各引用例に記載の考案を以ては、右本件【請求項1】に係る考案の如き効用は期待することができない。
それ故、右各引用例に記載された考案の存在のもとにおいて、訂正後の本件【請求項1】に係る考案につき、実用新案法第3条第2項の規定によって、実用新案登録を受けることを得ないものとすることはできないというべきである。
2) 訂正後の本件【請求項2】に係る考案について
本件【請求項2】に係る考案は、前項の考案の円弧板に、「各円弧板の下端を前記商品収納路の内側に向かって付勢する付勢手段を設けた」ものに相当しており、斯かる付勢手段は、第3引用例に開示されていることは明らかである。
しかしながら、本件訂正後の【請求項2】に係る考案は、前記訂正後の【請求項1】に係る記載を引用する形式を採っており、前記訂正後の【請求項1】に係る考案の構成要件を悉く充足するものであるところ、本件訂正後の【請求項2】に係る考案につき、第1?第3の各引用例に記載された考案を総合・考量して、当業者において、きわめて容易に推考することができたものとすることはできない。
それ故、本件訂正請求は、平成6年法律第116号附則第9条第2項の規定において準用する特許法第120条第3項の規定で更に準用する同法第126条第2項?第4項に規定する趣意に適合し、適法なものとして認容する外はない。
4. 異議申立適否の判断
1) 異議申立人は、本件各考案は、第1、第2の各引用例に記載の考案に基づいて、或いは、第1?第3の各引用例に記載の考案に基づいて、当業者が、きわめて容易に推考し得たものであるから、
実用新案法第3条第2項の規定により、本件【請求項1及び2】に係る考案につき、受けた実用新案登録は、取り消しを免れない旨主張する口吻である。
しかしながら、訂正後の本件【請求項1・2】に係る考案について、上記第1?第3の各引用例に記載の考案に基づいてきわめて容易に推考することができたものと断ずることができないことは、既に、前記訂正請求の適法性の判断の階梯において審案したとおりであり、重複するので繰り返しの煩は避ける。
4. 以上のとおりであるから、上記第1?第3の各引用例に記載された考案を以ては、本件訂正後の【請求項1・2】に係る考案に関して受けた実用新案登録につき、取り消すことはできない。
なお、外に、本件【請求項1・2】に係る考案につき受けた登録を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
発明の名称 (54)【考案の名称】
サーペンタイン式自動販売機の商品収納器
(57)【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 対向する左右の側壁の間に、前後に複数の円弧板を千鳥状に配置して該各前後の円弧板の間に上下に蛇行して延びる商品収納路を形成したサーペンタイン式自動販売機の商品収納器において、
前記各円弧板には、左右に所定間隔をおいて、上下に延びる複数の長穴と商品収納路に向かって突出した上下に延びる複数のビードとを交互に該各円弧板全体に設けるとともに、該長穴の幅長さと隣接する該各長穴間の間隔を等しく形成した
ことを特徴とするサ-ペンタイン式自動販売機の商品収納器。
【請求項2】
前記各円弧板は、その上端を前記左右の側壁に軸支し、下端を自由端となし回動自在に設置するとともに、該各円弧板の下端を前記商品収納路の内側に向かって付勢する付勢手段を設けた
ことを特徴とする請求項1記載のサーペンタイン式自動販売機の商品収納器。
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、千鳥状に配置された円弧板を改良し静音効果を持たせたサーペンタイン式自動販売機の商品収納器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動販売機の商品収納器として、特公昭58-16519号公報に開示されたものが知られている。
【0003】
この自動販売機の商品収納器は、対向する左右の側壁の間に、前後に複数の円弧板を千鳥状に配置して前後の円弧板の間に上下に蛇行して延びる商品収納路を形成したものである。
【0004】
商品を商品収納路に充填するときは、その収納路の上部開口から商品を投入落下させ、円弧板の一部に穿設された穴を介して商品の充填状況を判断しながらその充填作業を行う。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このような充填作業において、商品収納路に投入された商品がその商品収納路の上部から下部に向かって落下する。
【0006】
しかしながら、この商品収納路は蛇行状に形成されているため、落下途中で各円弧板に商品が衝突し、非常に大きな騒音を発生するという問題点を有していた。本考案の目的は前記従来の問題点に鑑み、円弧板への商品の衝突時に発生する衝突音を小さくし、商品充填時等に発生する騒音を減衰するサーペンタイン式自動販売機の商品収納器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記課題を解決するため、請求項1の考案は、対向する左右の側壁の間に、前後に複数の円弧板を千鳥状に配置して該各前後の円弧板の間に上下に蛇行して延びる商品収納路を形成したサーペンタイン式自動販売機の商品収納器において、前記各円弧板には、左右に所定間隔をおいて、上下に延びる複数の長穴と商品収納路に向かって突出した上下に延びる複数のビードとを交互に該各円弧板全体に設けるとともに、該長穴の幅長さと隣接する該各長穴間の間隔をほぼ等しく形成したことを特徴とする。
【0008】
請求項2の考案は、請求項1のサーペンタイン式自動販売機の商品収納器において、前記各円弧板は、その上端を前記左右の側壁に軸支し、下端を自由端となし回動自在に設置するとともに、該各円弧板の下端を前記商品収納路の内側に向かって付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】
請求項1の考案によれば、各円弧板には、左右に所定間隔をおいて上下に延びる複数の長穴を各円弧板全体に穿設したので、この円弧板自体の質量が小さくなり、その衝突音発生源自体が小さくなる。このため、商品収納路の上部から投入された商品が各円弧板に衝突するときに発生する騒音が小さくなる。更に、商品収納路に向かって突出した上下に延びるビードを前記長穴と交互に各円弧板全体に設けることにより円弧板自体の剛性率が上がり耐久性が向上する。
【0010】
また、この円弧板全体に複数の長穴を穿設しているため、円弧板にて発生する衝突音が円弧板全体で減衰され、その減衰効率に優れている。更に、長穴の幅長さと隣接する各長穴間の間隔をほぼ等しく形成しているため、この長穴を通じて流れる空気(例えば冷気)により偏りなく商品全体を効率よく冷却できる。
【0011】
請求項2の考案によれば、円弧板に衝突する商品の衝撃が付勢手段の付勢力により緩衝され、商品の衝突音が更に減衰する。
【0012】
【実施例】
図1乃至図3は本考案に係るサーペンタイン式自動販売機の商品収納器の一実施例を示すもので、図1は商品収納器の側面図、図2は商品収納器の組み立て斜視図である。
【0013】
図中、1は縦長の商品収納器、2はこの商品収納器1の左右に対向して配置された一対の側壁、3はこの各側壁2の間に前後に千鳥状に配置された円弧板である。この前後の円弧板3と左右の側壁2との間の蛇行状の通路により商品収納路4を構成し、この商品収納路4に商品を充填する。
【0014】
この前後の円弧板3は、それぞれ商品収納路4の内側に凹部を形成するよう配置され、その上端を軸3aにて側壁2の軸穴2a,2bに軸支し、他方、下端を自由端として、この円弧板3を上下に回動できるように設置している。他方、この円弧板3の上方にはバネ係止棒5が側壁2の軸穴2c,2dに固定されている。このように固定された円弧板3には、5個の衝撃緩衝用の長穴3bをその円弧板3全体に亘って穿設している。この長穴3bはその円弧板3の上部から下部に向かって大きく延設され、図3に示すように、その各長穴3bの左右の間隔W2が、長穴3bの幅長さW1とぼぼ等しくなっている。また、この各長穴3bの左右には、これに沿って円弧板3自体の強度をあげると共に商品張り付きを防止するビード3cが商品収納路4に向かって突出している。更に、この円弧板3の上部には屈曲したバネ係止板3dが形成されている。このバネ係止板3dには円弧板3の軸3aに介装されたコイルバネ6の一端が係止し、他方、バネ係止棒5にはこのコイルバネ6の他端が係止して円弧板3を商品収納路4の内側に向かって回転付勢している。
【0015】
本実施例に係る商品収納器1に商品を充填するときは、商品収納路4の上部から商品を投入する。これにより、この商品が上部の円弧板3から下部の円弧板3に向かって蛇行しながら落下する。
【0016】
この落下時に投入商品は円弧板3に衝突しながら移動し、この衝突時に衝突音を発生する。しかしながら、本実施例に係る円弧板3には円弧板3全体に亘って上下に延びる5個の衝撃緩衝用の長穴3bを穿設しているため、この円弧板3自体の質量が小さくなり、その衝突音発生源自体が小さくなる。このため、商品の衝突に伴う音も小さくなる。更に、各長穴3bの左右には円弧板3全体に亘って上下に延びる6個のビード3cが商品収納路4に向かって突出しているため、円弧板3自体の強度が高くなる。
【0017】
また、この円弧板3全体に複数の長穴3bを穿設しているため、円弧板3にて発生する衝突音が円弧板3全体で減衰され、その減衰効率が優れている。
【0018】
更に、図1に示すように、円弧板3がコイルバネ6により内側に回動付勢されているため、この円弧板3に衝突した商品がこのコイルバネ6の付勢カにより、緩衝され、円弧板3の長穴3bと相俟ってその静音効果を更に向上させる。
【0019】
更にまた、長穴3bによる円弧板3の開口部分が大きくなっているため、商品収納器1を軽量にでき、商品充填量及び商品残量の確認が容易になるし、更にはこの長穴3bがビート3cと交互に円弧板3全体に設けられているため、また、長穴の幅長さと隣接する各長穴間の間隔をほぼ等しく形成しているため、この開口部分を介して冷気が対流し、偏りなく商品を冷却し、冷却性能も向上する。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案によれば、各円弧板には、左右に所定間隔をおいて上下に延びる長穴を各円弧板全体に穿設したので、商品が各円弧板に衝突するときに発生する騒音が小さくなり、また、この円弧板全体に複数の長穴を穿設しているため、円弧板にて発生する衝突音が円弧板全体で減衰され、その減衰効率が優れたものとなる。更に、商品収納路に向かって突出した上下に延びるビードを前記長穴と交互に各円弧板全体に設けることにより、円弧板自体の剛性率が上がり耐久性が優れたものとなるし、また、長穴の幅長さと隣接する各長間の間隔をほぼ等しく形成しているため、商品全体を偏りなく冷却等できる。
【0021】
請求項2の考案によれば、円弧板に衝突する商品の衝撃が付勢手段の付勢力により緩衝され、商品の衝突音を更に減衰するため、円弧板の静音効果と相俟って更に商品充填時の騒音を減衰することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーペンタイン式自動販売機の商品収納器の側面図
【図2】サーペンタイン式自動販売機の商品収納器の組み立て斜視図
【図3】円弧板の断面図
【符号の説明】
1…商品収納器、2…側壁、3…円弧板、3b…長穴、4…商品収納路、5…コイルバネ。
訂正の要旨 (3)訂正の要旨
▲1▼訂正事項A
実用新案登録明細書中の請求の範囲の請求項1の記載を、
【請求項1】 対向する左右の側壁の間に、前後に複数の円弧板を千鳥状に配置して該各前後の円弧板の間に上下に蛇行して延びる商品収納路を形成したサーペンタイン式自動販売機の商品収納器において、
前記各円弧板には、左右に所定間隔をおいて、上下に延びる複数の長穴と商品収納路に向かって突出した上下に延びる複数のビードとを交互に該各円弧板全体に設けるとともに、該長穴の幅長さと隣接する該各長穴間の間隔を等しく形成した
ことを特徴とするサーペンタイン式自動販売機の商品収納器。
と訂正する。
▲2▼訂正事項B
実用新案登録請求の範囲の請求項2の記載を、
【請求項2】 前記各円弧板は、その上端を前記左右の側壁に軸支し、下端を自由端となし回動自在に設置するとともに、該各円弧板の下端を前記商品収納路の内側に向かって付勢する付勢手段を設けた
ことを特徴とする請求項1記載のサーペンタイン式自動販売機の商品収納器。
と訂正する。
▲3▼訂正事項C
段落番号【0007】の記載を、
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記課題を解決するため、請求項1の考案は、対向する左右の側壁の間に、前後に複数の円弧板を千鳥状に配置して該各前後の円弧板の間に上下に蛇行して延びる商品収納路を形成したサーペンタイン式自動販売機の商品収納器において、前記各円弧板には、左右に所定間隔をおいて、上下に延びる複数の長穴と商品収納路に向かって突出した上下に延びる複数のビードとを交互に該各円弧板全体に設けるとともに、該長穴の幅長さと隣接する該各長穴間の間隔をほぼ等しく形成したことを特徴とする。
と訂正する。
▲4▼訂正事項D
段落番号【0008】の記載を、
【0008】
請求項2の考案は、請求項1のサーペンタイン式自動販売機の商品収納器において、前記各円弧板は、その上端を前記左右の側壁に軸支し、下端を自由端となし回動自在に設置するとともに、該各円弧板の下端を前記商品収納路の内側に向かって付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする。
と訂正する。
▲5▼訂正事項E
段落番号【0010】の記載を、
【0010】
また、この円弧板全体に複数の長穴を穿設しているため、円弧板にて発生する衝突音が円弧板全体で減衰され、その減衰効率に優れている。更に、長穴の幅長さとが隣接する各長穴間の間隔をほぼ等しく形成しているため、この長穴を通じて流れる空気(例えば冷気)により偏りなく商品全体を効率よく冷却できる。
と訂正する。
▲6▼訂正事項F
段落番号【0014】の記載を、
【0014】
この前後の円弧板3は、それぞれ商品収納路4の内側に凹部を形成するよう配置され、その上端を軸3aにて側壁2の軸穴2a,2bに軸支し、他方、下端を自由端として、この円弧板3を上下に回動できるように設置している。他方、この円弧板3の上方にはバネ係止棒5が側壁2の軸穴2c,2dに固定されている。このように固定された円弧板3には、5個の衝撃緩衝用の長穴3bをその円弧板3全体に亘って穿設している。この長穴3bはその円弧板3の上部から下部に向かって大きく延設され、図3に示すように、その各長穴3bの左右の間隔W2が、長穴3bの幅長さW1とほぼ等しくなっている。また、この各長穴3bの左右には、これに沿って円弧板3自体の強度をあげると共に商品張り付きを防止するビード3cが商品収納路4に向かって突出している。更に、この円弧板3の上部には屈曲したバネ係止板3dが形成されている。このバネ係止板3dには円弧板3の軸3aに介装されたコイルバネ6の一端が係止し、他方、バネ係止棒5にはこのコイルバネ6の他端が係止して円弧板3を商品収納路4の内側に向かって回転付勢している。
▲7▼訂正事項G
段落番号【0019】の記載を、
【0019】
更にまた、長穴3bによる円弧板3の開口部分が大きくなっているため、商品収納器1を軽量にでき、商品充填量及び商品残量の確認が容易になるし、更にはこの長穴3bがビード3cと交互に円弧板3全体に設けられているため、また、長穴の幅長さと隣接する各長穴間の間隔をほぼ等しく形成しているため、この開口部分を介して冷気が対流し、偏りなく商品を冷却し、冷却性能も向上する。
と訂正する。
▲8▼訂正事項H
段落番号【0020】の記載を、
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案によれば、各円弧板には、左右に所定間隔をおいて上下に延びる長穴を各円弧板全体に穿設したので、商品が各円弧板に衝突するときに発生する騒音が小さくなり、また、この円弧板全体に複数の長穴を穿設しているため、円弧板にて発生する衝突音が円弧板全体で減衰され、その減衰効率が優れたものとなる。更に、商品収納路に向かって突出した上下に延びるビードを前記長穴と交互に各円弧板全体に設けることにより、円弧板自体の剛性率が上がり耐久性が優れたものとなるし、また、長穴の幅長さと隣接する各長穴間の間隔をほぼ等しく形成しているため、商品全体を偏りなく冷却等できる。
と訂正する。
▲9▼訂正事項I
図2に符号「3d」及び引き出し線を加入した訂正を行う。
異議決定日 1999-11-22 
出願番号 実願平3-84631 
審決分類 U 1 651・ 121- YA (G07F)
最終処分 維持  
前審関与審査官 遠藤 秀明溝渕 良一  
特許庁審判長 佐藤 久容
特許庁審判官 藤原 稲治郎
三原 彰英
登録日 1997-06-06 
登録番号 実用登録第2549687号(U2549687) 
権利者 サンデン株式会社
群馬県伊勢崎市寿町20番地
考案の名称 サーペンタイン式自動販売機の商品収納器  
代理人 吉田 精孝  
代理人 吉田 精孝  
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