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審決分類 審判 査定不服  取り消して特許、登録 B65D
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B65D
管理番号 1014988
審判番号 審判1998-13667  
総通号数 11 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案審決公報 
発行日 2000-11-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 1998-08-27 
確定日 2000-05-15 
事件の表示 平成 4年実用新案登録願第 52641号「流体包装容器」拒絶査定に対する審判事件〔平成 5年 6月 8日出願公開、実開平 5- 42129、平成 6年11月16日出願公告、実公平 6- 44813、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。   
結論 原査定を取り消す。 本願の考案は、実用新案登録すべきものとする。
理由 1.手続の経緯・本願考案
本願は、昭和61年8月7日に出願された実願昭61-120323号の一部を、実用新案法第9条第1項で準用する特許法第44条第1項の規定により、平成4年7月27日に実用新案登録出願されたものであって、その実用新案登録請求の範囲に記載された考案(以下、「本願考案」という。)は、出願公告後である平成11年9月28日付け手続補正により補正された明細書および図面の記載からみて、その実用新案登録請求の範囲に記載された、次のとおりのものである。
「容器本体と、この容器本体の一面の取付孔に挿入して取付けられた注出口とにより構成され、注出口は、容器本体に取付けるための鍔状周縁部を備えかつ注出開口となるべき部分を有する筒状本体と、この筒状本体の注出開口となるべき部分を閉じるように筒状本体に一体的に連設され表面に摘み片を備えた蓋とを有し、この蓋は、その一側で、ヒンジ部を構成する薄肉部を介して筒状本体に一体的に接続されるとともに、前記ヒンジ部以外の部分では、切離し用薄肉部を介して筒状本体に一体的に接続され、前記ヒンジ部の外側における筒状本体外面には保形性をもつ第1の係合突片がヒンジ部の外側に隣接して、前記蓋の外面の仮想延長面に関して立ち上がるように一体的に突設され、一方、前記ヒンジ部の内側に隣接して、蓋の外面には保形性をもつ第2の係合突片が蓋の外面から立ち上がるように一体的に突設され、これら第1および第2の係合突片は、立ち上がり方向に直交する横方向にほぼ等しい長さをもち、かつそれらの横方向長さは蓋の寸法との関連においてきわめて短く局部的なものであり、前記第2の係合突片は、摘み片の引上げによる前記切離し用薄肉部の破断後、蓋をそのヒンジ部を中心として開放方向に回動させた時に、第1の係合突片に対し係合し蓋を開放位置に保つような形状、位置、寸法を与えられ、前記筒状本体、蓋、第1、第2の係合突片は同じ弾性材料により形成され、前記筒状本体の側面には、前記鍔状周縁部との間に間隔をおいて容器本体への仮止め用突起が周方向に間隔をおいて突設され、注出口は、その鍔状周縁部が容器本体の取付孔の周壁の内面に接しかつ仮止め用突起が取付孔の周壁の外面に接する状態で容器本体に接合されていることを特徴とする流体包装容器。」

2.拒絶理由の概要
当審で通知した拒絶理由の概要は、本願考案は、その出願の日(原出願の出願日)前の出願であって本願出願の出願後に出願公開された出願である実願昭61-7276号(実開昭62-118019号。以下、「先の出願」という。)の、願書に最初に添付された明細書又は図面に記載された考案と同一であると認められ、しかも、当該出願に係る考案をした者が本願考案の考案者と同一であるとも、また、本件出願の時において、その出願人が上記出願の出願人と同一であるとも認められないので、実用新案法第3条の2第1項の規定により実用新案登録を受けることができない、というものである。

3.先の出願に係る考案
上記先の出願には、図面と共に次の考案が記載されている。
「液体食品を充填する包装容器(X)の上面壁に溶着付設するように一体成形された合成樹脂製の注出口であって、包装容器上面壁(Xa)の内面に重合すべきフランジ部(1)に注出口部を形成するための側壁(2)を立上らせて、該側壁(2)に容器上面壁(Xa)を係止する爪(3)を付設し、前部につまみ(15)を備えた蓋(5)を折曲自在に形成された折曲用ひだ(6)を介して注出口後部側壁(2b)に連結するとともに、蓋側壁部(7)を蓋(5)の引起しにより形成される注出口部に密接して嵌合できるような寸法に垂下形成して該蓋側壁部(7)の下端部を蓋引起しにより破断可能な裂開用ひだ(8)により上記注出口側壁(2)の上端部内側と連結し、且つ、蓋(5)の開き時に蓋係止部(9)と係合する係止爪(10)を蓋(5)上面に設け、注出口側壁(2)の前部上縁に係合縁部(11)を形成して該係合縁部(11)と蓋閉鎖時に係合する爪(12)を蓋側壁(7)前部に突設し、つまみ(15)の持上げにより裂開用ひだ(8)を破断して注出口を開口し、つまみ(15)の押下げにより蓋側壁部(7)が該開口部に嵌入閉鎖できるようにしたことを特徴とする包装容器の注出口」(実用新案登録請求の範囲1)

4.対比・判断
本願考案と先の出願に記載された考案とを対比すると、後者の「蓋係止部」および「係止爪」は、前者の「第1の係合突片」および「第2の係合突片」にそれぞれ相当し、「蓋係止部」は「蓋の外面の仮想延長面に関して立ち上がるように一体的に突設され」たものであり、「係止爪」も「蓋の外面から立ち上がるように一体的に突設され」た構造を有するものと解され、その点では両者は一致する。
しかしながら、本願考案の第1および第2の係合突片が「立ち上がり方向に直交する横方向にほぼ等しい長さをもち、かつそれらの横方向長さは蓋の寸法との関連においてきわめて短く局部的なもの」であるのに対し、先の出願に記載された蓋係止部は、係止爪に比べ直線状に比較的長く形成されており、その点で両者の構成は明らかに相違する。
そして、その構成の違いを実質的に同一であるといえる根拠もない。
したがって、本願考案が先の出願に記載された考案と同一であると認めることはできず、実用新案法第3条の2第1項の規定を適用することができない。

5.むすび
以上のとおりであるから、本願考案を実用新案法第3条の2第1項の規定により実用新案登録を受けることができないとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決日 2000-04-17 
出願番号 実願平4-52641 
審決分類 U 1 8・ 121- WY (B65D)
U 1 8・ 116- WY (B65D)
最終処分 成立  
前審関与審査官 八巻 惺伏見 隆夫谷口 耕之助  
特許庁審判長 大槻 清寿
特許庁審判官 小林 武
船越 巧子
考案の名称 流体包装容器  
代理人 岡田 淳平  
代理人 佐藤 一雄  
代理人 前島 旭  
代理人 永井 浩之  
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