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審決分類 審判 全部申し立て   B21D
審判 全部申し立て   B21D
管理番号 1025103
異議申立番号 異議1999-73465  
総通号数 15 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案決定公報 
発行日 2001-03-30 
種別 異議の決定 
異議申立日 1999-09-08 
確定日 2000-06-26 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 登録第2591929号「プレスブレーキの上型固定装置」の請求項1乃至3に係る実用新案登録に対する実用新案登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。   
結論 訂正を認める。 登録第2591929号の請求項1ないし3に係る実用新案登録を維持する。
理由 第1 手続の経緯
本件実用新案登録第2591929号の考案は、平成4年9月25日に出願され、平成11年1月8日に実用新案権の設定の登録がなされ、その後、株式会社コスメック(以下「申立人」という。)より請求項1乃至3に係る実用新案登録異議の申立てがなされ、その後、取消しの理由の通知がされ、その指定期間内である平成12年4月13日に訂正請求がなされたものである。
第2 訂正の適否についての判断
1 訂正の要旨
(1)訂正事項a
本件登録明細書の実用新案登録請求の範囲の請求項1における「接続管と、を具備することを特徴とするプレスブレーキの上型固定装置。」なる記載を「接続管と、を具備し、上記開口は、この開口の内径が縮小するまでの上記接続管の端部の嵌合を許容する深さが、上記接続管のこの開口に嵌合する端部の長さに相当し、上記本体は、上記プレスブレーキの正面側の外側に向かって開口するねじ穴を有し、この外側に向かう開口より上記シリンダ装置を上記ねじ穴に対して着脱自在に取り付けた構成としたことを特徴とするプレスブレーキの上型固定装置。」と訂正する。
(2)訂正事項b
考案の詳細な説明の項の段落【0010】における「上記問題点を解決する・・(中略)・・特徴とするものである。」なる記載を「上記問題点を解決する第1の考案は、供給された圧力流体によってピストンが移動することにより、本体と後側挟持部材との間に上型を挟み込んで固定するクランプ力、又は本体と後側挟持部材との間に挟み込まれて固定されている上型を緩めるアンクランプ力、を発生するシリンダ装置を有するプレスブレーキの上型固定装置において、上記本体は、複数設けられ夫々に1又は2以上のシリンダ装置が取り付けられており、これらの各本体の内側に設けられ該本体と隣接する他の上記本体側に向かって開□し該本体に取り付けられている上記シリンダ装置に圧力流体を供給することができる流路と、互いに隣接する両方の上記本体に設けられている上記各開口部分に各端部が嵌合し上記流路を相互に連通する接続管と、を具備し、上記開口は、この開口の内径が縮小するまでの上記接続管の端部の嵌合を許容する深さが、上記接続管のこの開口に嵌合する端部の長さに相当し、上記本体は、上記プレスブレーキの正面側の外側に向かって開口するねじ穴を有し、この外側に向かう開口より上記シリンダ装置を上記ねじ穴に対して着脱自在に取り付けた構成としたことを特徴とするものである。」と訂正する。
2 訂正の目的の適否、新規事項の存否および拡張変更の有無
(1)訂正事項aについて
訂正事項aは、実用新案登録請求の範囲の請求項1の記載において、開口の構成を、「開口は、この開口の内径が縮小するまでの上記接続管の端部の嵌合を許容する深さが、上記接続管のこの開口に嵌合する端部の長さに相当し」と限定し、本体の構成を、「上記本体は、上記プレスブレーキの正面側の外側に向かって開口するねじ穴を有し、この外側に向かう開口より上記シリンダ装置を上記ねじ穴に対して着脱自在に取り付けた構成とした」と限定したものである。
そして、開口の構成を、「開口は、この開口の内径が縮小するまでの上記接続管の端部の嵌合を許容する深さが、上記接続管のこの開口に嵌合する端部の長さに相当」するものとすることは、登録明細書に添付された図面の図1及び図2並びに登録明細書の記載「接続管43の左側の端部は、この本体53の右側面59の開口68に嵌入している。」(段落【0023】の第4乃至5行)及び「そして、この接続管43は、開口68、69に端部を嵌入することにより接続することができる構成である、・・・接続することができる。」(段落【0026】の第6行乃至第9行)から明らかである。
一方、本体の構成を、「本体は、上記プレスブレーキの正面側の外側に向かって開口するねじ穴を有し、この外側に向かう開口より上記シリンダ装置を上記ねじ穴に対して着脱自在に取り付けた構成」とすることは、同図面の図3及び登録明細書に「シリンダ装置17は図3に示すように、本体53に設けたねじ穴57にシリンダ20を螺合させて取り付けてある。」(段落【0022】第1行乃至2行)及び「この効果によってシリンダ装置を上型取付部材の正面側に取り付けることができるという効果を得ることができる。」(段落【0038】第7行乃至8行)と記載されている。
したがって、上記訂正は、実用新案登録請求の範囲の減縮に該当し、新規事項を追加するものでもなく、実質的に実用新案登録請求の範囲を拡張又は変更するものでもない。
(2)訂正事項bについて
訂正事項bは、訂正事項aの訂正に伴い、考案の詳細な説明の項の記載を、実用新案登録請求の範囲の記載に整合させることを目的とする訂正であり、明りょうでない記載の釈明を目的とする訂正に該当し、新規事項を追加するものでもなく、実質的に実用新案登録請求の範囲を拡張又は変更するものでもない。
3 独立登録要件の判断
(1)訂正後の考案
訂正明細書の請求項1乃至請求項3に係る考案(以下「訂正考案1」乃至「訂正考案3」という。)は、訂正された明細書および願書に添付された図面の記載からみて、訂正明細書の請求項1乃至3に記載の次のとおりのものであると認める。
「【請求項1】供給された圧力流体によってピストンが移動することにより、本体と後側挟持部材との間に上型を挟み込んで固定するクランプ力、又は本体と後側挟持部材との間に挟み込まれて固定されている上型を緩めるアンクランプ力、を発生するシリンダ装置を有するプレスブレーキの上型固定装置において、上記本体は、複数設けられ夫々に1又は2以上のシリンダ装置が取り付けられており、これらの各本体の内側に設けられ該本体と隣接する他の上記本体側に向かって開口し該本体に取り付けられている上記シリンダ装置に圧力流体を供給することができる流路と、互いに隣接する両方の上記本体に設けられている上記各開口部分に各端部が嵌合し上記流路を相互に連通する接続管と、を具備し、
上記開口は、この開口の内径が縮小するまでの上記接続管の端部の嵌合を許容する深さが、上記接続管のこの開口に嵌合する端部の長さに相当し、上記本体は、上記プレスブレーキの正面側の外側に向かって開口するねじ穴を有し、この外側に向かう開口より上記シリンダ装置を上記ねじ穴に対して着脱自在に取り付けた構成としたことを特徴とするプレスブレーキの上型固定装置。
【請求項2】請求項1に記載のプレスブレーキの上型固定装置において、上型が固定される上型取付部に設けられているねじ穴に、ボルトを螺合させることにより上記本体を上記上型取付部に取り付けることができる構成としたことを特徴とするプレスブレーキの上型固定装置。
【請求頃3】請求項1に記載のプレスブレーキの上型固定装置において、上型が固定される上型取付部に設けられている貫通孔に、ねじ穴を有するブッシュを嵌め込み、このブッシュのねじ穴にボルトを螺合させることにより上記本体を上記上型取付部に取り付けることができる構成としたことを特徴とするプレスブレーキの上型固定装置。」
(2)取消しの理由の概要
当審において通知した取消しの理由の概要は、実用新案登録異議申立てと同一の証拠方法及びその理由により取り消すべきであるというものであり、同申立ての内容の概要は次の通りである。
「請求項1乃至請求項2に係る実用新案登録は、申立人の提出した甲第1号証(特開平4-220119号公報)に記載の考案であるから、実用新案法第3条第1項の規定に違反してされたものであり、請求項3に係る考案は、甲第1号証に記載の考案と甲第2号証(実公平2-26586号公報)に記載の考案に基づいて当業者がきわめて容易に考案をすることができたものであるから同項に係る実用新案登録は、実用新案法第3条第2項の規定に違反してされたので取り消すべきものである。
なお、シリンダ装置を正面方向へ取り外し可能に装着する構成は、甲第3号証(特開平3-178744号公報)及び甲第4号証(特開平4-41144号公報)に示されるように単なる設計変更に過ぎない。」
(3)当審の判断
そこで、上記取消しの理由を検討する。
(a)甲各号証記載の考案
甲第1号証:
供給された圧力流体によってピストンが移動することにより、クランプ押え部材(6)とクランプ受け部材との間に上型(3)を挟み込んで固定するクランプ力、又はクランプ押え部材とクランプ受け部材との間に挟み込まれて固定されている上型(3)を緩めるアンクランプ力、を発生する油圧シリンダ(19)を有するプレスブレーキの上型固定装置において、上記クランプ押え部材(6)は、複数設けられ夫々に1又は2以上の油圧シリンダ(19)が取り付けられており、これらの各クランプ押え部材(6)の内側に設けられ該クランプ押え部材と隣接する他の上記クランプ押え部材側に向かって開口し該クランプ押え部材に取り付けられている上記油圧シリンダ(19)に圧力流体を供給することができる連通路(22)と、互いに隣接する両方の上記クランプ押え部材(6)に設けられている上記各開口部分に各端部が嵌合し上記流路を相互に連通する連通管(23)とを具備し、上記開口は、この開口の内径が縮小するまでの上記連通管(23)の端部の嵌合を許容する深さが、上記連通管(23)の端部に管逃し空間(57a,57b)を残す長さであり、上記クランプ押え部材(6)は、上記プレスブレーキの裏面側に向かって開口する穴を有し、この裏側に向かう穴に上記油圧シリンダ(19)を取り付けた構成としたことを特徴とするプレスブレーキの上型固定装置。
甲第2号証:
クランプ本体3に設けられている縦貫通孔13に、高さ調節用固定孔14を有する縦ねじ筒11を嵌め込み、この縦ねじ筒11の高さ調節用固定孔14に脚軸部4aを螺合させることによりクランプ腕6をクランプ本体3に取り付ける天秤型油圧クランプ(第1図と明細書第5欄第1行から第12行参照)。
甲第3号証:
クランプ具傾斜直動形油圧クランプにおいて、クランプ駆動油室14の後端壁は、ハウジング5にねじ止め固定した油室蓋33で構成され、油室クランプの組立時において、ハウジング5内にアンクランプ用バネ18およびピストン9を装着した状態で油室蓋33をハウジング5にネジ嵌合させる構造(第7図および明細書第6頁上左欄1乃至8行参照)。
甲第4号証:
クランプ具直動形油圧クランプにおいて、ハウジング4が上下一体に形成され、クランプ駆動油室15の上壁を蓋ボルト30で構成すること(第4図及び第5図並びに明細書3頁下左欄18乃至20行参照)。
(b)対比・判断
訂正考案1(以下「前者」という。)と甲第1号証記載の考案(以下「後者」という。)を対比する。
後者における、「クランプ押え部材」は前者における「本体」に相当し、以下同様に「クランプ受け部材」は「後側挟持部材」に、「油圧シリンダ」は「シリンダ装置」に、「連通路」は「流路」に、「連通管」は「接続管」に、夫々相当するといえる。
してみると両者は、「供給された圧力流体によってピストンが移動することにより、本体と後側挟持部材との間に上型を挟み込んで固定するクランプ力、又は本体と後側挟持部材との間に挟み込まれて固定されている上型を緩めるアンクランプ力、を発生するシリンダ装置を有するプレスブレーキの上型固定装置において、上記本体は、複数設けられ夫々に1又は2以上のシリンダ装置が取り付けられており、これらの各本体の内側に設けられ該本体と隣接する他の上記本体側に向かって開口し該本体に取り付けられている上記シリンダ装置に圧力流体を供給することができる流路と、互いに隣接する両方の上記本体に設けられている上記各開口部分に各端部が嵌合し上記流路を相互に連通する接続管とを具備したことを特徴とするプレスブレーキの上型固定装置」なる構成において一致しているが次のような相違点がある。
相違点1
「開口」の構成が前者においては、「開口の内径が縮小するまでの上記接続管の端部の嵌合を許容する深さが、上記接続管のこの開口に嵌合する端部の長さに相当」する構成(以下「構成A」という)を有しているのに対して、後者においては、「開口の内径が縮小するまでの上記連通管(23)の端部の嵌合を許容する深さが、上記連通管(23)の端部に管逃し空間(57a,57b)を残す長さ」とする構成を有する点。
相違点2
「本体」が、前者においては、「プレスブレーキの正面側の外側に向かって開口するねじ穴を有し、この外側に向かう開口より上記シリンダ装置を上記ねじ穴に対して着脱自在に取り付けた構成」(以下「構成B」という。)を有するのに対して、後者においては、「プレスブレーキの裏面側に向かって開口する穴を有し、この裏側に向かう穴に上記シリンダ装置を取り付けた構成」を有する点。
そこで、これらの相違点について検討する。
相違点1について
甲第2号証乃至甲第4号証記載のクランプ装置は、いずれもクランプ本体にクランプを発生する油圧シリンダ装置を有するものの、クランプ本体は、各油圧シリンダを連通する開口及び接続管のいずれも有していないのであるから、これらクランプ本体が訂正考案1の必須の構成である構成Aを有していない。
したがって、相違点2について検討するまでもなく、訂正考案1が、甲第1号証記載の考案であるとも、甲第1号証乃至甲第4号証記載の考案に基づいて当業者がきわめて容易に考案をすることができたともいえない。
訂正に係る請求項2及び請求項3は、いずれも請求項1の構成を引用して記載されているから、訂正考案2及び訂正考案3は、訂正考案1の上記構成A及び構成Bを有している。
そして、上述の通り構成Aを具備せしめることは、甲第1号証乃至甲第4号証のいずれにも記載がないから、訂正考案2及び訂正考案3も、甲第1号証記載の考案であるとも、甲第1号証乃至甲第4号証記載の考案に基づいて当業者がきわめて容易に考案をすることができたともいえない。
したがって、請求項1乃至2に係る考案は、甲第1号証に記載された考案であるから、実用新案法第3条第1項の規定に違反して実用新案登録されたものであり、請求項3に係る考案は、甲第1号証に記載された考案と甲第2号証に記載された考案に基づいて当業者が極めて容易に考案をすることができたものであるから同項に係る実用新案登録は、実用新案法第3条第2項の規定に違反してされたので取り消すべきものであるとの上記取消しの理由は妥当でない。
また、他に、本件訂正考案1乃至訂正考案3が実用新案登録出願の際独立して実用新案登録を受けることができないとする理由もない。
したがって、本件訂正考案1乃至訂正考案3は実用新案登録出願の際独立して実用新案登録を受けることができるものである。
4 むすび
以上のとおりであるから、上記訂正請求は、平成6年法律第116号附則第9条第2項において準用され同附則第10条第1項によりなお従前の規定によるとされる特許法第120条の4第2項及び同条第3項において準用する特許法第126条第2から第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
第3 実用新案登録異議の申立てについての判断
1 実用新案登録異議の申立ての理由
上述の取消しの理由(第2の3の(2)「取消しの理由の概要」参照)に同じ。
2 当審の判断
既述の通り実用新案登録異議の申立ての証拠方法及び理由は、取消しの理由において引用された甲各号証と理由に同じであり、取消しの理由は上記第2の3の(3)「当審の判断」において述べたように理由がないのであるから、実用新案登録異議の申立ての理由があるとはいえない。
3 結び
以上の通りであるから、本件実用新案登録異議の申立ては理由があるとは言えない。
また、他に本件実用新案登録を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
発明の名称 (54)【考案の名称】
プレスブレーキの上型固定装置
(57)【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 供給された圧力流体によってピストンが移動することにより、本体と後側挟持部材との間に上型を挟み込んで固定するクランプ力、又は本体と後側挟持部材との間に挟み込まれて固定されている上型を緩めるアンクランプ力、を発生するシリンダ装置を有するプレスブレーキの上型固定装置において、
上記本体は、複数設けられ夫々に1又は2以上のシリンダ装置が取り付けられており、これらの各本体の内側に設けられ該本体と隣接する他の上記本体側に向かって開口し該本体に取り付けられている上記シリンダ装置に圧力流体を供給することができる流路と、互いに隣接する両方の上記本体に設けられている上記各開口部分に各端部が嵌合し上記流路を相互に連通する接続管と、を具備し、
上記開口は、この開口の内径が縮小するまでの上記接続管の端部の嵌合を許容する深さが、上記接続管のこの開口に嵌合する端部の長さに相当し、
上記本体は、上記プレスブレーキの正面側の外側に向かって開口するねじ穴を有し、この外側に向かう開口より上記シリンダ装置を上記ねじ穴に対して着脱自在に取り付けた構成としたことを特徴とするプレスブレーキの上型固定装置。
【請求項2】 請求項1に記載のプレスブレーキの上型固定装置において、上型が固定される上型取付部に設けられているねじ穴に、ボルトを螺合させることにより上記本体を上記上型取付部に取り付けることができる構成としたことを特徴とするプレスブレーキの上型固定装置。
【請求項3】 請求項1に記載のプレスブレーキの上型固定装置において、上型が固定される上型取付部に設けられている貫通孔に、ねじ穴を有するブッシュを嵌め込み、このブッシュのねじ穴にボルトを螺合させることにより上記本体を上記上型取付部に取り付けることができる構成としたことを特徴とするプレスブレーキの上型固定装置。
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、パンチ等の上型を上型取付部に固定するためのプレスブレーキの上型固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のプレスブレーキの上型固定装置には、図7に示すものがある。それは、上下に往復運動を行うラムの下端部(以下、上型取付部1という。)に複数台取り付けられている。そして、この上型固定装置の後側挟持部材61は、図7に示すように、上型取付部1に設けられているねじ穴63にボルト67を螺合させることにより上型取付部に締結されており、この後側挟持部材61と前側挟持部材9とがパンチ等の上型7を挟み込んで固定している。この握持力は、圧縮コイルばね10のばね力を利用して得ている。
【0003】
次に、この上型7を上型固定装置から取り外すときは、図8に示す油圧ホース6を介してシリンダ装置2に圧油を供給し、シリンダ装置2のピストン8を後側挟持部材61側に突出させればよい。これにより、前側挟持部材9と後側挟持部材61とが互いに引き離されて、この上型固定装置から上型7を取り外すことができる。
【0004】
かかるシリンダ装置2は、図8に示すように、前側挟持部材9に取り付けてある。即ち、シリンダ装置2をプレスブレーキ(図示せず)の正面側に配置してある。このように、シリンダ装置2をプレスブレーキの正面側に取り付けてあるのは、例えばこのシリンダ装置2が取り付けられている前側挟持部材9の上型取付部1に対する取付及び取り外しの作業が容易にできるようにする為と、シリンダ装置2の部品交換の作業が容易にできるようにする等の為である。
【0005】
そして、複数台の上型固定装置に設けられている各シリンダ装置2のシリンダ4には、図9に示すように、圧油の給排口5を設けてある。そして、互いに隣接する上型固定装置に設けられている給排口5は、油圧ホース6を介して接続されている。なお、図8に示すように、ホース6の先端には接続用金具64を設けてあり、この接続金具64には雄ねじ65を削設してある。この雄ねじ65を前側挟持部材9に削設してある雌ねじ66に螺合することにより、ホース6と前側挟持部材9とを接続している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の上型固定装置では、ホース6と前側挟持部材9とを接続金具64を介して接続しているので、複数台の上型固定装置を極めて接近させた状態で上型取付部1に取り付ける場合、互いに隣接する前側挟持部材9の間隔が狭いので、この狭間にホース6と接続金具64を配置することができないことがある。従って、そのような場合、図8に示すように、ホース6を前側挟持部材9の上面に接続している。
【0007】
しかし、この従来の上型固定装置を取り付けたプレスブレーキ(図示せず)により薄板等のワーク11を屈曲形成(プレス)した場合、図8に示すように、ワーク11の縁部12が油圧ホース6に衝突することがあり、ワーク11の縁部12がホース6に衝突するとホース6が損傷するという問題がある。なお、屈曲形成したワーク11の長大部13がプレスブレーキの正面側にくるように配置しているのは、屈曲形成する前のワーク11を下型14の所定位置にセットする際に、ワーク11の長大部13がプレスブレーキのコラム(図示せず)等と接触することがあるからである。つまり、ワーク11の屈曲部15から縁部12までの長さ(長大部13の長さ)が下型14とコラム等との間隔よりも長い場合は、長大部13を正面側に向ける必要がある。
【0008】
また、図8に示すように、ホース6がプレスブレーキの正面側(作業者側)に配置されていると、プレス作業及び上型7等の着脱作業の邪魔になることがあるという問題もある。
更に、図8に示すピストン8の例えばOリング等の保守、点検をする場合、前側挟持部材9を取り外す必要があるので、作業性が悪いという問題がある。その上、この前側挟持部材9にはホース6が結合されているので、その作業性の悪さは著しいものである。
【0009】
本考案は、圧油の流路が作業等の邪魔にならないように構成すると共に、シリンダ装置の着脱が容易であり、既設の上型取付部に極めて簡単に取り付けることができるプレスブレーキの上型固定装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決する第1の考案は、供給された圧力流体によってピストンが移動することにより、本体と後側挟持部材との間に上型を挟み込んで固定するクランプ力、又は本体と後側挟持部材との間に挟み込まれて固定されている上型を緩めるアンクランプ力、を発生するシリンダ装置を有するプレスブレーキの上型固定装置において、上記本体は、複数設けられ夫々に1又は2以上のシリンダ装置が取り付けられており、これらの各本体の内側に設けられ該本体と隣接する他の上記本体側に向かって開口し該本体に取り付けられている上記シリンダ装置に圧力流体を供給することができる流路と、互いに隣接する両方の上記本体に設けられている上記各開口部分に各端部が嵌合し上記流路を相互に連通する接続管と、を具備し、上記開口は、この開口の内径が縮小するまでの上記接続管の端部の嵌合を許容する深さが、上記接続管のこの開口に嵌合する端部の長さに相当し、上記本体は、上記プレスブレーキの正面側の外側に向かって開口するねじ穴を有し、この外側に向かう開口より上記シリンダ装置を上記ねじ穴に対して着脱自在に取り付けた構成としたことを特徴とするものである。
【0011】
第2の考案は、第1の考案のプレスブレーキの上型固定装置において、上型が固定される上型取付部に設けられているねじ穴に、ボルトを螺合させることにより上記本体を上記上型取付部に取り付けることができる構成としたことを特徴とするものである。
【0012】
第3の考案は、第1の考案のプレスブレーキの上型固定装置において、上型が固定される上型取付部に設けられている貫通孔に、ねじ穴を有するブッシュを嵌め込み、このブッシュのねじ穴にボルトを螺合させることにより上記本体を上記上型取付部に取り付けることができる構成としたことを特徴とするものである。
【0013】
【0014】
【作用】
第1の考案によると、各本体の内側に設けた流路が、その本体と隣接する他の本体側に向かって開口しているので、流路を接続する接続管を、その接続管が接続する2つの本体の狭間に設けることができる。即ち、上型取付部に沿って取り付けられている複数の本体のその並ぶ方向から本体を見たときの投影範囲内に接続管を設けることができる。そして、この接続管は、圧力流体の開口部分に端部を嵌合することにより接続することができる構成であるから、互いが極めて接近して対向する位置に設けられている2つの開口部分にこの接続管の各端部を接続することができる。
【0015】
第2の考案によると、第1の考案のプレスブレーキの上型固定装置を、既設の上型取付部に設けられているねじ穴を利用してその上型取付部に取り付けることができる。
【0016】
第3の考案によると、第1の考案のプレスブレーキの上型固定装置を、既設の上型取付部に設けられている貫通孔とねじ穴付きのブッシュを利用してその上型取付部に取り付けることができる。
【0017】
【0018】
【実施例】
本考案の一実施例のプレスブレーキの上型固定装置(以下、単に「上型固定装置」という。)は、図6に示すように、プレスブレーキのラムの下端部(以下、上型取付部16という。)に設けられている複数台の上型固定装置38からなっている。そして、これら複数台の上型固定装置38のうち、2台の上型固定装置38がパンチ(以下、上型55という。)を固定している。また、ダイス(以下、下型14という。)はベース42側に取り付けられている。図2は、この上型固定装置38の背面図であり、図1は図2をA-A方向から見た接続管43の横断面図である。図3は、図2をB-B方向から見たシリンダ装置17の縦断面図であり、図4は図2をC-C方向から見たクランプ装置44の縦断面図である。つまり、この上型固定装置38は、図4に示すクランプ装置44が所定の間隔を隔てて2台設けられており、この2つのクランプ装置44の間に1台のシリンダ装置17が設けられている。そして、各上型固定装置38は、接続管43によって接続されている。
【0019】
この2台のクランプ装置44は、同一の形状であるので、一方のみを説明する。図4に示すように、このクランプ装置44は、上型取付部16の右側面18に取り付けてある。この上型取付部16の右側面18側が、このプレスブレーキ39の正面側である。従って、上型取付部16の左側面側がこのプレスブレーキ39の背面側であり、この背面側に上型取付部16等のラムを支持するためのコラム(図示せず)が設けられている。そして、このクランプ装置44は、ブッシュ45、ボルト46及び圧縮コイルばね47を備えている。
【0020】
ブッシュ45は、図4に示すように、上型取付部16に穿設されている貫通孔48に嵌入しており、その鍔49が貫通孔48の開口縁と当接している。このブッシュ45の内側には雌ねじ50が設けられており、この雌ねじ50にはプレスブレーキ39の背面側からボルト51が螺合している。このボルト51は、頭部とブッシュ45の鍔49との間に後側挟持部材61と上型取付部16とを挟み込んでこれらを一体に結合させている。
【0021】
また、このブッシュ45には、図4に示すように、プレスブレーキ39の正面側(図4の右側)から別のボルト46が螺合しており、このボルト46の頭部にはばね押さえ52が係合している。そして、このボルト46には角ばね(圧縮コイルばね47)が設けられている。このコイルばね47は、右端部がばね押さえ52と当接しており、左端部がこのコイルばね47を収容する本体53の内縁54と当接している。即ち、このコイルばね47のばね力により本体53を上型取付部16側に押圧している。このコイルばね47のばね力によって後側挟持部材61と本体53との間に上型55の上端部を強く挟み込んでおり、これにより、上型55を上型取付部16に固定している。なお、図4に示す56はウレタン、ゴム、樹脂等の弾性部材である。この弾性部材56は、本体53が上型55の上端部に当接するときに圧縮状態となってこの上端部に圧着して、上型を確実に保持する機能を有するものである。
【0022】
シリンダ装置17は、図3に示すように、本体53に設けたねじ穴57にシリンダ20を螺合させて取り付けてある。このシリンダ20は、上型取付部16側に開口しており、内側にピストン21を収容している。このピストン21は、図3の左右の方向にシリンダ20に対して摺動自在である。このピストン21の右側面とシリンダ20の内面とが形成する部屋30には、シリンダ20に穿設した給排口29を介して圧油が供給される。
【0023】
また、このシリンダ装置17の給排口29は、図3に示すように、本体53内に設けた圧油の流路58と連通している。この圧油の流路58は、図2に示すように、横長の矩形の平板状の本体53の長さ方向に対して平行に設けてあり、この本体53の左右の各側面59、60で開口している。接続管43の左側の端部は、この本体53の右側面59の開口68に嵌入している。なお、この本体53の左側面60の開口69には雌ねじが設けられており、この雌ねじに接続金具70が螺合している。この接続金具70に油圧ホース41が接続している。
【0024】
接続管43は、図1に示すように、例えば金属製の筒体であり、左右の各端部の外周にはOリング37、37が設けられている。このOリング37が嵌入部分のオイルシールの機能を果たしている。この接続管43によって互いに隣接する各本体53に設けられている2つの流路58が連通されている。なお、接続管43の材質は、金属以外の材質とすることができる。要は、油圧に耐え得る強度の材質を選択することができる。
【0025】
図6に示す41は油圧ホースである。この油圧ホース41は、一端が右側の上型固定装置38の開口69と接続しており、他端が油圧ユニット(図示せず)と接続している。これにより、油圧ユニットから供給される圧油はホース41を介して右側の本体53に流入し、この右側の本体53に流入した圧油は接続管43を通って左側の本体53に流入する。同様に、各本体53内に流入した圧油は各流路58を通って油圧ユニット側に戻る。
【0026】
上記構成のプレスブレーキの上型固定装置は、図1に示すように、各本体53の内側に設けた流路58の開口68、69が、その本体53の右及び左の側面59、60に設けられているので、流路58を接続する接続管43を2つの本体53の狭間に設けることができる。即ち、上型取付部16に沿って取り付けられている複数の本体53のその並ぶ方向から本体53を見たときの投影範囲内に接続管43を設けることができる。そして、この接続管43は、開口68、69に端部を嵌入することにより接続することができる構成であるから、開口68、69が極めて接近して対向する位置に設けられていてもこの接続管43により接続することができる。
【0027】
このように、接続管43を隣接する本体53の狭間に設けることができるので、図3に示すように、プレスしたワーク71の長大部72側の縁部73がこの接続管43側に移動したときに、縁部73が本体53と衝突することがあっても縁部73と接続管43とが衝突することを防止することができる。また、接続管43を2つの本体53の狭間に設けることができるので、図8に示す従来のホース6よりも少ないスペースに接続管43を設けるができる。つまり、接続管43が作業の邪魔にならないので、シリンダ装置17を図3に示すように、プレスブレーキ39の正面側に取り付けることができる。その結果、シリンダ装置17の例えばOリング74の保守、点検をするときは、本体53が上型取付部16に取り付けられている状態でこのシリンダ装置17を本体53から取り外すことができる。つまり、シリンダ装置17をねじ穴57からプレスブレーキの正面側に取り外すことができることと、シリンダ装置17には油圧ホース41が接続されていないこととにより、作業者はシリンダ装置17の保守、点検を極めて容易に行うことができる。
【0028】
また、例えば、既設のプレスブレーキ39の上型取付部に取り付けられている従来の上型固定装置(図示せず)に代えて、この実施例の上型固定装置38を取り付ける場合において、従来の上型固定装置が上型取付部に穿設されている貫通孔を利用して取り付けられているときは、この実施例のブッシュ45の外形を貫通孔の内径に合わせて形成する。そして、このブッシュ45を貫通孔に嵌入して、図4に示すように上記実施例の上型固定装置38を取り付ければよい。
【0029】
そして、従来の上型固定装置が図7に示すように、上型取付部1に設けられているねじ穴63を利用して取り付けられているときは、図4に示すブッシュ45を省略してボルト46、51をそのねじ穴63に直接螺合させることにより、上記実施例の上型固定装置38を取り付けることができる。ブッシュ45を省略した上型固定装置(上記実施例の変形例)の断面図を図5に示す。図5に示す上型固定装置は、図4に示す上型固定装置のブッシュ45を省略したものである。そして、図5に示すように、クランプ装置44のボルト46がねじ穴63に締結することができるように、このボルト46にピン75を設けてある。そして、このピン75は、ボルト46をねじ穴63から取り外したときに、コイルばね47がボルト46から外れないようにする機能も備えている。
【0030】
また、図5に示すように、ボルト46を上型取付部16に固定するために、ピン75を設けたが、ピン75を設けずに、図10に示すように上型取付部16の右側面18とばね押さえ52との間に円筒状のスペーサ76を介在させることによりボルト46を上型取付部16に固定させる構成とすることができる。
【0031】
次に、上型55を上型取付部16に着脱する手順を説明する。図4は、上型固定装置38が上型55を上型取付部16に固定している状態を示す断面図である。即ち、コイルばね47の右側端部がばね押さえ52に係止されていることにより、コイルばね47の伸長方向の力が本体53を後側挟持部材61側に押圧している。この押圧力によって、上型55の上端部を本体53と後側挟持部材61との間に強力に締め付けて固定している。この状態でワーク71をプレスすることができる。
【0032】
次に、上型55を上型取付部16から取り外すときは、まず、上型取付部16(ラム)を上昇させた状態にする。そして、油圧ユニット(図示せず)から圧油を流出させる。油圧ユニットから流出した圧油は、ホース41及び接続管43等を介してシリンダ20内の部屋30側に移動し、これにより、部屋30内の圧油が図3に示すピストン21を図の左方向に移動させる。従って、ピストン21は、コイルばね47のばね力に抗して本体53を上型取付部16から引き離す方向に移動させることができる。これにより、本体53と後側挟持部材61とが上型55を挟み込んでいる力を解除することができ、上型55を上型取付部16から取り外すことができる。
【0033】
ただし、上記実施例では、図3に示すように、本体53を、上型取付部16の正面側に配置すると共に、後側扶持部材61を背面側に配置して取り付けたが、例えばプレスブレーキ39の構造や作業の都合に応じて本体53を背面側に、後側挟持部材61を正面側に取り付けることができる。
【0034】
また、上記実施例では、油圧の力で本体53と後側挟持部材61とを引き離して、上型をアンクランプ状態にする上型固定装置38に第1乃至第3の考案を実施したが、油圧の力で本体53と後側挟持部材61とを互いに接近する方向に移動させて、これらの間に上型55をクランプする従来公知の上型固定装置に第1乃至第3の考案を実施することができる。
【0035】
上記実施例では、図6に示すように、2台の上型固定装置38を取り付けた例を示したが、上型取付部16の長さ等に応じて2台以外の所望台数の上型固定装置38を取り付けることができる。
【0036】
更に、上記実施例では、図1に示すように、接続管43の端部の外周を開口68、69の内周面に嵌入させて接続する構成としたが、図には示さないが、開口68、69の外周に沿って環状の溝を本体53の側面59、60に設け、接続管43の端部の内周面をこの溝の外周面に嵌合させることにより、接続管43と開口とを接続する構成とすることができる。
【0037】
【考案の効果】
第1の考案によると、上型取付部に沿って取り付けられている複数の本体のその並ぶ方向から本体を見たときの投影範囲内に接続管を設けることができる。つまり、接続管が図8に示す従来のホース6のように前側挟持部材9の上方に突出しないように設けることができるので、ワークをプレスした際に、ワークの縁部によって接続管が損傷を受けないようにすることができるという効果がある。
【0038】
また、シリンダ装置の部品交換等をし易くするために、シリンダ装置を上型取付部の正面側に取り付けることが望まれている。一方、例えばパンチ等の上型及びダイス等の下型を着脱する作業、ワークをプレスブレーキに対して着脱する作業は、プレスブレーキの正面側で行われる為に、上型取付部の正面側はできるだけスペースを広く取りたいという要望もある。そこで、第1の考案によると、接続管は本体の上記投影範囲内に配置されているので、接続管が作業の邪魔にならないという効果を奏すると共に、この効果によってシリンダ装置を上型取付部の正面側に取り付けることができるという効果を得ることができる。
【0039】
第2及び第3の考案によると、この考案のプレスブレーキの上型固定装置を既設のプレスブレーキの上型取付部に取り付ける場合、その既設の上型取付部に設けられているねじ穴若しくは貫通孔を利用して取り付けることができるので、新たに取付用の穴を設ける必要がなく、取り付け作業が簡単であるという効果がある。
【0040】
【0041】
更に、本考案の実施例によると、シリンダ装置を着脱するときに、接続管43及び油圧ホース41を動かす必要がないので、これら接続管43および油圧ホース41に相当する流路に金属管を使用することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この考案の一実施例のプレスブレーキの上型固定装置を図2のA-A方向から見た縦断面図である。
【図2】
同実施例の同上型固定装置の背面図である。
【図3】
同実施例の同上型固定装置を図2のB-B方向から見た縦断面図である。
【図4】
同実施例の同上型固定装置を図2のC-C方向から見た縦断面図である。
【図5】
同考案の同上型固定装置の他の実施例を図2のC-C方向から見た縦断面図である。
【図6】
同実施例の複数台の同上型固定装置を取り付けたプレスブレーキの正面図である。
【図7】
従来のプレスブレーキの上型固定装置を図9のD-D方向から見た縦断面図である。
【図8】
同従来の上型固定装置を図9のE-E方向から見た縦断面図である。
【図9】
同従来の上型固定装置の正面図である。
【図10】
同考案の同上型固定装置の更に他の実施例を図2のC-C方向から見た縦断面図である。
【符号の説明】
16 上型取付部
17 シリンダ装置
38 上型固定装置
43 接続管
45 ブッシュ
48 貫通孔
53 本体
55 上型
58 流路
63 ねじ穴
68、69 開口
訂正の要旨 訂正の要旨
(1)訂正事項a
実用新案登録請求の範囲の減縮を目的として、実用新案登録請求の範囲の請求項1における「接続管と、を具備することを特徴とするプレスブレーキの上型固定装置。」なる記載を「接続管と、を具備し、上記開口は、この開口の内径が縮小するまでの上記接続管の端部の嵌合を許容する深さが、上記接続管のこの開口に嵌合する端部の長さに相当し、上記本体は、上記プレスブレーキの正面側の外側に向かって開口するねじ穴を有し、この外側に向かう開口より上記シリンダ装置を上記ねじ穴に対して着脱自在に取り付けた構成としたことを特徴とするプレスブレーキの上型固定装置。」と訂正する。
(2)訂正事項b
明りょうでない記載の釈明を目的として、考案の詳細な説明の項の段落 【0010】における「上記問題点を解決する・・(中略)・・特徴とするものである。」なる記載を「上記問題点を解決する第1の考案は、供給された圧力流体によってピストンが移動することにより、本体と後側挟持部材との間に上型を挟み込んで固定するクランプ力、又は本体と後側挟持部材との間に挟み込まれて固定されている上型を緩めるアンクランプ力、を発生するシリンダ装置を有するプレスブレーキの上型固定装置において、上記本体は、複数設けられ夫々に1又は2以上のシリンダ装置が取り付けられており、これらの各本体の内側に設けられ該本体と隣接する他の上記本体側に向かって開口し該本体に取り付けられている上記シリンダ装置に圧力流体を供給することができる流路と、互いに隣接する両方の上記本体に設けられている上記各開口部分に各端部が嵌合し上記流路を相互に連通する接続管と、を具備し、上記開口は、この開口の内径が縮小するまでの上記接続管の端部の嵌合を許容する深さが、上記接続管のこの開口に嵌合する端部の長さに相当し、上記本体は、上記プレスブレーキの正面側の外側に向かって開口するねじ穴を有し、この外側に向かう開口より上記シリンダ装置を上記ねじ穴に対して着脱自在に取り付けた構成としたことを特徴とするものである。」と訂正する。
異議決定日 2000-06-02 
出願番号 実願平4-72816 
審決分類 U 1 651・ 113- YA (B21D)
U 1 651・ 121- YA (B21D)
最終処分 維持  
前審関与審査官 奥井 正樹  
特許庁審判長 小池 正利
特許庁審判官 鈴木 孝幸
播 博
登録日 1999-01-08 
登録番号 実用新案登録第2591929号(U2591929) 
権利者 エスアールエンジニアリング株式会社
兵庫県神戸市西区高塚台3丁目2番60号
考案の名称 プレスブレーキの上型固定装置  
代理人 田中 浩  
代理人 北谷 寿一  
代理人 木村 正俊  
代理人 田中 浩  
代理人 木村 正俊  
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