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審決分類 審判 全部申し立て   E03D
管理番号 1036089
異議申立番号 異議1998-76082  
総通号数 18 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案決定公報 
発行日 2001-06-29 
種別 異議の決定 
異議申立日 1998-12-15 
確定日 2001-04-18 
異議申立件数
事件の表示 登録第2575999号「操作装置及びこの操作装置を備えた衛生洗浄装置」の請求項1ないし4に係る実用新案登録に対する実用新案登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。   
結論 登録第2575999号の請求項1ないし4に係る実用新案登録を取り消す。
理由 1.手続きの経緯
本件実用新案登録第2575999号に係る出願は、平成3年10月2日の出願であって、平成10年4月17日に実用新案登録の設定登録がなされ、その後、異議申立人経沢正巳,安藤三千男及び樋口守孝より実用新案登録異議の申立がなされ、取消理由通知が通知され、その指定期間内である平成11年8月30日に訂正請求がなされた後、訂正拒絶理由が通知され、それに対して、平成13年1月10日付けで意見書が提出されたものである。
2.訂正請求の適否
(1)訂正後考案
訂正明細書の請求項1?4に係る考案は、次のとおりのものである。
【請求項1】開閉自在の蓋体の上面に配設された蓋操作部と、該蓋体の閉状態時に該蓋体によって全面的に覆われる収容部に配設された収容操作部とを備え、前記蓋体の開状態時に前記収容操作部の操作を可能とし、前記蓋体の閉状態時に前記蓋操作部の操作を可能とする切替スイッチを設け、衛生洗浄装置に対して動作指令を行う操作装置であって、前記蓋体の開閉状態に係わらず視認可能な位置に配設され、前記蓋操作部の操作に起因する機器の動作状態と、前記収容操作部の操作に起因する機器の動作状態とのいずれかを択一的に表示する表示部と、前記蓋体の開閉状態を検出し、該蓋体が開状態であるとき前記表示部に前記収容操作部の操作に起因する機器の動作状態を表示させ、前記蓋体が閉状態であるとき前記表示部に前記蓋操作部の操作に起因する機器の動作状態を表示させる表示切替部とを備え、前記蓋体の上面に、蓋体の閉止時にのみ操作可能な蓋操作部として、おしり洗浄、ビデ、止めの操作のためのスイッチと、水勢調節の強弱スイッチを備えた、ことを特徴とする衛生洗浄装置の操作装置。
【請求項2】前記収容部に、収容操作部として、衛生洗浄装置のタイマ-の予約、解除、時間設定のうち少なくとも1つの操作のための操作部を備えたことを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置の操作装置。
【請求項3】開閉自在の蓋体の上面に配設された蓋操作部と、該蓋体の閉状態時に該蓋体によって全面的に覆われる収容部に配設された収容操作部とを備え、前記蓋体の開状態時に前記収容操作部の操作を可能とし、前記蓋体の閉状態時に前記蓋操作部の操作を可能とするリモコン操作装置を備えた衛生洗浄装置であって、前記操作装置は、前記蓋体の開閉状態に係わらず視認可能な位置に配設され、前記蓋操作部の操作に起因する機器の動作状態と、前記収容操作部の操作に起因する機器の動作状態とのいずれかを択一的に表示する表示部と.前記蓋体の開閉状態を検出し、該蓋体が開状態であるとき前記表示部に前記収容操作部の操作に起因する機器の動作状態を表示させ、前記蓋体が閉状態であるとき前記表示部に前記蓋操作部の操作に起因する機器の動作状態を表示させる表示切替部とを備え、前記蓋体の上面に、蓋体の閉止時にのみ操作可能な蓋操作部として、おしり洗浄、ビデ、止めの操作のためのスイッチと、水勢調節の強弱スイッチを備えた、ことを特徴とするリモコン操作装置を備えた衛生洗浄装置。
(2)引用文献
当審が訂正拒絶理由通知で引用した刊行物は次のとおりである。
刊行物1:特開平2-168796号公報(異議申立人経沢正巳提出の甲第1号証)
刊行物2:実願昭61-94863号(実開平63-1081号)のマイクロフィルム(異議申立人経沢正巳提出の甲第2号証)
刊行物3:実願昭63-114327号(実開平2-37973号)のマイクロフィルム(異議申立人経沢正巳提出の甲第3号証)
そして刊行物1には、例えば次のような記載がある。
(ア)「この発明は空気調和機等を遠隔操作するリモ-トコントロ-ラに関するものである。」(第1頁右下欄第4?5行)
(イ)「蓋(3)を開いている時(開放状態)の操作手段(11)である収納部(4)内の操作スイッチ(5)が押された時に制御手段(13)で決定される機能Aと、蓋(3)を閉じている時(閉成状態)の操作手段(11)である外部操作機構(6)を介して操作される収納部(4)内のこの操作スイッチ(5)が押された時に制御手段(13)で決定される機能Bが、蓋(3)の開閉に連動した蓋開閉検知手段(12)である開閉検知スイッチ(7)により切換えられ、異なる内容で送信手段(14)により空気調和機等へ信号が送信される。同時に、それぞれの機能A又はBに決定される時、それぞれに対応した表示内容C(例えば第5図)又はD(例えば第6図)が、開閉検知スイッチ(7)の開閉に応じ制御手段(13)により決定され表示手段(15)である液晶表示部(2)に表示される。」(第3頁左上欄第9行?右上欄第3行)
前記(ア)、(イ)の記載事項と図面の記載からみて、刊行物1には、「開閉自在の蓋の上面に配設された外部操作機構と、該蓋の閉状態時に該蓋によって全面的に覆われる収容部に配設された操作スイッチとを備え、前記蓋の開状態時に前記操作スイッチの操作を可能とし、前記蓋の閉状態時に前記外部操作機構の操作を可能とする開閉検知スイッチを設け、空気調和機等に対して動作指令を行う操作手段であって、前記蓋体の開閉状態に係わらず視認可能な位置に配設され、前記外部操作機構の操作に起因する機器の動作状態と、前記操作スイッチの操作に起因する機器の動作状態とのいずれかを択一的に表示する表示手段と、前記蓋の開閉状態を検出し、該蓋が開状態であるとき前記表示手段に前記操作スイッチの操作に起因する機器の動作状態を表示させ、前記蓋体が閉状態であるとき前記表示手段に前記外部操作機構の操作に起因する機器の動作状態を表示させる制御手段とを備えた空気調和機等を遠隔操作するリモ-トコントロ-ラ」が記載されていると認められる。
また刊行物2には、例えば次のような記載がある。
(ア)「局部洗浄装置本体(1)の便座側方の前面にはリモコン(4)からの赤外線信号を受信する為の受信窓(7)が設けられ、更に局部洗浄装置本体(1)の便座(2)側方の上面には後述する操作部(8)が設けられている。リモコン(4)には、押圧操作で便座(2)の上昇と下降とを交互に行わせる便座のアップダウンスイッチ(4a)、局部洗浄を行わせるシャワ-スイッチ(4b)、チャ-ム洗浄を行わせるチャ-ムスイッチ(4c)、局部温風乾燥を行わせるドライスイッチ(4d)、全ての運転動作を停止させるストップスイッチ(4e)とからなる。」(第3頁第11行?第4頁第2行)
(イ)「便座(2)の暖房を除く洗浄、チャ-ム洗浄、温風乾燥の運転開始と停止並びに便座(2)の上昇下降はリモコン(4)にて行われる。一方洗浄装置本体(1)側では操作頻度の低い洗浄水の温度調節、温風温度の調節、便座暖房の入切並びにその温度調節は蓋体(10)を開いて操作つまみ(8b)?(8d)を操作することで行われ、操作頻度の高い洗浄水勢調節用の操作つまみ(8a)のみ蓋体(10)を閉じた状態でも指を開口(10c)から凹所(9)内へ入れ引掛け部(11)に指を引掛けて操作できるのである。」(第5頁第6?15行)
(ウ)「洗浄水勢調節用の操作つまみ(8a)の押圧で局部洗浄の開始と停止とを制御するようにしてもよいものである。」(第5頁第18?20行)
また刊行物3には、例えば次のような記載がある。
(ア)「ケ-シング1の上端には、洗浄機能や乾燥等の機器の作動調整やタイマ設定等の操作部をカバ-する蓋3が開閉自在に取り付けられている。」(第5頁第19行?第6頁第2行)
(イ)「タイマの表示装置5を含む操作部は、第2図に示すようにケ-シング1の上面に設けた凹部内に位置している。そして、設定スイツチ4a及び表示装置5の真上に対応する部分には、それぞれ開口6a,6b を開け、その上に薄肉の合成樹脂シ-トを利用したカバ-7を貼り付けている。」(第6頁第15?20行)
(3)対比
訂正明細書の実用新案登録請求の範囲の請求項1に係る考案(以下、「訂正後考案1」という。)と刊行物1記載の考案とを対比すると、訂正後考案1の「蓋操作部」、「収容操作部」、「切替スイッチ」、「操作装置」、「表示部」及び「表示切替部」は、その機能からみてそれぞれ刊行物1記載の考案の「外部操作機構」、「操作スイッチ」、「開閉検知スイッチ」、「操作手段」、「表示手段」及び「制御手段」に相当するから、訂正後考案1と刊行物1記載の考案とは、次の一致点において両者の構成は一致し、次の相違点において両者の構成は相違する。
一致点:開閉自在の蓋体の上面に配設された蓋操作部と、該蓋体の閉状態時に該蓋体によって全面的に覆われる収容部に配設された収容操作部とを備え、前記蓋体の開状態時に前記収容操作部の操作を可能とし、前記蓋体の閉状態時に前記蓋操作部の操作を可能とする切替スイッチを設け、動作指令を行う操作装置であって、前記蓋体の開閉状態に係わらず視認可能な位置に配設され、前記蓋操作部の操作に起因する機器の動作状態と、前記収容操作部の操作に起因する機器の動作状態とのいずれかを択一的に表示する表示部と、前記蓋体のの開閉状態を検出し、該蓋体が開状態であるとき前記表示部に前記収容操作部の操作に起因する機器の動作状態を表示させ、前記蓋体が閉状態であるとき前記表示部に前記蓋操作部の操作に起因する機器の動作状態を表示させる表示切替部とを備えたことを特徴とする操作装置」
相違点1:動作指令を行う操作の対象装置が訂正後考案1においては衛生洗浄装置であるのに対して、刊行物1記載の考案においては空気調和機等である点。
相違点2:蓋体の閉止時にのみ操作可能な蓋操作部が、訂正後考案1においては、おしり洗浄、ビデ、止めの操作のためのスイッチと、水勢調節の強弱スイッチであるのに対して、刊行物1記載の考案においては、外部操作機構である点。
(4)判断
相違点1について検討する。
訂正後考案1及び刊行物1記載の考案は、操作スイツチが増加した場合の操作性の悪化を解消すると言う共通の課題を有し、かつ衛生洗浄装置に対して動作指令を行う操作装置は刊行物2、3記載の考案のように周知であるから、刊行物1記載の考案の空気調和機等の操作装置を衛生洗浄装置の操作装置に適用することは当業者にとって格別の困難性は認められない。
相違点2について検討する。
相違点1についての検討において述べたとおり、訂正後考案1及び刊行物1記載の考案は共通の課題を有し、かつ衛生洗浄装置に対して動作指令を行う操作装置は周知であるから、刊行物1記載の空気調和機等の操作装置を衛生洗浄装置の操作装置に適用することは当業者にとって格別の困難性は認められない。そして刊行物2には、訂正後考案1の衛生洗浄装置に相当する局部洗浄装置において、訂正後考案1のおしり洗浄、ビデ、止めの操作のためのスイッチと、水勢調節強弱スイッチとに相当するシャワ-スイッチ、チヤ-ムスイッチ、ストップスイッチと、洗浄水勢調節用の操作つまみとが記載されているから、刊行物1記載の考案において、訂正後考案1が採用している相違点2に示した構成を採るようにすることは、当業者がきわめて容易に想到し得ることといえる。
そして、訂正後考案1の作用効果は、刊行物1?3記載の考案から期待でき、予期できる程度のものである。
したがって 、訂正後考案1は、刊行物1?3記載の考案に基づいて当業者がきわめて容易に考案をすることができたものであり、訂正後考案1は、実用新案法第3条第2項の規定により実用新案登録出願の際独立して実用新案登録を受けることができないものである。
(5)むすび
以上のとおりであるから、上記訂正は、特許法の一部を改正する法律(平成11年法律第41号)附則第15条の規定による改正後の特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第9条第2項の規定により準用され、同附則第10条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、特許法第120条の4第3項で準用する平成6年法律第116号による改正前の特許法第126条第3項の規定に適合しないので、当該訂正は認められない。
3.異議申立について
(1)本件考案
実用新案登録第2575999号の請求項1?4に係る考案(以下、「本件考案1」、「本件考案2」、「本件考案3」及び「本件考案4」という。)は、実用新案登録明細書及び図面の記載からみて、その実用新案登録請求の範囲の請求項1?4に記載された次のとおりのものである。
【請求項1】開閉自在の蓋体の上面に配設された蓋操作部と、該蓋体の閉状態時に該蓋体によって覆われる収容部に配設された収容操作部とを備え、前記蓋体の開状態時に前記収容操作部の操作を可能とし、前記蓋体の閉状態時に前記蓋操作部の操作を可能とし、衛生洗浄装置に対して動作指令を行う操作装置を設け、前記蓋体の開閉状態に係わらず視認可能な位置に配設され、前記蓋操作部の操作に起因する機器の動作状態と、前記収容操作部の操作に起因する機器の動作状態とのいずれかを択一的に表示する表示部と、前記蓋体の開閉状態を検出し、該蓋体が開状態であるとき前記表示部に前記収容操作部の操作に起因する機器の動作状態を表示させ、前記蓋体が閉状態であるとき前記表示部に前記蓋操作部の操作に起因する機器の動作状態を表示させる表示切替部と、を備えることを特徴とする操作装置。
【請求項2】前記蓋体の上面に、蓋操作部として、おしり洗浄,ビデ,乾燥、止のうち少なくとも1つの操作のための操作部を備えたことを特徴とする請求項1記載の操作装置。
【請求項3】前記収容部に、収容操作部として、衛生洗浄装置のタイマーの予約、解除、時間設定のうち少なくとも1つの操作のための操作部を備えたことを特徴とする請求項1記載の操作装置。
【請求項4】開閉自在の蓋体の上面に配設された蓋操作部と、該蓋体の閉状態時に該蓋体によって覆われる収容部に配設された収容操作部とを備え、前記蓋体の開状態時に前記収容操作部の操作を可能とし、前記蓋体の閉状態時に前記蓋操作部の操作を可能とする操作装置を備えた衛生洗浄装置において、前記操作装置は、前記蓋体の開閉状態に係わらず視認可能な位置に配設され、前記蓋操作部の操作に起因する機器の動作状態と、前記収容操作部の操作に起因する機器の動作状態とのいずれかを択一的に表示する表示部と、前記蓋体の開閉状態を検出し.該蓋体が開状態であるとき前記表示部に前記収容操作部の操作に起因する機器の動作状態を表示させ、前記蓋体が閉状態であるとき前記表示部に前記蓋操作部の操作に起因する機器の動作状態を表示させる表示切替部とを備える、ことを特徴とする操作装置を備えた衛生洗浄装置。
(2)引用刊行物の記載事項
当審が取消理由通知において引用した刊行物1?3にはそれぞれ上記2.(2)に記載したとおりの考案が記載されている。
(3)対比
本件考案1と刊行物1記載の考案とを対比する。
本件考案1の「蓋操作部」、「収容操作部」、「操作装置」、「表示部」及び「表示切替部」は、その機能からみてそれぞれ刊行物1の考案の「外部操作機構」、「操作スイッチ」、「操作手段」、「表示手段」及び「制御手段」に相当するから、本件考案と刊行物1記載の考案とは、次の一致点において両者の構成は一致し、次の相違点において両者の構成は相違する。
一致点:開閉自在の蓋体の上面に配設された蓋操作部と、該蓋体の閉状態時に該蓋体によって覆われる収容部に配設された収容操作部とを備え、前記蓋体の開状態時に前記収容操作部の操作を可能とし、前記蓋体の閉状態時に前記蓋操作部の操作を可能とし、動作指令を行う操作装置を設け、前記蓋体の開閉状態に係わらず視認可能な位置に配設され、前記蓋操作部の操作に起因する機器の動作状態と、前記収容操作部の操作に起因する機器の動作状態とのいずれかを択一的に表示する表示部と、前記蓋体の開閉状態を検出し、該蓋体が開状態であるとき前記表示部に前記収容操作部の操作に起因する機器の動作状態を表示させ、前記蓋体が閉状態であるとき前記表示部に前記蓋操作部の操作に起因する機器の動作状態を表示させる表示切替部とを備えることを特徴とする操作装置。
相違点1:動作指令を行う操作の対象装置が、本件考案1においては、衛生洗浄装置であるのに対して、刊行物1記載の考案においては、空気調和機等である点。
次に、本件考案2と刊行物1記載の考案とを対比する。
本件考案2は、本件考案1の考案を引用したものであるから、本件考案2と刊行物1記載の考案とは、前記相違点1において両者の構成は相違し、さらに次の相違点2において相違する。
相違点2:本件考案2は、蓋体の上面に、蓋操作部としておしり洗浄、ビデ、乾燥、止めのうち少なくとも1つの操作のための操作部を備えたのに対し、刊行物1記載の考案は前記構成を備えていない点。 次に、本件考案3と刊行物1記載の考案とを対比する。
本件考案3は、本件考案1を引用したものであるから、本件考案3と刊行物1記載の考案とは、前記相違点1において両者の構成は相違し、さらに次の相違点3において相違する。
相違点3:本件考案3は、収容部に収容操作部として、衛生洗浄装置のタイマ-の予約、解除、時間設定のうち少なくとも1つの操作装置を備えたのに対し、刊行物1記載の考案は前記構成を備えていない点。
さらに、本件考案4と刊行物1記載の考案とを対比する。
本件考案4は、操作装置を備えた衛生洗浄装置である。そして刊行物1記載の考案の操作装置は、空調機器等を操作するためのリモ-トコントロ-ラであることと、本件実用新案登録明細書の【0001】に記載の「本考案は、操作装置及びこの操作装置をリモコン操作装置又は本体操作盤として備える衛生洗浄装置に関する。」とを勘案すると、刊行物1記載の考案は、リモ-トコントロ-ラを備えた空調機器等といえる。
してみると、本件考案4と刊行物1記載の考案との相違点は、本件考案1について述べた相違点1と実質的に一致する。
(4)判断
相違点1について検討する。
本件考案1、4及び刊行物1記載の考案は、操作スイッチが増加した場合の操作性の悪化を解消するという共通の課題を有し、かつ衛生洗浄装置に対して動作指令を行う操作装置は刊行物2、3記載の考案のように周知であるから、刊行物1記載の考案の空気調和機等の操作装置を衛生洗浄装置の操作装置に適用することは当業者がきわめて容易になし得ることであり、また予測できる以上の作用効果もない。
次に、相違点2について検討する。
相違点1についての検討において述べたとおり、本件考案1及び刊行物1記載の考案は共通の課題を有し、かつ衛生洗浄装置に対して動作指令を行う操作装置は周知であるから、刊行物1記載の空気調和機等の操作装置を衛生洗浄装置の操作装置に適用することに格別の困難性は認められないことと、刊行物1記載の考案は、蓋の上面に日常操作を頻繁に行う操作スイッチに対しては蓋を閉めても操作可能とするよう蓋の上面に外部操作機構を設けていることと、刊行物2記載の考案は、シャワ-スイッチ、チャ-ムスイッチ、ドライスイッチ、ストップスイッチを備えており、かつ洗浄水勢調節用の操作つまみの押圧で局部洗浄の開始と停止とを制御するようにしてもよいとしていることとを勘案すると、刊行物1記載の考案において、前記相違点2にあげた本件考案2の構成を採ることは当業者が極めて容易になし得ることであり、また予測できる以上の作用効果もない。
さらに、相違点3について検討する。
刊行物3には、ケ-シングの上面に設けた凹部内にタイマの設定スイッチ等の操作部を配置することが記載されているから、刊行物1記載の考案において、前記相違点3にあげた本件考案3の構成を採ることは当業者がきわめて容易になし得ることであり、また予測できる以上の作用効果もない。
(5)まとめ
したがって、本件考案1?4は、いずれも上記刊行物1?3に記載された各考案に基づいて当業者がきわめて容易に考案することができたものであるから、実用新案法第3条第2項の規定により実用新案登録を受けることができない。
4.むすび
以上のとおりであるから、本件請求項1?4に係る実用新案登録は、拒絶の査定をしなければならない実用新案登録出願に対してされたものと認める。
よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第9条第7項の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年制令第205号)第3条第2項の規定により、結論のとおり決定する。
異議決定日 2001-02-21 
出願番号 実願平3-88519 
審決分類 U 1 651・ 121- ZB (E03D)
最終処分 取消  
前審関与審査官 家田 政明  
特許庁審判長 佐田 洋一郎
特許庁審判官 宮崎 恭
斎藤 利久
登録日 1998-04-17 
登録番号 実用新案登録第2575999号(U2575999) 
権利者 東陶機器株式会社
福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号
考案の名称 操作装置及びこの操作装置を備えた衛生洗浄装置  
代理人 下田 容一郎  
代理人 森 厚夫  
代理人 西川 惠清  
代理人 佐野 惣一郎  
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