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審決分類 審判 全部申し立て   A47L
管理番号 1051717
異議申立番号 異議2001-70235  
総通号数 26 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案決定公報 
発行日 2002-02-22 
種別 異議の決定 
異議申立日 2001-01-17 
確定日 2001-10-25 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 登録第2605449号「反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた スポンジタワシ」の請求項1、2に係る実用新案登録に対する実用新案登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。   
結論 訂正を認める。 登録第2605449号の請求項1ないし2に係る実用新案登録を取り消す。
理由 〔1〕本件実用新案登録及び本件異議事件の手続の経緯
本件実用新案登録及び本件異議事件(実用新案登録第2605449号(以下「本件」という。)異議申立て)に係る手続の経緯の概要は、以下のとおりである。
1) 本件実用新案登録の出願日:平成5年9月27日
2) 実用新案権の設定の登録:平成12年5月19日
3) 実用新案登録公報の発行:平成12年7月17日
4) 実用新案登録異議の申立て(異議申立人・亀井美佐子):平成13年1月17日付け
5) 取消理由の通知:平成13年4月4日付け(発送日:平成13年4月17日)
6)意見書の提出(権利者):平成13年6月18日付け
7)訂正請求書:平成13年6月18日付け
8)実用新案登録異議弁駁書の提出(異議申立人):平成13年8月3日付け

〔2〕訂正請求の適否について
1.実用新案権者が平成13年8月3日付けでした訂正請求の訂正事項は、実用新案登録請求の範囲を、
「請求項1
マット材およびウレタン発泡体の2層以上を、ポリイソシアネート化合物と1分子中に1個以上の活性水素を有するポリオールの1種または2種以上とを、前記ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基/前記ポリオール化合物中の水酸基(NCO基/OH基)が1.5以上の割合でかつ、無溶剤下で反応させて得られたウレタンプレポリマーを主成分とする反応性ホットメルト接着剤を少なくとも前記マット材にロールコーターを用いて塗布することにより、前記反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた構成からなることを特徴とするスポンジタワシ。
請求項2
マット材およびウレタン発泡体の2層以上を、ポリイソシアネート化合物と1分子中に1個以上の活性水素を有するポリオールの1種または2種以上とを、前記ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基/前記ポリオール化合物中の水酸基(NCO基/OH基)が2.1?2.5の割合でかつ、無溶剤下で反応させて得られたウレタンプレーポリマーを主成分とする反応性ホットメルト接着剤を少なくとも前記マット材にロールコーターを用いて塗布することにより、前記反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた構成からなることを特徴とするスポンジタワシ。」と訂正するとともに、それに関連する発明の詳細な説明の記載を訂正するものである。

2.そこで訂正事項について検討すると、請求項1の訂正は、使用するポリイソシアネート化合物のイソシアネート基とポリオール化合物中の水酸基の比を1.5以上と限定し、さらに、反応性ホットメルト接着剤の使用方法を、マット材にロールコーターを用いて塗布するものに限定するものであり、請求項2の訂正は、使用するポリイソシアネート化合物のイソシアネート基とポリオール化合物中の水酸基の比を2.1?2.5と限定し、使用するウレタンプレーポリマーが無溶剤下で反応させて得られるものに限定し、さらに、反応性ホットメルト接着剤の使用方法を、マット材にロールコーターを用いて塗布するものに限定するものであり、考案の詳細な説明の訂正は、その記載を実用新案登録請求の範囲の記載と整合させたものであるから、その訂正事項は、実用新案登録請求の範囲の減縮に該当する。そして、これらの訂正事項は、実施例ほか考案の詳細な説明に記載された事項であり、また、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものでもないと認められる。
したがって、本件訂正は、これを認めることとする。

〔3〕異議申立てについての判断
1.本件実用新案登録に係る考案は、訂正された明細書及び図面の記載からみて、その実用新案登録請求の範囲の請求項1及び請求項2に記載されたとおりのものである(上掲)。

2.これに対して、平成13年4月4日付け取消理由通知に引用した引用文献1:工業材料、第31巻第4号、第35?41頁「湿潤および水中接着」昭和58年4月1日発行には、ポリエーテルあるいはポリエステルタイプのウレタンフォームと不織布を1液または2液型のポリウレタン系接着剤でラミネートしたタワシが記載され(第39頁右欄下から11行目?40頁左欄下から15行目)、接着剤が「ロールコート」により塗布されることも記載されている(第40頁左欄下から16行目?同下から15行目)。
これらの記載からみて、引用文献1には、本件の請求項1及び請求項2に係る考案の、「マット材およびウレタン発泡体の2層以上を、ウレタン系接着剤で貼り合わせた構成からなるスポンジタワシ」である点、及び「接着剤を少なくともマット材にロールコーターを用いて塗布する」点が実質的に記載されているものと認められる。一方、以下の点で相違する。
(相違点)
本件請求項1及び請求項2に係る考案が、ウレタン系接着剤として「ポリイソシアネート化合物と1分子中に1個以上の活性水素を有するポリオールの1種または2種以上とを、前記ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基/前記ポリオール化合物中の水酸基(NCO基/OH基)が1.5以上(請求項2では2.1?2.5)の割合でかつ、無溶剤下で反応させて得られたウレタンプレポリマーを主成分とする反応性ホットメルト接着剤」を使用するのに対して、引用文献1にはその点が明確に記載されていない点。

3.そこで、相違点について検討する。
(1)引用文献1には、「ポリウレタン系接着剤によるタワシの接着」について、「ポリウレタン系接着剤には1液型のものと2液型のものがある。1液型のものは、(a)分子末端にNCO基を有するプレボリマータイプと、(b)分子末端にOH基をもつ熱可塑性ポリウレタンをジオキサン・・・などの有機溶剤に溶かしたタイプに分けられる。」(第39頁右欄下から11行目?同下から2行目)旨記載されており、無溶剤下で反応させて使用することも実質的に示されている。
(2)また、本件考案の無溶媒系接着剤は、平成13年4月4日付け取消理由通知に引用した引用文献2:特開昭62-177084号公報及び引用文献3:特開平2-286773号公報にも記載されるように本件実用新案登録の出願前周知の接着剤にすぎない。そのうえ、本件考案のNCO基/OH基の割合についても、引用文献2には「ポリエステル成分(a)と化合物(b)との反応は、通常NCO/OHなる比が0.2?3.0、好ましくは0.5?1.5なる範囲で行われる。」(第3頁左下欄第2?4行目)旨、引用文献3には「ウレタンプレポリマーの合成においてポリイソシアネート化合物とポリオールをNCO基/OH基が1.5?より大なる割合で反応させ(る)」(第2頁右上欄第17?18行目)旨、記載されており、従来使用されている範囲のものを規定したにすぎない。
(3)さらに、引用文献2にはその接着剤をウレタンフォームや各種のポリマーフォームの接着剤として用いられることが(第3頁右下欄第18行?第4頁左上欄第14行)、また、引用文献3にはその接着剤をロールコーター法により塗布することがよい旨(第2頁右上欄第21行)も記載されている。
(4)これらを考慮すると、本件考案は、引用文献1のタワシの接着剤として、引用文献2や引用文献3に示された本件登録実用新案の出願前周知の接着剤を使用し、また、周知の接着剤の塗布方法を使用したにすぎないものであって、当業者がきわめて容易になしうる程度のことにすぎないというべきである。また、本件考案の効果も、本件考案の接着剤や接着剤の塗布方法を採択するにあたって、当業者がきわめて容易に予測し得る程度のことにすぎない。

4.そうすると、本件登録実用新案の請求項1及び請求項2に係る考案は、引用文献1乃至引用文献3に記載された考案に基づいて当業者がきわめて容易になし得る程度のものであって、実用新案法第3条第2項に規定により実用新案登録を受けることができないものである。

〔4〕まとめ
以上のとおりであるから、本件請求項1及び請求項2に係る考案についての実用新案登録は、実用新案法で準用する特許法第113条第2号に該当し、実用新案登録を取り消されるべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
発明の名称 (54)【考案の名称】
反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせたスポンジタワシ
(57)【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 マット材およびウレタン発泡体の2層以上を、ポリイソシアネート化合物と1分子中に1個以上の活性水素を有するポリオールの1種または2種以上とを、前記ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基/前記ポリオール化合物中の水酸基(NCO基/OH基)が1.5以上の割合でかつ、無溶剤下で反応させて得られたウレタンプレポリマーを主成分とする反応性ホットメルト接着剤を少なくとも前記マット材にロールコーターを用いて塗布することにより、前記反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた構成からなることを特徴とするスポンジタワシ。
【請求項2】 マット材およびウレタン発泡体の2層以上を、ポリイソシアネート化合物と1分子中に1個以上の活性水素を有するポリオールの1種または2種以上とを、前記ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基/前記ポリオール化合物中の水酸基(NCO基/OH基)が2.1?2.5の割合でかつ、無溶剤下で反応させて得られたウレタンプレポリマーを主成分とする反応性ホットメルト接着剤を少なくとも前記マット材にロールコーターを用いて塗布することにより、前記反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた構成からなることを特徴とするスポンジタワシ。
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、一般家庭用(食器用、浴槽用、トイレ用、入浴用など)および工業用(機械、自動車等の洗浄用など)のスポンジタワシで、接着剤で接着された2層以上(マット材/発泡体、マット材/発泡体/マット材など)の構成からなるスポンジタワシに関する。マット材としてはナイロン不織布、塩化ビニリデンなど、発泡体としてはエステルウレタンフォーム、エーテルウレタンフォームなどが使用されている。
【0002】
【従来の技術】
2層以上のスポンジタワシは長期の耐久性(耐熱水性、耐石鹸性、耐洗剤性、耐薬液性など)が要求されるので、接着剤としては一般の非架橋形の溶剤系1液接着剤では対応できていない。また、接着剤自体も上記の耐久性が必要なため、通常架橋形の接着剤として代表的な溶剤系の2液ウレタン接着剤が従来使用され、接着に際しては、接着剤の主剤と硬化剤を混合した後、マット材およびウレタン発泡体に接着剤を塗布し溶剤を乾燥するが、両者とも多孔質体のため、内部に含浸した接着剤中の溶剤を十分に乾燥させることは困難で、接着剤の凝集力としては不十分のまま圧着して貼り合わせられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この際、マット材およびウレタン発泡体とも接着剤界面は平滑でないため、適当な圧着が必要条件であるが、更に両者とも弾性体であるため接着直後に圧力を開放すると、初期凝集力の小さい上記溶剤系2液ウレタン接着剤では反発に耐えられず、徐々にはく離するので、圧着は溶剤が散逸し、しかも硬化反応が進行し凝集力が高くなるまでの時間、即ち、24時間以上継続する必要がある。
【0004】
次の工程として、貼り合わせの完了した積層物を所定の形状に切断、打ち抜き加工するが、この際も接着剤は粘着性が消失し、加工に耐える接着力に到達している必要がある。そのため圧着を継続するプレス機が必要な他、製品完成まで時間がかかり、半製品在庫のスペースも必要であるといった問題がある。また、溶剤系接着剤は溶剤による衛生上の問題点および火災発生の危険性、さらに2液接着剤であるため、主剤と硬化剤を混合後ポットライフ内に使用しないと無駄になる等の欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、反応性ホットメルト接着剤を用いることにより、上述した問題点を解決できることを可能にしたスポンジタワシを提供するものである。マット材およびウレタン発泡体の接着面の少なくとも一方に接着剤を加熱溶融塗布した後、乾燥工程なしでもう一方の被着体と貼り合わせでき、接着剤が固化することで貼り合わせ直後から、例えば約80mm×120mmの大きさへの打ち抜き作業が可能となり生産時間を大幅に短縮化できる。しかも3日程度でスポンジタワシとしての耐久性が発現され、風合いも良好である。すなわち本考案によれば、マット材およびウレタン発泡体の2層以上を、ポリイソシアネート化合物と1分子中に1個以上の活性水素を有するポリオールの1種または2種以上とを、前記ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基/前記ポリオール化合物中の水酸基(NCO基/OH基)が1.5以上の割合でかつ、無溶剤下で反応させて得られたウレタンプレポリマーを主成分とする反応性ホットメルト接着剤を少なくとも前記マット材にロールコーターを用いて塗布することにより、前記反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた構成からなることを特徴とするスポンジタワシが提供される。また、本考案によれば、マット材およびウレタン発泡体の2層以上を、ポリイソシアネート化合物と1分子中に1個以上の活性水素を有するポリオールの1種または2種以上とを、前記ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基/前記ポリオール化合物中の水酸基(NCO基/OH基)が2.1?2.5の割合でかつ、無溶剤下で反応させて得られたウレタンプレポリマーを主成分とする反応性ホットメルト接着剤を少なくとも前記マット材にロールコーターを用いて塗布することにより、前記反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた構成からなることを特徴とするスポンジタワシが提供される。本考案において、反応性ホットメルト接着剤とは、従来のホットメルト接着剤に反応性を付与したもので、オープンタイム内または塗布後加熱軟化により被着体を一旦接着させた後、直ちに冷却固化し高い初期凝集力を持つとともに、空気中の水分または被着体の吸着水分、含水分と反応し、自ら高分子反応、架橋反応して硬化し接着強度、耐久性を増大させるものである。
【0006】
このような接着剤としては、水分にて硬化する湿気硬化形ウレタンプレポリマーを主成分とする接着剤であり、主成分となるウレタンプレポリマーは、ポリイソシアネート化合物(ジフェニルメタンジイソシアネート、ジメチルジフェニルメタンジイソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、P-フェニレンジイソシアネートなど)と1分子中に1ヶ以上、好ましくは2?3ヶの活性水素を有するポリオール(ポリオキシアルキレンエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオールなどのゴム系ポリオールひまし油誘導体など)の1種または2種以上を設定する物性値が得られるように適宜選択するとともに配合比を決定して、これらを60℃?130℃の加熱下で数時間反応させて得られる。ウレタンプレポリマーの合成においてポリイソシアネート化合物とポリオールをNCO基/OH基が1.5より大なる割合、好ましくは2.1?2.5の割合で反応させ、その結果得られたウレタンプレポリマー中のNCO基が、通常0.5?10重量%となるように設計する。これに必要に応じて、通常の配合剤、例えば熱可塑性ポリマー(ポリウレタン、エチレン系共重合体、プロピレン系共重合体、塩化ビニル系共重合体、各種ゴム、アクリル共重合体)、タッキファイヤー樹脂(クマロン樹脂、ケトン樹脂、変性スチレン樹脂、テルペン樹脂、変性テルペン樹脂、水添石油樹脂、キシレン樹脂、エポキシ樹脂、各種エステル化ロジンなど)、可塑剤(ジオクチールフタレート、ブチルベンジルフタレート、アルキル多環芳香族炭化水素類、塩素化パラフィンなど)、充填剤(炭酸カルシウム、クレー、タルクなど)、顔料、触媒(ジブチルチンジラウレート、ジブチルチンジオクテート、ジメチルベンジルアミン)、密着性付与剤(シラン化合物)、チキソトロピー性付与剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を配合した系で構成される。例えば、ポリエステル系イソシアネートプレポリマーを主成分とする湿気硬化形ホットメルト接着剤で、市販の「ハイボン4830」(日立化成ポリマー株式会社製、登録商標)などが適している。
【0007】
以上のようなウレタンプレポリマーを主成分とする反応性ホットメルト接着剤が、塗付作業性、短時間固化性、初期接着性、加工性、耐久性、価格等の面から最も適している。
【0008】
【考案の作用】
本考案において、マット材およびウレタン発泡体の接着面の少なくとも一方に反応性ホットメルト接着剤が100?120℃で塗布量30?50g/m^(2)で加熱塗布され、オープンタイム内または冷却後再加熱して軟化させた後に圧締し接着される。この場合、単純なロール圧着でも良いが、反発の強いマット材の場合は短時間の静止プレスをするのが好ましい。その後、固化することで貼り合わせたスポンジタワシは直ちに各形状に打ち抜くことができ製品完成までの時間を大幅に短縮できる。また、接着剤はマット材およびウレタン発泡体を接着した後、自ら水分により硬化して接着力を増大させるものであり、かつ耐久性良好で、接着部位が熱湯中や洗剤中においても接着性が損なわれることはない。
【0009】
【実施例】
以下、本考案に係わるスボンジタワシの構成および接着方法の実施例を図面に基づいて説明するに、図1には一般家庭用2層スポンジタワシの構成が示されている。当該スポンジタワシはナイロン不織布からなるマット材1とポリウレタンフォームからなる発泡体2により構成されており、これら1、2は反応性ホットメルト接着剤3を介して互いに接着されて一体化されている。反応性ホットメルト接着剤には、ポリエステル系イソシアネートプレポリマーを主成分とする湿気硬化形ホットメルト接着剤で、市販の「ハイボン4830」(日立化成ポリマー株式会社製、登録商標)を用いた。接着に先だって、接着剤を120℃の加熱溶融状態で厚さ10mm×面積1000×1000mm寸法のナイロン不織布マット材に、塗付量40g/m^(2)でロールコーターを用いて塗付した。当該接着剤が塗付されたマット材を塗付20秒後にもう一方の被接着物である厚さ20mm×面積1000×1000mmのエーテル系ウレタン発泡体と重ね合わせてロール圧着し、貼り合わせを完了した。この積層物を貼り合わせ3分後に碁盤目状の刃のついた打ち抜き機で80×120mmの寸法に打ち抜き、所望のスポンジタワシを得た。この打ち抜き工程で、刃に接着剤が付着することなく、スムースな打ち抜きを行うことができた。次に、この得られたスポンジタワシを20℃65%RH中で3日養生後、次の耐久性試験を行った。▲1▼煮沸10分、冷水10分のサイクル試験を20サイクル。▲2▼台所用合成洗剤(「ママレモン」ライオン株式会社製)の10%水溶液に240時間浸漬。▲3▼カビ取り用洗剤(「カビキラー」ジョンソン株式会社製)の10%水溶液に72時間浸漬。以上の耐久性試験後のはく離試験で、いづれもマット材および発泡体の材質破壊となり、接着界面での破壊は生じなかった。
【0010】
【本考案の効果】
以上詳述したように、本考案のスポンジタワシは、耐熱水性、耐石鹸性、耐薬品性、耐薬液性にすぐれた特性を有し、かつ風合いにも優れることはもとより、生産時の貼り合わせ作業において、接着剤塗付から打ち抜きまでの作業時間を大幅に短縮させ、その生産性に大いに寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は本考案の実施例の断面図である。
【図2】
図2は例として、その他のスポンジタワシの組合せの断面図である。
【符号の説明】
1.マット材(ナイロン不織布、塩化ビニリデンなど)
2.発泡体(エステルウレタンフォーム、エーテルウレタンフォームなど)
3.反応性ホットメルト接着剤
訂正の要旨 本件訂正請求における訂正事項は、実用新案登録請求の範囲を、
「請求項1
マット材およびウレタン発泡体の2層以上を、ポリイソシアネート化合物と1分子中に1個以上の活性水素を有するポリオールの1種または2種以上とを、前記ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基/前記ポリオール化合物中の水酸基(NCO基/OH基)が1.5以上の割合でかつ、無溶剤下で反応させて得られたウレタンプレポリマーを主成分とする反応性ホットメルト接着剤を少なくとも前記マット材にロールコーターを用いて塗布することにより、前記反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた構成からなることを特徴とするスポンジタワシ。
請求項2
マット材およびウレタン発泡体の2層以上を、ポリイソシアネート化合物と1分子中に1個以上の活性水素を有するポリオールの1種または2種以上とを、前記ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基/前記ポリオール化合物中の水酸基(NCO基/OH基)が2.1?2.5の割合でかつ、無溶剤下で反応させて得られたウレタンプレーポリマーを主成分とする反応性ホットメルト接着剤を少なくとも前記マット材にロールコーターを用いて塗布することにより、前記反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた構成からなることを特徴とするスポンジタワシ。」と訂正するとともに、それに関連する発明の詳細な説明の記載を訂正するものである。
異議決定日 2001-08-30 
出願番号 実願平5-58855 
審決分類 U 1 651・ 121- ZA (A47L)
最終処分 取消  
前審関与審査官 塩澤 克利  
特許庁審判長 青山 紘一
特許庁審判官 松下 聡
岡田 和加子
登録日 2000-05-19 
登録番号 実用新案登録第2605449号(U2605449) 
権利者 ワコー株式会社
和歌山県海南市大野中512番地 日立化成ポリマー株式会社
東京都千代田区内神田1-13-7
考案の名称 反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた スポンジタワシ  
代理人 二瓶 正敬  
代理人 二瓶 正敬  
代理人 川崎 実夫  
代理人 二瓶 正敬  
代理人 亀井 弘勝  
代理人 稲岡 耕作  
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