• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) B66C
管理番号 1055168
審判番号 不服2000-8583  
総通号数 28 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案審決公報 
発行日 2002-04-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2000-06-09 
確定日 2002-02-21 
事件の表示 平成 5年実用新案登録願第 66304号「伸縮ブーム」拒絶査定に対する審判事件[平成 7年 7月 4日出願公開、実開平 7- 35484]について、次のとおり審決する。   
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1.手続の経緯・本願考案
本願は、平成5年12月13日の出願であって、その請求項1に係る考案は、平成12年7月7日付け及び平成13年11月26日付けの手続補正書によって補正された明細書、及び図面の記載からみて、実用新案登録請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものと認める。(以下、「本願考案」という。)
「3段以上のブームが嵌挿されてなる伸縮自在なテレスコープ状の伸縮ブームにおいて、前記嵌挿される各ブームの基端側に嵌合孔を設け、該嵌合孔に、各ブームの面より突出させてパッドを嵌合すると共に、前記嵌合孔とパッドの何れか一方に、外側から該パッドに作用する押圧力に抗するためのストッパを設けたことを特徴とする伸縮ブーム。」

2.引用例
これに対して、当審における、平成13年9月21日付けで通知した拒絶の理由に引用した実願昭46-108583号(実開昭48-63459号)のマイクロフィルム(以下、「引用例1」という。)には、次の事項が記載されている。
(1)「本考案はテレスコープ状伸縮ブームにおいて、ブーム筒壁板の隣接ブーム筒に対するスライド部材取付箇所に、該スライド部材の嵌合する孔を穿設し、取付座板に硬質ゴム板のような弾性材を介して突出固定したスライド部材を該孔に隣接ブーム筒と反対側より挿入して、その取付座板をブーム筒壁板に着脱可能に当接固着することにより、ブーム組立時におけるクリアランス調整の必要を無くして前述のような問題を生じないようにしようとするものである。」(第2頁第14行?第3頁第3行)
(2)「スライド部材18は板状で、これより面積の大きい取付座板19に硬質ゴム板或いはその他の弾性材20を介して接着固定され、該取付座板19の四隅には夫々ボルト孔を備える。スライド部材18は先端ブーム筒4の基端側壁板14,14に対向穿設した孔21,21および基部ブーム筒3の側壁板11,11先端に対向穿設した孔22,22に夫々、隣接ブーム筒と反対側より挿入して、各取付座板19を夫々ボルト23により側壁板14,11に当接固着することにより、該スライド部材18を側壁板のスライド部材取付箇所に夫々突出固着する。」(第4頁第2?13行)
(3)「以上一実施例について説明したが、本考案は多段伸縮ブームにも適用し得ることは明らかであり、又内側のブーム筒基端のスライド部材取付けにのみ本考案を適用することもできる。」(第6頁第1?4行)

これらの記載事項、及び第1,2図の記載事項によると、引用例1には、
「3段以上のブームが嵌挿されてなる伸縮自在なテレスコープ状の伸縮ブームにおいて、前記嵌挿される各ブームの基端側に孔21,21を設け、該孔21,21に、各ブームの面より突出させてスライド部材18を嵌合すると共に、前記孔21,21に、外側から該スライド部材18に作用する押圧力に抗するための取付座板19を設けた伸縮ブーム。」
の考案(以下、「引用例1に記載された考案」という。)が記載されていると認められる。

また、同じく引用した実願平3-103661号(実開平5-44988号)のCD-ROM(以下、「引用例2」という。)には、次の事項が記載されている。
(1)「このように構成された多段伸縮ブーム20における上段ブーム22の基端部両側面には伸縮案内装置10が取り付けられている。以下、この伸縮案内装置10について図1を用いて説明する。伸縮案内装置10は、図1(a)に示すように、一面が開口した箱状に形成されたハウジング11と、厚板状の部材であって、ハウジング11内にその開口面に対して突出方向・引込方向に移動自在に受容されるスライダ部材12とを備えて構成されている。」(第6頁第4?10行)
(2)「スライダ部材12の引込方向端面には、スライダ部材12の突出方向端面から差し込まれる平ネジ13により当て板14が取り付けられている。この当て板14の中央部には、図1(b)にも示すように、下側に行くほどハウジング11の開口面に対向する側面(以下、背面という)11aに近付くよう傾斜した傾斜面14aが形成されており、この傾斜面14aとハウジング11の背面11a間には、クサビ状に形成されたクサビ部材15が受容されている。」(第6頁第12?17行)
(3)「また、上記実施例では上下2段のブーム21,22からなる多段伸縮ブーム20について説明したが、本考案に係る伸縮案内装置は、それ以上の段数の多段伸縮ブームにも用いることができる。」(第8頁第7?9行)

これらの記載事項、及び図1,2の記載事項によると、引用例2には、
「3段以上のブームが嵌挿されてなる伸縮自在なテレスコープ状の伸縮ブームにおいて、前記嵌挿される各ブームの基端側に嵌合孔を設け、該嵌合孔に、各ブームの面より突出させてスライダ部材12を嵌合すると共に、前記嵌合孔に、外側から該スライダ部材12に作用する押圧力に抗するためのクサビ部材15を設けた伸縮ブーム。」
の考案(以下、「引用例2に記載された考案」という。)が記載されていると認められる。

3.対比・判断
本願考案と引用例1に記載された考案とを対比すると、引用例1に記載された考案の「孔21,21」,「スライド部材18」,「取付座板19」は、それぞれ、その機能からみて、本願考案の「嵌合孔」,「パッド」,「ストッパ」に相当する。
してみると、両者は、「3段以上のブームが嵌挿されてなる伸縮自在なテレスコープ状の伸縮ブームにおいて、前記嵌挿される各ブームの基端側に嵌合孔を設け、該嵌合孔に、各ブームの面より突出させてパッドを嵌合すると共に、前記嵌合孔に、外側から該パッドに作用する押圧力に抗するためのストッパを設けた伸縮ブーム。」の点で一致し、相違点は存在しない。

本願考案と引用例2に記載された考案とを対比すると、引用例2に記載された考案の「スライダ部材12」,「クサビ部材15」は、それぞれ、その機能からみて、本願考案の「パッド」,「ストッパ」に相当する。
してみると、両者は、「3段以上のブームが嵌挿されてなる伸縮自在なテレスコープ状の伸縮ブームにおいて、前記嵌挿される各ブームの基端側に嵌合孔を設け、該嵌合孔に、各ブームの面より突出させてパッドを嵌合すると共に、前記嵌合孔に、外側から該パッドに作用する押圧力に抗するためのストッパを設けた伸縮ブーム。」の点で一致し、相違点は存在しない。

4.むすび
したがって、本願考案は、引用例1に記載された考案、若しくは引用例2に記載された考案であるから、実用新案法第3条第1項第3号に該当し、実用新案登録を受けることができない。
審理終結日 2001-12-11 
結審通知日 2001-12-18 
審決日 2002-01-08 
出願番号 実願平5-66304 
審決分類 U 1 8・ 113- WZ (B66C)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 橋本 康重鹿股 俊雄鳥居 稔  
特許庁審判長 西野 健二
特許庁審判官 清水 信行
氏原 康宏
考案の名称 伸縮ブーム  
代理人 梶 良之  
代理人 明田 莞  
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社   サービスに関しての問い合わせ