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審決分類 審判 一部申し立て   G11B
管理番号 1004105
異議申立番号 異議1998-73913  
総通号数
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案決定公報 
発行日 2000-04-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 1998-08-06 
確定日 1999-07-05 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 実用新案登録第2563006号「マガジン式ディスク装置の扉機構」の請求項1に係る実用新案に対する実用新案登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。   
結論 訂正を認める。 実用新案登録第2563006号の請求項1に係る実用新案登録を維持する。
理由 1.手続の経緯
本件実用新案登録第2563006号の請求項1?請求項3に係る出願は、平成5年8月26日に出願され、平成9年11月7日にその考案について実用新案の設定登録がなされ、その後、神田厚、大澤幸子、及び有限会社石井興産より実用新案登録異議の申立てがなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成11年4月28日に実用新案登録異議意見書が提出されるとともに訂正請求がなされたものである。
2.訂正の適否
〔2-1〕訂正の内蓉
実用新案権者が求めている訂正の内容は次のとおりのものである。
訂正事項▲1▼
実用新案登録請求の範囲の請求項1及び請求項2を、実用新案登録請求の範囲の減縮を目的として、以下のとおり訂正する。なお、請求項3には訂正事項はない。
「【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 ディスク駆動機構が内蔵された筐体に、ディスクを内蔵したマガジンが挿入される挿入口が形成され、この挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する扉が設けられているマガジン式ディスク装置において、前記扉は、閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる複数の分割体の組み合わせであり、前記閉鎖時に、扉の摺動方向の全長寸法が長くなるように前記分割体が広がり、前記開放時には、扉の摺動方向の全長寸法が前記閉鎖時よりも短くなるように前記分割体が重なることを特徴とするマガジン式ディスク装置の扉機構。
【請求項2】 ディスク駆動機構が内蔵された筐体に、ディスクを内蔵したマガジンが挿入される挿入口が形成され、この挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する扉が設けられているマガジン式ディスク装置において、前記扉は、閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる第1の分割体と第2の分割体の組み合わせであり、閉鎖時に挿入口の一方の側部を覆う側部閉鎖部と挿入口の中間部分を覆い且つ前記側部閉鎖部に対して段差を有して一体化された中間閉鎖部とで第1の分割体が形成され、閉鎖時に挿入口の他方の側部を覆い且つ開放時に前記中間閉鎖部と重なる側部閉鎖部により第2の分割体が形成されていることを特徴とするマガジン式ディスク装置の扉機構。
【請求項3】 第1の分割体の中間閉鎖部と第2の分割体の側部閉鎖部との重なり部に、挿入口を閉鎖するときに現れ、開放するときに前記重なり部内に隠れる表示部が形成されている請求項2記載のマガジン式ディスク装置の扉機構。」
訂正事項▲2▼
考案の詳細な説明において、明りょうでない記載の釈明を目的として、明細書段落番号【0007】?【0008】の【課題を解決するための手段】の記載を以下のとおりり訂正する。
「【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ディスク駆動機構が内蔵された筐体に、ディスクを内蔵したマガジンが挿入される挿入口が形成され、この挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する扉が設けられているマガジン式ディスク装置において、前記扉は、閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる複数の分割体の組み合わせであり、前記閉鎖時に、扉の摺動方向の全長寸法が長くなるように前記分割体が広がり、前記開放時には、扉の摺動方向の全長寸法が前記閉鎖時よりも短くなるように前記分割体が重なることを特徴とするものである。
【0008】
あるいは、ディスク駆動機構が内蔵された筐体に、ディスクを内蔵したマガジンが挿入される挿入口が形成され、この挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する扉が設けられているマガジン式ディスク装置において、前記扉は、閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる第1の分割体と第2の分割体の組み合わせであり、閉鎖時に挿入口の一方の側部を覆う側部閉鎖部と挿入口の中間部分を覆い且つ前記側部閉鎖部に対して段差を有して一体化された中間閉鎖部とで第1の分割体が形成され、閉鎖時に挿入口の他方の側部を覆い且つ開放時に前記中間閉鎖部と重なる側部閉鎖部により第2の分割体が形成されていることを特徴とするものである。」
〔2-2〕訂正の目的、新規事項の有無、実用新案登録請求の範囲の拡張・変更の存否
訂正事項▲1▼について
訂正明細書の請求項1は、実用新案登録明細書の請求項1を減縮し、分割体に関して「前記閉鎖時に、扉の指動方向の全長寸法が長くなるように前記分割体が広がり、前記開放時には、扉の摺動方向の全長寸法が前記閉鎖時よりも短くなるように前記分割体が重なること」を明らかにしたものである。また、訂正明細書の請求項2は、実用新案登録明細書の請求項1と請求項2を併せて独立請求項の形式に整えたものであり、実質的な内容の変更はない。訂正明細書の請求項3には訂正事項はない。
したがって、上記訂正事項▲1▼は、実用新案登録請求の範囲の減縮を目的とするものであり、新規事項の追加に該当せず、また、実質上実用新案登録請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
訂正事項▲2▼について
上記訂正事項▲2▼は、考案の詳細な説明において課題を解決するための手段の記載を、訂正事項▲1▼における実用新案登録請求の範囲の減縮に整合させたものである。
したがって、上記訂正事項▲2▼は、明りょうでない記載の釈明を目的とするものであり、新規事項の追加に該当せず、また、実質上実用新案登録求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
〔2-3〕独立登録要件
(本件考案)
訂正明細書の請求項1?請求項3に係る考案(以下、「本件考案1」?「本件考案3」という。)は、その実用新案登録請求の範囲の請求項1?請求項3に記載された上記〔2-1〕訂正事項▲1▼において示したとおりのものである。
(先願明細書に記載された考案)
これに対して、当審が通知した取消理由で引用した、本願の出願の日前の他の出願であって、その出願後に出願公開された実願平4-63189号(実開平6-30940号)の願書に最初に添付した明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフィルム(平成6年4月22日特許庁発行)(以下、「先願明細書」という。)には、次の考案が記載されている。
ターンテーブル4が内蔵されたプレーヤ本体1に、ディスク3を内蔵したマガジン2が挿入されるマガジン挿入口11が形成され、このマガジン挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する蓋体5と摺動扉51が設けられているディスク再生装置において、閉鎖時に蓋体によりマガジン挿入口を塞いだ後摺動扉が摺動し蓋体の切欠部を覆って挿入口を覆い、開放時に蓋体をマガジン挿入口の側方に摺動しマガジン挿入口を露出した後摺動扉を蓋体に重ねるように摺動しさらに開口部を広げるようにしたディスク再生装置。
(対比・判断)
そこで、本件考案1と先願明細書に記載された考案とを対比する。先願明細書に記載された考案における「ターンテーブル」「プレーヤ本体」及び「マガジン挿入口」は、それぞれ本件考案1における「ディスク駆動機構」「筐体」及び「挿入口」に相当する。先願明細書における「蓋体」と「摺動扉」は、閉鎖時には蓋体と摺動扉が広がりマガジン挿入口を覆い、開放時にはマガジン挿入口の側方に重なるものであるから、本件考案1における「閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる複数の分割体である」扉に相当する。しかし、先願明細書に記載された考案は、その図1(a)、(b)から明らかなように、蓋体5と摺動扉51の2つからなる扉の摺動方向の全長寸法は、閉鎖時と開放時とで変化していない。すなわち、挿入口を覆う部分での摺動方向の寸法は変化しているものの、摺動扉51の上下に沿って蓋体5からレール部が延出しているため、扉全体としての摺動方向の全長寸法が変化しないものとなっており、本件考案1における上記分割体に関する「前記閉鎖時に、扉の摺動方向の全長寸法が長くなるように前記分割体が広がり、前記開放時には、扉の摺動方向の全長寸法が前記閉鎖時よりも短くなるように前記分割体が重なること」について記載されておらず、示唆もされていない。
したがって、本件考案1は上記先願明細書に記載された考案と同一であるとすることはできない。
さらに、本件考案1は他の独立登録要件を満たさないものでもない。
また、本件考案2、及び本件考案3は独立登録要件を満たすものである。
よって、本件考案1?本件考案3は出願の際独立して実用新案登録を受けることができるものである。
〔2-4〕むすび
以上のとおりであるから、上記訂正は、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第9条第2項の規定により準用され、同附則第10条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、特許法第120条の4第2項、同条第3項で準用する同法第126条第2-4項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
3.実用新案登録異議申立てについて
〔3-1〕申立の理由の概要
実用新案登録異議申立人神田厚、大澤幸子、及び有限会社石井興産は、本件実用新案登録明細書の請求項1に係る考案は、本願の出願の日前の他の出願であって、その出願後に出願公開された実願平4-63189号(実開平6-30940号公報)の願書に最初に添付した明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフィルム(平成6年4月22日特許庁発行)(上記〔2-3〕において示した「先願明細書」)に記載された考案と同一であり、しかも、本件実用新案登録明細書の請求項1に係る考案の考案者が上記先願明細書に記載された考案の考案者と同一であるとも また、本願の出願時にその出願人が上記他の出願の出願人と同一であるとも認めることができないので、本件実用新案登録明細書の請求項1に係る考案の実用新案登録は、旧実用新案法第3条の2の規定に違反してなされたものである旨を主張している。
〔3-2〕判断
本件考案1は、上記〔2-1〕訂正事項▲1▼の【請求項1】において示したとおりのものである。
これに対して、上記先願明細書に記載された考案は上記〔2-3〕において示したとおりのものであり 本件考案1は、上記〔2-3〕(独立登録要件)において示したように上記先願明細書に記載された考案と同一であるとすることはできない。
〔3-3〕むすび
以上のとおりであるから 実用新案登録異議申立の理由及び証拠によっては、本件考案1の実用新案登録を取り消すことはできない。
また、他に本件考案1の実用新案登録を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
発明の名称 (54)【考案の名称】
マガジン式ディスク装置の扉機構
(57)【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 ディスク駆動機構が内蔵された筐体に、ディスクを内蔵したマガジンが挿入される挿入口が形成され、この挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する扉が設けられているマガジン式ディスク装置において、前記扉は、閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる複数の分割体の組み合わせであり、前記閉鎖時に、扉の摺動方向の全長寸法が長くなるように前記分割体が広がり、前記開放時には、扉の摺動方向の全長寸法が前記閉鎖時よりも短くなるように前記分割体が重なることを特徴とするマガジン式ディスク装置の扉機構。
【請求項2】 ディスク駆動機構が内蔵された筐体に、ディスクを内蔵したマガジンが挿入される挿入口が形成され、この挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する扉が設けられているマガジン式ディスク装置において、前記扉は、閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる第1の分割体と第2の分割体の組み合わせであり、閉鎖時に挿入口の一方の側部を覆う側部閉鎖部と挿入口の中間部分を覆い且つ前記側部閉鎖部に対して段差を有して一体化された中間閉鎖部とで第1の分割体が形成され、閉鎖時に挿入口の他方の側部を覆い且つ開放時に前記中間閉鎖部と重なる側部閉鎖部により第2の分割体が形成されていることを特徴とするマガジン式ディスク装置の扉機構。
【請求項3】 第1の分割体の中間閉鎖部と第2の分割体の側部閉鎖部との重なり部に、挿入口を閉鎖するときに現れ、開放するときに前記重なり部内に隠れる表示部が形成されている請求項2記載のマガジン式ディスク装置の扉機構。
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ディスクを内蔵したマガジンが挿入されるマガジン式ディスク装置に係り、特にマガジンの挿入口を開閉する扉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8はマガジン式ディスク装置を示す構成説明図、図9は従来のマガジン式ディスク装置の扉機構の問題点を説明するための筐体の正面図である。
従来のマガジン式ディスク装置は、マガジンに収納された6枚や8枚などのディスクの中から1枚が選択され、この選択されたディスクがマガジンの外へ完全に引き出され、再生ユニットにクランプされて回転駆動され、ピックアップにて再生が行われる。
しかし、この種のディスク装置では、マガジンの外へディスクが完全に引き出される構成であるため、装置の左右方向の幅寸法がディスクの直径の2倍以上必要となり、装置全体が大型になる。
【0003】
そこで、図8に示すように、マガジンMの外へディスクDを完全に引き出さず、マガジンM内からディスクDをその半径よりもやや長い距離だけ引き出して再生ユニットにクランプし、ディスクDの一部がマガジンM内に残ったままの状態でスピンドルモータMtにて回転駆動し、ピックアップPにて再生するものが提案されている。このマガジン式ディスク装置では、図示左右の寸法Waをディスクの直径の2倍の寸法よりも小さくでき、装置を小型化できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この種のディスク装置では、筐体の前方にマガジンMを出入りさせるための挿入口2が形成されており、またこの挿入口2を開閉するための摺動式の扉1が設けられる。
ところが、図8に示すマガジン式ディスク装置では、筐体の左右方向の寸法Waがディスクの直径の2倍よりも小さくなるのに対し、挿入口2の開口幅寸法はマガジンMの幅寸法以上すなわちディスクの直径以上の寸法でなければならない。
【0005】
そのため、挿入口2を1枚の左右摺動式の扉1により閉鎖しようとすると、図9に示すように、この扉の幅寸法Wbが筐体の幅寸法Waの1/2以上となり、この扉1を図示右方向へ摺動させて挿入口2を開放したときに、扉1が筐体の右側方に収納できなくなる。そこで挿入口2を開放したときに扉1を筐体の側方へ突出させることも考えられるが、この場合には筐体を車内などに設置するときに、筐体の側方に扉1を突出させるスペースを確保する必要があり、装置全体を小型化しても実際に必要となる設置スペースが広くなってしまう。
【0006】
本考案は上記従来の課題を解決するものであり、小型の筐体に幅寸法の長い挿入口が開口している場合であっても、この挿入口を閉鎖する摺動式の扉を開放したときに、筐体から突出することなく納めることができるマガジン式ディスク装置の扉機構を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ディスク駆動機構が内蔵された筐体に、ディスクを内蔵したマガジンが挿入される挿入口が形成され、この挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する扉が設けられているマガジン式ディスク装置において、前記扉は、閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる複数の分割体の組み合わせであり、前記閉鎖時に、扉の摺動方向の全長寸法が長くなるように前記分割体が広がり、前記開放時には、扉の摺動方向の全長寸法が前記閉鎖時よりも短くなるように前記分割体が重なることを特徴とするものである。
【0008】
あるいは、ディスク駆動機構が内蔵された筐体に、ディスクを内蔵したマガジンが挿入される挿入口が形成され、この挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する扉が設けられているマガジン式ディスク装置において、前記扉は、閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる第1の分割体と第2の分割体の組み合わせであり、閉鎖時に挿入口の一方の側部を覆う側部閉鎖部と挿入口の中間部分を覆い且つ前記側部閉鎖部に対して段差を有して一体化された中間閉鎖部とで第1の分割体が形成され、閉鎖時に挿入口の他方の側部を覆い且つ開放時に前記中間閉鎖部と重なる側部閉鎖部により第2の分割体が形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
さらに上記において、第1の分割体の中間閉鎖部と第2の分割体の側部閉鎖部との重なり部に、挿入口を閉鎖するときに現れ、開放するときに前記重なり部内に隠れる表示部を形成することが可能である。
【0010】
【作用】
上記第1の手段では、扉が複数に分割されており、挿入口を閉鎖した状態では、扉のそれぞれの分割体が挿入口を覆うことができる面積に広がる。また挿入口が開放する方向へ扉を摺動させると、分割体が挿入口の側方で重なる。これにより小型の筐体に幅寸法の長い挿入口が開口している場合であっても、挿入口の閉鎖と開放を確実に行うことができ、また開放時に扉が筐体の外へ突出することなく納められる。
【0011】
前記第2の手段では、挿入口が閉鎖された状態での扉は、挿入口の左右に側部閉鎖部がそれぞれ位置し、挿入口の中間部に両側部閉鎖部と段差を有して中間閉鎖部が位置することになり、外観上、左右バランスがとれたものとして見ることができる。挿入口を開放するときには、一方の側部閉鎖部と中間閉鎖部とから成る第1の分割体と、他方の側部閉鎖部とによる第2の分割体とが互いに重なる状態で挿入口の側方に位置する。すなわち、閉鎖状態では扉があたかも3つの部分に別れているようにしかも左右のバランスの良い組み合せとして見ることができ、または左右のバランスのよい段差を有する1枚の扉のように見え、挿入口を開放するときには2つの分割体が重なって筐体の側方へ突出することなく納められるようになる。
【0012】
第3の手段では、第1の分割体の中間閉鎖部と第2の分割体の側部閉鎖部との重なり部に表示部が形成されているため、挿入口を閉鎖しているときに扉表面にこの表示部が現れ、挿入口を開放したときに表示部が隠れる。この現れたり隠れたりする表示部により各種の表示を行うことができ、例えば挿入口が扉により閉鎖されているときにのみ扉開放方向を指示する矢印などを表示部として設けることにより、開放方向が解りやすくなり、またデザイン的にも良好なものとなる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案について図面を参照して説明する。
図1ないし図4は本考案の第1実施例を示している。
図1はマガジン式ディスク装置の扉機構を示す正面図であり、(A)は挿入口が扉により閉鎖されている状態、(B)は開放された状態を示す。図2はマガジン式ディスク装置の扉機構の動作を説明するための概略斜視図であり、(A)は閉鎖状態、(B)は開放状態を示す。図3(A)は扉の第1の分割体P1を示す正面図、図3(B)は(A)のB矢視図、図4(A)は扉の第2の分割体P2を示す正面図、図4(B)は(A)のB矢視図である。
図中の符号3は、マガジン式ディスク装置の筐体の前面(化粧面)である。この前面3には、マガジンMが挿入される挿入口2が形成されている。この挿入口2は、筐体の前面3の内側に設けられた扉11により開閉される。
このマガジン式ディスク装置の内部構造は、図8に示したように、マガジンM内からディスクDが半径よりもやや長い寸法だけ引き出され、ディスクはその一部がマガジンM内に有る状態で回転駆動されるものである。したがって挿入口2の左右方向の開口幅寸法は、筐体の前面3の幅寸法Waの2分の1以上であり、よって挿入口2が閉鎖された状態での扉11の展開幅寸法Wbも、前記前面3の幅寸法Waの2分の1より長い寸法である。
【0014】
前記扉11は、筐体の前面3の裏側に摺動自在に取付けられたものであるが、その構造は、左側閉鎖部13と中間閉鎖部12と右側閉鎖部14とから成っている。図3に示すように、左側閉鎖部13と中間閉鎖部12は一体に形成されて分割体P1となり、図4に示すように、右側閉鎖部14はこれらとは別体の分割体P2となっている。図1(A)と図2(A)とに示されるように、扉11により挿入口2が閉鎖された状態では、左右のそれぞれの閉鎖部13と14が挿入口2の左右部分に位置し、挿入口2のほぼ中央部分に中間閉鎖部12が位置している。しかも中間閉鎖部12は左右の閉鎖部13と14の手前側に段差を有して重ねられた外観を呈する。
すなわち閉鎖状態では、挿入口2の中央に中間閉鎖部12が、その両側の一段奥側に左右それぞれの閉鎖部13と14が位置するように見え、左右のバランスのよい外観を呈する。また中間閉鎖部12が左側閉鎖部13と右側閉鎖部14の手前側に重ねられているため、それぞれの閉鎖部12,13,14が3分割されているように見え、あるいはそれぞれの閉鎖部の接合部が左右均等な段差となった1枚の扉のようにも見える。
【0015】
図3(A),(B)に示す分割体P1では、中間閉鎖部12が左側閉鎖部13の端部にて手前側に重なった状態に樹脂にて一体成形されており、また中間閉鎖部12の背面側に長さWcにわたる段差領域12Bが形成されている。
左側閉鎖部13のX2側の端部前面にはロック溝15が形成されている。扉11により挿入口2が閉じられたとき、筐体内部に設けられた板ばねなどの係止部材(図示しない)がこのロック溝15に嵌合して、閉鎖状態で扉11が軽ロックされる。前記ロック溝15の右側には、表面側へ突出する操作突起16が設けられており、この操作突起16をつかむことにより図示X1-X2方向への摺動力が与えられる。また、図中符号17は、開放方向を示す矢印表示である。
前記中間閉鎖部12は、Y方向の幅寸法が左側閉鎖部13のY方向の幅より小さい狭片部12Aと、左側閉鎖部13のY方向の幅とほぼ同一の幅寸法を有する広幅部18とから構成されている。この広幅部18の裏側には図示上下縁部に位置する一対の突起19が設けられている。また広幅部18のX1側の端部にはロック溝22が形成されている。挿入口2が完全に開かれたとき、筐体の内部の板ばねなどの係止部材がこのロック溝22に嵌合して、開放状態にて軽ロックされる。
【0016】
図4(A),(B)に示す分割体P2では、樹脂により右側閉鎖部14が形成されている。この右側閉鎖部14には、前記左側閉鎖部13の狭片部12Aとほぼ同一の幅寸法の狭片部14Aと、この狭片部14AのX2方向の端部の図示上下にて表面側に突出する一対の突部20とが形成されている。図2(A)に示すように、扉11が組み合わされた状態では、中間閉鎖部12の裏側に右側閉鎖部14が位置し、前記一対の突部20の間に中間閉鎖部12の狭片部12Aが挟まれる。右側閉鎖部14のX1方向の端部は広幅部21であり、この部分は、前記左側閉鎖部13の広幅部18のY方向の幅とほぼ同一の幅寸法を有している。
分割体P1として一体に形成された左側閉鎖部13と中間閉鎖部12、およびこれと別体の分割体P2となる右側閉鎖部14は、図2(A),(B)に示すように組み合わされて筐体の前面3の内側に取付けられる。この場合例えば、左側閉鎖部13の図示上下縁部および右側閉鎖部14の幅広部21の図示上下縁部が、前面3の内側のレール溝内に摺動自在に挿入され、これにより図3に示す分割体P1と図4に示す分割体P2が互いに独立してX1-X2方向へ摺動できるようになる。
【0017】
図3と図4に示すそれぞれの分割体の組み合せは、図2(A)に示すように、右側閉鎖部14が図3(A),(B)に示す段差領域12Bの内側に重ねられ、右側閉鎖部14の突部20,20が、中間閉鎖部12の狭片部12Aを挟み込んだ状態である。すなわち図3(A)と図4(A)の紙面手前に現れている面が、挿入口2前方から扉表面として見えることになる。
筐体の前面3の内側の図示右端には、扉11の開放を検知するリミットスイッチ23が設けられている。このリミットスイッチ23により中間閉鎖部12のX1側の端部が検知されたとき、挿入口2が完全に開放されたことが検知される。
【0018】
次にこの扉機構の開閉動作を説明する。
図1(A)と図2(A)に示す閉鎖状態では、扉11を構成する分割体P1と分割体P2が挿入口2を覆う面積に展開される。閉鎖時には、挿入口2のほぼ中央部に中間閉鎖部12が、またその左右の一段奥側に左側閉鎖部13と右側閉鎖部14が現れている。左側閉鎖部13と中間閉鎖部12との境界段差、および中間閉鎖部12と右側閉鎖部14との境界段差は、挿入口2の内側にて左右均等な位置に配置される。よって閉鎖状態での扉11は挿入口2の幅方向において左右バランスのとれた外観となる。また、中間閉鎖部12、左側閉鎖部13、右側閉鎖部14がそれぞれ別体のようにも見え、あるいは中間閉鎖部12の左右両縁部に段差を有して形成された1枚の扉のようにも見える。
【0019】
挿入口2を開放するときには、操作突起16に指を掛けてX1方向へ引くと、ロック溝15と係止部材との軽ロックが外れ、中間閉鎖部12の突起19が、右側閉鎖部14の狭片部14Aの端面14B(図4(A),(B)参照)上を摺動し、且つ右側閉鎖部14の突部20,20が中間閉鎖部12の狭片部12Aの上下縁部を摺動し、分割体P1として一体となった左側閉鎖部13と中間閉鎖部12がX1方向に移動する。
突起19が、右側閉鎖部14の広幅部21の図示左端部に当った時点で、分割体P2の右側閉鎖部14が中間閉鎖部12の裏面の段差領域12Bに重ねられる。さらに操作突起16をX1方向へ引くと、突起19が前記広幅部21を押し、分割体P1と分割体P2が互いに重なった状態でX1方向に移動する。完全に開放された状態では、中間閉鎖部12のロック溝22が、装置内の係止部材に嵌合され、扉11が開放状態にて軽ロックされる。
このときリミットスイッチ23が中間閉鎖部12の図示右端部を検知し、挿入口2が完全に開放されたことが検知され、この検知により、例えば装置内に装填されているマガジンMの排出機構が動作可能にセッティングされる。
【0020】
次に挿入口2を閉じるときには、挿入口2の図示右端にて前方に突出している操作突起16に指をかけてX2方向へ引く。この操作によりロック溝22と係止部材との軽ロックが外れ、まず分割体P1がX2方向へ摺動する。分割体P1の中間閉鎖部12の広幅部18の図示左縁部が、分割体P2である右側閉鎖部14の突部20に当たると、その後は右側閉鎖部14がX2方向へ引かれ、分割体P1と分割体P2が展開した状態でX2方向へ摺動し、図1(A)および図2(A)に示すように、挿入口2が閉鎖される。
なお、挿入口2が閉鎖されたときに、右側閉鎖部14が図1(A)と図2(A)に示す位置からさらにX2方向へ移動しないように、装置内に、右側閉鎖部14の広幅部21のX2側縁部に当たるストッパを設けておくことが好ましい。また開放および閉鎖操作のときに、左側閉鎖部13と中間閉鎖部12から成る分割体P1が先にX1方向またはX2方向へ移動し、その後に右側閉鎖部14が追従して摺動できるように、右側閉鎖部14の筐体に対する摺動抵抗をやや大きく設定しておくことが好ましい。
【0021】
次に図5ないし図7は、本考案の第2実施例を示している。
図5は挿入口が閉鎖された状態を示す斜視図、図6は挿入口が開放された状態を示す斜視図、図7は扉を構成する分割体Paと分割体Pbの組み合わせを示す分解斜視図である。
図5と図6において、符号30はマガジン式ディスク装置の筐体の前面に化粧板として装着されるノーズ部を示している。図6に示すように、ノーズ部30にはマガジンMが挿入される挿入口31が形成されている。この挿入口31を閉鎖する扉40が、分割体PaとPbとに分割されて設けられている。挿入口31の左右方向の開口幅寸法は、ノーズ部300幅寸法Waの2分の1以上であり、よって図5に示すように分割体PaとPbが展開した状態の扉40の幅寸法Wbも、前記ノーズ部30の幅寸法Waの2分の1以上となっている。
【0022】
図7に示すように、扉40を構成する一方の分割体Paは、閉鎖状態で挿入口31の図示右側部分を覆う右側閉鎖部41と、ほぼ中央部分を覆う中間閉鎖部42とが樹脂により一体に成形されたものである。中間閉鎖部42はほぼ平板形状である。右側閉鎖部41は断面がコの字形状であり、この右側閉鎖部41は、中間閉鎖部42よりも一段手前側に突出している。そして右側閉鎖部41の図示左縁部41Aと41Bは、中間閉鎖部42に対し段差を有しており、この左縁部41Aと41Bはほぼv字形状となっている。
扉40を構成する他方の分割体Pbは、閉鎖状態で挿入口31の図示左部分を覆う左側閉鎖部43となっている。この左側閉鎖部43も樹脂により形成され、その断面はコの字形状である。左側閉鎖部43の図示上下部分の内側には摺動溝43C,43Cが形成されている。この摺動溝43C,43Cが、前記分割体Paの中間閉鎖部42の土下縁部42A,42Aに摺動自在に嵌合し、これにより分割体PaとPbは、図5に示すように展開した閉鎖状態と、図6に示すように左側閉鎖部43と中間閉鎖部42とが重なる開放状態とに相対摺動できるように組み合わされる。
【0023】
左側閉鎖部43の右縁部43Aと43BはほぼV字形状となっている。この一方の右縁部43Aは、前記右側閉鎖部41の左縁部41Aと同じ方向に同じ角度にて傾斜している。よって左側閉鎖部43が中間閉鎖部42に対しX1方向へ摺動して中間閉鎖部42と重なるときに、前記右縁部43Aと左縁部41Aとが当接するようになっている。
また中間閉鎖部42のX2側端部の表面には突条44が一体に隆起形成され、左側閉鎖部43の裏面には長溝45が形成されている。分割体PaとPbが組み合わされた状態では、前記突条44が長溝45内に摺動自在に挿入される。左側閉鎖部43を中間閉鎖部42に対してX2方向へ摺動させると、突条44の端部44Aと、長溝45の端部45Aとが当たり、これがストッパとして機能し、左側閉鎖部43は中間閉鎖部42に対してそれ以上X2方向へ摺動しなくなる。
【0024】
図7に示すように、右側閉鎖部41の裏側の上下内側には突条41C,41Cが一体に形成され、また左側閉鎖部43の裏側の上下内側には、前記摺動溝43C,43Cよりも裏側に位置する突条43D,43Dが一体に形成されている。
図5と図6に示すように、ノーズ部30の上下縁部には、摺動溝32,32が形成されている。右側閉鎖部41はノーズ部30の前面に重なるように設置され、前記突条41C,41Cが摺動溝32,32に摺動自在に嵌合している。左側閉鎖部43もノーズ部30の前面に重なるように設置され、前記突条43D,43Dが摺動溝32,32に摺動自在に嵌合している。これにより分割体Paと分割体Pbは、互いに独立してX1-X2方向へ摺動できるようになっている。
なお、ノーズ部30には、分割体Paが図5に示す閉鎖状態よりもさらにX2方向へ摺動しないようにストッパが設けられている。
【0025】
上記分割体paと分割体Pbとから成る扉40の表面では、まず左側閉鎖部43のX2側端部に操作突起43Eが一体に隆起形成されている。また中間閉鎖部42の前面には、図示右下部に「CLOSE」の文字とX2方向を指す矢印から成る表示部46Aが形成され、左上部に「OPEN」の文字とX1方向を指す矢印から成る表示部46Bが形成されている。この一方の表示部46Bは、左側閉鎖部43との重なり部に形成されている。
図5に示すように扉40により挿入口31が閉鎖され、両分割体PaとPbが展開状態であるときには、「OPEN」の表示部46Bが表面に現れている。しかし図6に示すように挿入口31が開放された状態では、この表示部46Bが左側閉鎖部43の裏側に隠れて見えなくなる。なお図6に示すように中間閉鎖部42に左側閉鎖部43が重なった状態では、右側閉鎖部41の左縁部41Bと左側閉鎖部43の右縁部43Aとの間の三角領域に中間閉鎖部42の表面が露出し、この部分に「CLOSE」の表示部46Aが現れ、この表示部46Aが隠れないようになっている。
【0026】
次に、この第2実施例の扉機構の動作について説明する。
図5に示すように、閉鎖状態では、右側閉鎖部41、中間閉鎖部42および左側閉鎖部43が展開して、挿入口31が閉鎖されている。この時点では中間閉鎖部42の左右部分にて手前側に段差を有して右側閉鎖部41と左側閉鎖部43とが位置しており、扉が3分割されているような外観を呈し、あるいは左右の各閉鎖部41,43と中間閉鎖部42とが段差を有して一体に形成された1枚の扉のようにも見える。またこの閉鎖状態では、中間閉鎖部42の左上部に「OPEN」の文字と開放方向を指す矢印とから成る表示部46Bが現れている。なおこのときも、中間閉鎖部42の右下には「CLOSE」の表示部46Aが見える状態となっている。
【0027】
挿入口31を開放する際には、左側閉鎖部43に設けられた操作突起43Eに指を掛けてX1方向へ引く。ここで、右側閉鎖部41と中間閉鎖部42から成る分割体Paがノーズ部30を摺動するときの摺動抵抗よりも、左側閉鎖部43となる分割体Pbの摺動抵抗が軽くなるように構成することにより、まず最初に分割体Pbすなわち左側閉鎖部43のみがX1方向へ移動して中間閉鎖部42に重なる。そして左側閉鎖部43の右縁部43Aと右側閉鎖部41の左縁部41Aが当たると、その後は分割体Paと分割体Pbが一体となって共にX1方向へ摺動し、図6に示すように挿入口31が開放され、また左側閉鎖部43と中間閉鎖部42とが挿入口31の右側方に重なる状態になる。
【0028】
図6に示す開放状態においても、左側閉鎖部43の右縁部43Aと右側閉鎖部41の左縁部41Aとが当たり、また上下には右縁部43Bと左縁部41Aに囲まれた三角領域と、右縁部43Aと左縁部41Bに囲まれた三角領域とが上下に対称形状に形成され、それぞれの三角領域から中間閉鎖部42の一部が現れることになって、バランスの良い外観を呈する。また図6の閉鎖状態にて、下側の三角領域に「CLOSE」の文字と開放方向を指す矢印とからなる表示部46Aが現れ、「OPEN」の表示部46Bは左側閉鎖部43の裏側に隠れる。
扉40を閉じるときには、左側閉鎖部43に設けられた操作突起43Eに指を掛けてX2方向へ引く。このとき摺動抵抗の大きい分割体Paが動かず、摺動抵抗の軽い分割体Pbの左側閉鎖部43が中間閉鎖部42に対して摺動する。そして中間閉鎖部42に設けられた突条44の端部44Aと、左側閉鎖部43の長溝45の端部45Aが当たると、その後は分割体Pbに引かれて分割体PaがX2方向へ摺動し、図5に示すように扉40により挿入口31が閉鎖される。
【0029】
なお、図5ないし図7に示す第2実施例では、分割体Paと分割体Pbがノーズ部30の前面と上下縁部に対し外側から覆うように取付けられ、各分割体PaとPbに形成された突条41C,43Dがノーズ部30の上下方向に向く摺動溝32と嵌合しているため、例えばノーズ部30の後方に連続する筐体の上に荷物が載せられるなどして筐体とノーズ部30の上部が下方向へ押されやや湾曲したような場合であっても、分割体PaとPbの摺動負荷が増大することがない。
【0030】
【考案の効果】
以上のように、請求項1記載の考案では、閉鎖状態では、扉のそれぞれの分割体が挿入口を覆うことができる面積に広がり、開放状態では、分割体が挿入口の側方で重なる。したがって小型の筐体に幅寸法の長い挿入口が開口している場合であっても、挿入口の閉鎖と開放を確実に行うことができ、また開放時に扉が筐体の外へ突出することなく納められる。
【0031】
請求項2記載の考案では、閉鎖状態では扉があたかも3つの部分に別れているようにしかも左右のバランスの良い組み合せとして見ることができ、または左右のバランスのよい段差を有する1枚の扉のように見え、挿入口を開放するときには2つの分割体が重なって筐体の側方へ突出することなく納められるようになる。
【0032】
請求項3記載の考案では、第1の分割体の中間閉鎖部と第2の分割体の側部閉鎖部との重なり部に表示部が形成されているため、挿入口を閉鎖しているときに扉表面にこの表示部が現れ、挿入口を開放したときに表示部が隠れる。よって、例えば挿入口が扉により閉鎖されているときにのみ扉開放方向を指示する矢印などを表示部として設けることにより、開放方向が解りやすくなり、またデザイン的にも良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本考案によるマガジン式ディスク装置の扉機構の第1実施例を示す正面図であり、(A)は挿入口が扉により閉鎖されている状態を示し、(B)は開放された態を示す。
【図2】
第1実施例の扉機構の開閉動作を説明するための斜視図であり、(A)は閉鎖状態を示し、(B)は開放状態を示す。
【図3】
(A)は第1の分割体を示す正面図、(B)は(A)のB矢視図である。
【図4】
(A)は第2の分割体を示す正面図、(B)は(A)のB矢視図である。
【図5】
第2実施例の扉機構の閉鎖状態を示す斜視図である。
【図6】
第2実施例の扉機構の開放状態を示す斜視図である。
【図7】
第1と第2の分割体の組み合わせ状態を示す分解斜視図である。
【図8】
マガジン式ディスク装置の内部構造を示す説明図である。
【図9】
従来のマガジン式ディスク装置の扉機構の問題点を説明するための筐体の正面図である。
【符号の説明】
2 挿入口
11 扉
P1 第1の分割体
P2 第2の分割体
12 中間閉鎖部
13 左側閉鎖部
14 右側閉鎖部
15 溝
16 操作突起
17 矢印表示部
18 広幅部
19 突起
20 突部
21 広幅部
22 溝
30 ノーズ部
31 挿入口
40 扉
Pa 第1の分割体
Pb 第2の分割体
41 右側閉鎖部
42 中間閉鎖部
43 左側閉鎖部
46A,46B 表示部
M マガジン
D ディスク
訂正の要旨 〔訂正の要旨〕
訂正事項▲1▼
実用新案登録請求の範囲を、実用新案登録請求の範囲の減縮を目的として、以下のとおり訂正する。
「【請求項1】 ディスク駆動機構が内蔵された筐体に、ディスクを内蔵したマガジンが挿入される挿入口が形成され、この挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する扉が設けられているマガジン式ディスク装置において、前記扉は、閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる複数の分割体の組み合わせであり、前記閉鎖時に、扉の指動方向の全長寸法が長くなるように前記分割体が広がり、前記開放時には、扉の摺動方向の全長寸法が前記閉鎖時よりも短くなるように前記分割体が重なることを特徴とするマガジン式ディスク装置の扉機構。
【請求項2】 ディスク駆動機構が内蔵された筐体に、ディスクを内蔵したマガジンが挿入される挿入口が形成され、この挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する扉が設けられているマガジン式ディスク装置において、前記扉は、閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる第1の分割体と第2の分割体の組み合わせであり、閉鎖時に挿入口の一方の側部を覆う側部閉鎖部と挿入口の中間部分を覆い且つ前記側部閉鎖部に対して段差を有して一体化された中間閉鎖部とで第1の分割体が形成され、閉鎖時に挿入口の他方の側部を覆い且つ開放時に前記中間閉鎖部と重なる側部閉鎖部により第2の分割体が形成されていることを特徴とするマガジン式ディスク装置の扉機構。
【請求項3】 第1の分割体の中間閉鎖部と第2の分割体の側部閉鎖部との重なり部に、挿入口を閉鎖するときに現れ、開放するときに前記重なり部内に隠れる表示部が形成されている請求項2記載のマガジン式ディスク装置の扉機構。」
訂正事項▲2▼
考案の詳細な説明において、明りょうでない記載の釈明を目的として、明細書段落番号【0007】?【0008】の【課題を解決するための手段】の記載を以下のとおり訂正する。
「【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ディスク駆動機構が内蔵された筐体に、ディスクを内蔵したマガジンが挿入される挿入口が形成され、この挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する扉が設けられているマガジン式ディスク装置において、前記扉は、閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる複数の分割体の組み合わせであり、前記閉鎖時に、扉の摺動方向の全長寸法が長くなるように前記分割体が広がり、前記開放時には、扉の摺動方向の全長寸法が前記閉鎖時よりも短くなるように前記分割体が重なることを特徴とするものである。
【0008】
あるいは、ディスク駆動機構が内蔵された筐体に、ディスクを内蔵したマガジンが挿入される挿入口が形成され、この挿入口を閉鎖する位置から開放する位置まで摺動する扉が設けられているマガジン式ディスク装置において、前記扉は、閉鎖時に挿入口を覆う面積に広がり開放時に挿入口の側方にて重なる第1の分割体と第2の分割体の組み合わせであり、閉鎖時に挿入口の一方の側部を覆う側部閉鎖部と挿入口の中間部分を覆い且つ前記側部閉鎖部に対して段差を有して一体化された中間閉鎖部とで第1の分割体が形成され、閉鎖時に挿入口の他方の側部を覆い且つ開放時に前記中間閉鎖部と重なる側部閉鎖部により第2の分割体が形成されていることを特徴とするものである。」
異議決定日 1999-06-08 
出願番号 実願平5-51109 
審決分類 U 1 652・ 161- YA (G11B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 相馬 多美子  
特許庁審判長 片岡 栄一
特許庁審判官 今井 義男
犬飼 宏
登録日 1997-11-07 
登録番号 実用登録第2563006号(U2563006) 
権利者 アルパイン株式会社
東京都品川区西五反田1丁目1番8号
考案の名称 マガジン式ディスク装置の扉機構  
代理人 野▲崎▼ 照夫  
代理人 野▲崎▼ 照夫  
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