• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 全部申し立て   A01F
審判 全部申し立て   A01F
管理番号 1007636
異議申立番号 異議1998-75875  
総通号数
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案決定公報 
発行日 2000-07-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 1998-11-27 
確定日 1999-12-11 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 実用新案登録第2573367号「揺動選別装置」の実用新案に対する実用新案登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。   
結論 訂正を認める。 実用新案登録第2573367号の実用新案登録を維持する。
理由 1、手続の経緯
実用新案登録第2573367号考案は、平成3年12月10日に実用新案登録出願され、平成10年3月13日にその考案の設定登録がなされたものである。
これに対して、実用新案登録異議申立人井関農機株式会社より実用新案登録異議の申立てがなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内に訂正請求がなされ、その後訂正拒絶理由通知がなされ、その指定期間内に平成11年11月8日付けで手続補正書が提出されたものである。
2、訂正の適否
2-1、訂正の内容
平成11年11月8日付けの手続補正書で補正された訂正請求書における訂正の内容は、本件実用新案登録の明細書を訂正請求書に添付した訂正明細書のとおりに訂正しようとするものである。
すなわち、実用新案登録請求の範囲の減縮を目的として、
(1)訂正事項a、請求項1の「脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において、多数のフィン42aよりなる可動チャフ42を、フィン42aの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、該それぞれのフィン42aの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベア10の上方に位置すべく構成したことを特徴とする揺動選別装置。」(本件実用新案登録公報第1頁第1欄第2?8行)を、「脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において、多数のフィン42aよりなる可動チャフ42を、フィン42aの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、前記可動チャフ42の下部にグレンシーブ44を配設し、可動チャフ42とグレンシーブ44の間へ選別風を送風し、該それぞれのフィン42aの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベア10の上方に位置すべく構成し、それぞれのフィン42a・42a・・・の間隔は、前部に配置したフィンの間隔を狭く、後部に配置したフィンの間隔を広く配設したことを特徴とする揺動選別装置。」と訂正し、
また、明りょうでない記載の釈明を目的として、
(2)訂正事項b、明細書中の「脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において、多数のフィン42aよりなる可動チャフ42を、フィン42aの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、該それぞれのフィン42aの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベア10の上方に位置すべく構成したものである。」(本件実用新案登録公報第2頁第3欄第8?14行)を、「脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において、多数のフィン42aよりなる可動チャフ42を、フィン42aの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、前記可動チャフ42の下部にグレンシーブ44を配設し、可動チャフ42とグレンシーブ44の間へ選別風を送風し、該それぞれのフィン42aの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベア10の上方に位置すべく構成し、それぞれのフィン42a・42a…の間隔は、前部に配置したフィンの間隔を狭く、後部に配置したフィンの間隔を広く配設したものである。」に訂正する。
2-2、訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張変更の存否
上記訂正事項aは、可動チャフの下部の構成、フィンの間隔を限定するものであり、これらの点は願書に添付した明細書及び図面に記載されているから(本件実用新案公報第3頁第5欄第37?48行、同じく第14?16行、図6、8)、上記訂正事項aは、それぞれ実用新案登録請求の範囲の減縮に該当し、実質上実用新案登録請求の範囲を拡張し、変更するものではなく、新規事項の追加にも該当しない。
また、上記訂正事項bは、実用新案登録請求の範囲の減縮を目的とする上記訂正事項aの訂正に伴うものであり、減縮された実用新案登録請求の範囲の記載と考案の詳細な説明の記載を整合させるために明りょうでない記載の釈明を行うことを目的とする訂正に該当する。
2-3、独立実用新案登録要件
2-3-1、訂正考案
本件の実用新案登録請求の範囲の請求項1に係る考案は、訂正明細書及び図面の記載からみて、その実用新案登録請求の範囲第1項に記載された次のとおりのものである。
「【請求項1】脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において、多数のフィン42aよりなる可動チャフ42を、フィン42aの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、前記可動チャフ42の下部にグレンシーブ44を配設し、可動チャフ42とグレンシーブ44の間へ選別風を送風し、該それぞれのフィン42aの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベア10の上方に位置すべく構成し、それぞれのフィン42a・42a・・・の間隔は、前部に配置したフィンの間隔を狭く、後部に配置したフィンの間隔を広く配設したことを特徴とする揺動選別装置。」
2-3-2、引用刊行物の記載内容
当審が先に通知した訂正拒絶理由に引用された、
刊行物1(特開昭58-71812号公報)には、脱穀選別装置について記載されており、特に次の事項が記載されていると云える。
(a)「又、該揺動選別棚(2)は、…と、供給口(13)下方に始端を有するチャフシーブ(17)、……等によって構成されている。」(第2頁左上欄第13?17行)
(b)「圧風ファン(5)は扱胴(1)始端側下方に配置して吸引ファン(4)との間に選別吸引風路(19)を形成する。」(第2頁右上欄第1?2行)
(c)「上記、一番穀粒返流板(9)の傾斜下端側には、横送螺旋(21)を内装する一番穀粒受樋(6)を配置し、……してある。」(第2頁右上欄第6?10行)
(d)第1図において、チャフシーブ(17)の上端を結ぶ仮想線はV字状に形成され、該V字状の谷部が横送螺旋(21)の前方上方に位置することが示されている。
刊行物2(特開昭62-208217号公報)には、脱穀機の揺動選別装置が記載されており、特に次の事項が記載されている。
(e)「揺動選別棚(2)は、……ストローラック(19)を設け、脱穀網(4)の下側からストローラック(19)の下位に亘って主として脱穀粒を受けて揺動移送しながら選別する選別棚(20)を設けている。」(第2頁右上欄第14?19行)
(f)「選別室(18)の下部には選別風路(28)が設けられ、前端部には唐箕(29)を設け、圧風を上記選別棚(20)からストローラック(19)の後端部を経て排塵室(17)後上部の吸引排塵機(30)に送風して風選しうる構成である。(31)は選別風路(28)底部の一番受樋、(32)は二番受樋である。」(第2頁左下欄第9?14行)
(g)第1図において、選別棚(20)における桟状部材の上端を結ぶ仮想線はV字状に形成され、該V字状の谷部が一番受樋(31)の上方に位置していることが示されている。
刊行物3(特開昭62-29912号公報)には、自動送込式脱穀装置におけるストローラックが記載されており、特に次の事項が記載されている。
(h)「チャフシーブ19は上部が揺動枠17の左右側の枠20に軸21で軸着されており、下端22を上下させて角度を調節する。23は調節長孔である。」(第2頁右下欄第8?11行)
刊行物4(実願昭58-66773号(実開昭59-50239号)のマイクロフィルム)には、脱穀機における揺動選別装置が記載されており、特に次の事項が記載されている。
(i)「扱室の下部に設けた揺動選別機構に取付く左右両側枠間に、揺動選別機構における揺動方向と略直角の横桟を適宜間隔で配設するにおいて、前記左右両側枠には、前記横桟の両端に取付く上部ピンが回動自在に嵌まる上段ピン孔を穿設すると共に、該上段ピン孔より下部の位置に長溝状の下段ピン孔を穿設し、該長溝状下段ピン孔に前記横桟の両端に取付けた下部ピンを挿入する一方、前記左右両側枠の外側面には角度調節杵を配設し、該角度調節杵に前記各横桟における下部ピンを回転自在に係合して成る脱穀機における揺動選別装置。」(実用新案登録請求の範囲)
刊行物5(実願昭53-129041号(実開昭55-45754号)のマイクロフィルム)には、揺動選別装置が記載されており、特に次の事項が記載されている。
(j)「扱室下方の選別風路内に揺動可能に設ける揺動選別装置であって、相対向する側板間に複数枚の選別板を並列させると共に、この各選別板を両側板に傾斜角度変更可能に架設支持させ、かっこの各選別板を連結部材を介して互に連結すると共に、この連結部材から被選別物の送り方向へ操作杵を延設して、該操作杆を機外から操作できるよう構成したことを特徴とする揺動選別装置。」(実用新案登録請求の範囲)
刊行物6(実願昭62-171814号(実開平1-74737号)のマイクロフィルム)には脱穀選別装置が記載されており、特に次の事項が記載されている。
(k)「前記揺動選別装置(7)は、左右に並設された一対の揺動枠(13),(13)に渡ってチャフシーブ(14)及びグレンシーブ(15)を上下二段に架設すると共にこれらの下方に一番物案内用底板(21)を後上がり傾斜姿勢で架設して構成したものであり、前記一番物回収部(10)よりも選別風流動方向上流側に配設された前記唐箕(8)による風選別作用と前記揺動選別装置(7)による比重選別作用との協働によって、チャフシーブ(14)及びグレンシーブ(15)上の処理物を一番物とワラ屑とに分離するようにしている。第1図及び第2図に示すように、前記唐箕(8)からの選別風の一部を前記揺動選別装置(7)に流動案内する第1風向板(16)を前記唐箕(8)と前記揺動選別装置(5)との間に位置させて脱穀選別装置の左右の側壁(18),(18)に固着すると共に、この第1風向板(16)の下方に位置させて前記唐箕(8)からの選別風の残りを前記一番物回収部(10)の横スクリュー(19)と樋部(20)との間に下向きに流動案内し、かつ、前記一番物回収部(10)の上方に波動案内する第2風向板(17)を、前記側壁(18),(18)に固着してある。」(明細書第5頁19行?第6頁最終行)
(l)第1図において、チャフシーブ(14)とグレンシーブ(15)の間には選別風が送風されていることが示されている。
刊行物7(実願昭59-143053号(実開昭61-56845号)のマイクロフィルム)には、脱穀選別装置が記載されており、特に次の事項が記載されている。
(m)「前記小開口(14)の上部に、先端を内側下方に曲げたほぼ水平な面を有する段部(4A)を流下板(4)と一体に形成して、小開口(14)内にモミが入らない様にすると同時に、各段部(4A)に次々に流下してきた脱穀物を受止めながら揺動選別板(5)の揺動作動に伴う強力なつき上げ作用を発揮させ、小開口(14)から吹く唐箕風による予節風選効果をより一層高められるように構成してある。」(第6頁第1?8行)
(n)第1図において、グレンシーブ(5B)の上部空間には唐箕風が送風されていることが示されている。
刊行物8(実願昭60-37678号(実開昭61-152238号)のマイクロフィルム)には、脱穀装置が記載されており、特に次の事項が記載されている。
(o)「(16)は送風ファンであって、前記唐箕(9)のケーシング(9’)の送風口上方で、且つシーブケース(8a)内に送風してワラ屑等を予め風選することができるように、幅方向において複数個並設されモータによって駆動される。」(第7頁第17行?第8頁第1行)
2-3-3、対比・判断
本件訂正明細書の請求項1に係る考案(以下、訂正考案という。)と刊行物1?8に記載の考案とを対比すると、訂正考案は、脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置に関する考案であり、分説すると以下の点を構成要件としている。
▲1▼脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において、
▲2▼多数のフィンよりなる可動チャフを、フィンの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、
▲3▼前記可動チャフの下部にグレンシーブを配設し、可動チャフとグレンシーブの間へ選別風を送風し、
▲4▼該それぞれのフィンの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベアの上方に位置すべく構成し、
▲5▼それぞれのフィンの間隔は、前部に配置したフィンの間隔を狭く、後部に配置したフィンの間隔を広く配設したことを特徴とする揺動選別装置。
換言すれば、訂正考案は、脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において(上記構成要件▲1▼)、チャフシーブを特定のチャフシーブにし(上記構成要件▲2▼)、チャフシーブとグレンシーブの間に選別風を送風し(上記構成要件▲3▼)、チャフシーブの上端を結ぶ仮想線を特定の形状であるV字状にしてチャフシーブを特定の配置位置とし(上記構成要件▲4▼)、フィンを特定の間隔とする(上記構成要件▲5▼)こと、すなわち、上記構成要件▲1▼?▲5▼の全てを有機的に結合することにより、訂正明細書記載の効果を奏するというものである。
これに対して、刊行物1記載の考案の横送螺旋は訂正考案の一番コンベアに相当するから、刊行物1にはチャフシーブのそれぞれのフィンの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、V字状の谷部が一番コンベアの上方に位置することは記載されているが、チャフシーブが可動チャフであることや、チャフシーブとグレンシーブの間に選別風を送風することや、フィンの間隔については何も記載も示唆もされていない。
また、刊行物2にはチャフシーブのそれぞれのフィンの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成することは記載されているが、チャフシーブが可動チャフであることや、グレンシーブを設けることや、チャフシーブとグレンシーブの間に選別風を送風することや、フィンの間隔については何も記載も示唆もされていない。
また、刊行物3には角度を調節できるチャフシーブが、刊行物4には角度調節できる横桟が、刊行物5には傾斜角度変更可能な選別板がそれぞれ記載されており、これらは傾斜を変更可能な可動チャフに相当するが、刊行物3?5にはチャフシーブのそれぞれのフィンの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成することや、V字状の谷部の配置位置や、チャフシーブとグレンシーブの間に選別風を送風することや、フィンの間隔については何も記載も示唆もされていない。
また、刊行物6には、チャフシーブとグレンシーブの間に選別風が送風されていることが、刊行物7には、グレンシーブの上部空間には唐箕風が送風されていることが、刊行物8には、シーブケース内に送風することがそれぞれ記載されており、これらはチャフシーブとグレンシーブの間へ選別風を送風することに相当するが、刊行物6?8には、チャフシーブを可動チャフにすることやチャフシーブのそれぞれのフィンの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成することや、V字状の谷部の配置位置や、フィンの間隔について何も記載も示唆もされていない。
上記のように、刊行物1?8には、上記構成要件▲1▼?▲5▼の一部が単に記載されているのみであって、これらを有機的に結合することは示唆されてもいないから、刊行物1?8を組み合わせて訂正考案の構成とすることは当業者がきわめて容易に想到し得るものとすることはできない。
したがって、訂正考案は実用新案登録出願の際独立して実用新案登録を受けることができるものである。
2-3-4、まとめ
以上のとおりであるから、上記訂正請求は特許法等の一部を改正する法律(平成6年法法律第116号)附則第9条第2項の規定により準用され、特許法第120条の4第2項及び同条第3項で準用する第126条第2?4項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
3、実用新案登録異議申立てについて
3-1、申立ての理由の概要
実用新案登録異議申立人は、証拠方法として甲第1?3号証を提出し、本件請求項1に係る考案は、甲第1号証に記載された考案であるか、または甲第2、3号証に記載された考案に基づいて当業者がきわめて容易に想到し得るものであるから、本件請求項1に係る考案の実用新案登録は実用新案法第3条第1項第3号第3条第2項の規定に違反してなされたものであり、取り消されるべきものである旨主張している。
3-2、本件考案
本件請求項1に係る考案は上記2-3-1に摘記したとおりのものである。
3-3、甲号各証の記載内容
甲第1号証(特開昭62-215320号公報)には、脱穀機の揺動選別装置が記載されており、特に次の事項が記載されている。
(a)「脱穀物を受けて揺動移送しながら脱穀粒を漏下選別する揺動選別棚(1)の棚板(2)の傾斜角度(A)と、この揺動選別棚(1)の終端にあってわら屑等の脱穀物を揺動移送しながら選別するストローラック(3)(4)との間において、該棚板(2)の傾斜角度(A)を大きくするとき隣接のストローラック(3)(4)相互間の段差(B)を大きくし、又棚板(2)の傾斜角度(A)を小さくするときストローラック(3)(4)相互間の段差(B)を小さくする関係に切替連動してなる脱穀機の揺動選別装置。」(特許請求の範囲)
(b)「該各棚板(2)は、上端部を左右両側枠(10)間に亘って支軸(11)回りに枢着し、下端部を該両側枠(10)の外側に沿って前後方向に移動調節自在の調節枠(12)間に亘って案内軸(13)で長孔に案内している。この両側枠(10)と調節枠(12)との間には、アーム(14)をピン(15)(16)で枢着し、このアーム(14)を操作レバー(17)及びワイヤ(18)で連結して前後に遠隔操作して回動ずることにより、各棚板(2)を支軸(11)回りに回動させて、傾斜角度(A)を調節しうる構成である。ラック(8)は、棚板(2)の途中にあって、側枠(10)に一体的に装着し、揺動選別棚(1)全幅に亘って配設している。」(第2頁右下欄第1?13行)
(c)「(31)は排塵室(6)上部の吸引排塵機、(32)は揺動選別棚(1)下部を前後方向に亘る選別風路で、前端部は圧風唐箕(33)に連通し、後端部は吸引排塵機(31)に連通している。(34)は一番受樋、(35)は二番受樋で二番揚穀機に連通している。」(第3頁右上欄第2?7行)
(d)第1図には、棚板の上端を結ぶ仮想線はV字状に形成されることが示されている。
甲第2号証の1(特開平2-291210号公報)には、脱穀機の選別装置が記載されており、特に次の事項が記載されている。
(e)「該選別棚(6)は、脱穀室(1)の入口側下方に波形状の穀粒移送部(14)を設け、この後側に漏下物ラック板(15)、ストローラック(16)、排出物ラック板(17)、および後部ストローラック(18)等を連設している。該ストローラック(16)は脱穀室(1)の排出口(19)の下方に位置して設けている。」(第2頁左下欄第13?18行)
(f)「該選別網(20)の下方には、この選別網(20)から漏下される一番物を受けて流下する流穀板(21)を設けた一番受樋(22)を設け、前記後部ストローラック(18)の下方に二番受樋(23)を設けている。該一番受樋(22)の前側に風圧唐箕(24)を設け、この風圧唐箕(24)からの吐出風を選別網(20)、排出物ラック板(17)を経て選別室(2)の後部に機外へ向けて関口する排塵口部(5)へ排風するように選別風路を形成している。」(第2頁右下欄第4?11行)
(g)第1図には、漏下物ラック板(15)及び排出物ラック板(17)の上端を結ぶ仮想線はV字状に形成され、該V字状の谷部が一番受樋(22)の斜め上方に位置することが示されている。
甲第2号証の2(実願昭60-5744号(実開昭61-122663号)のマイクロフィルム)には選別装置が記載されており、特に次の事項が記載されている。
(h)「(6)は揺動リンク(7)等を介して前後方向に揺動可能に設けた揺動選別装置で、…フイードパン(8)と、前記クリンプ網(5)及び排塵口(9)の下方に位置させた第1可変チャフシーブ(10)と、…横桟(11)と、前記第2チャフシーブ(10)の後方に連設する選別横桟(12)と、………とによって前記揺動選別装置(6)を構成する。」(第3頁第7?19行)
(i)「また、図中(17)は横桟(11)方向に選別風を送給する唐箕、(18)は一番選別樋(19)に内設していて揚穀筒を介して籾タンクに穀粒を取出す一番コンベア、………………ように構成している。」(第3頁第20行?第5頁第3行)
(j)「ところで、前記扱胴(3)下方の第1可変チャフシーブ(10)…は、……その傾斜角度が可変できるようになっている。」(第5頁第4?12行)
(k)第1図には、第1可変チャフシーブ及び選別横桟の上端を結ぶ仮想線は前部は水平、後部は斜め上がりに形成され、その仮想線の折れ曲がり部が一番コンベアの後方上方に位置することや、また横桟(12)の間隔が第1可変チャフシーブより大きいことが示されている。
甲第2号証の3は上記2-3-2の刊行物1と同じ。
甲第2号証の4は上記2-3-2の刊行物2と同じ。
甲第3号証の1は上記2-3-2の刊行物3と同じ。
甲第3号証の2は上記2-3-2の刊行物4と同じ。
甲第3号証の3は上記2-3-2の刊行物5と同じ。
3-4、実用新案法第3条第1項第3号について
本件考案と甲第1号証に記載の考案を対比すると、本件考案は、脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置に関する考案であり、分説すると上記2-3-3で述べた▲1▼?▲5▼を構成要件としており、それによって、本件明細書記載の効果を奏するというものである。
これに対して、甲第1号証には、チャフシーブとグレンシーブの間の選別風や各棚板間の間隔については何も記載も示唆もされていない。
したがって、本件考案は甲第1号証に記載の考案とすることはできない。
3-5、実用新案法第3条第2項について
本件考案と甲第2、3号証に記載の考案と対比すると、甲第2号証の1には、チャフシーブである漏下物ラック板、排出物ラック板は記載されているが、ラック板の間にはストローラックが配設されていることが記載されている点で本件考案のチャフシーブとは相違し、加えて甲第2号証の1にはラック板を傾斜変更可能な可動とすることやラック板と選別網の間に選別風を送風することや各ラック板間の間隔については何も記載も示唆もされていない。
また、甲第2号証の2には、横桟(12)の間隔が第1可変チャフシーブの間隔より大きいことが示されているが、横桟(12)を傾斜変更可能な可動とすることや、第1可変チャフシーブと横桟(11)の間に選別風が送風されることは何も記載も示唆もされておらず、加えて第1可変チャフシーブ及び選別横桟の上端を結ぶ仮想線が前部は水平、後部は斜め上がりに形成されていることが示されているだけであるから、フィンの上端の仮想線をV字状とすることやV字状の谷部の配置位置については何も記載も示唆もされていない。
甲第2号証の3、4、甲第3号証の1?3については上記2-3-3に述べたとおりである。
上記のように、甲第2、3号証には、上記構成要件▲1▼?▲5▼の一部が単に記載されているのみであって、これらを有機的に結合することは示唆もされていないから、甲第2、3号証を組み合わせて本件考案の構成とすることは当業者がきわめて容易に想到し得るものとすることはできない。
なお、実用新案登録意義申立人は当審の審尋に対する回答書において、参考資料(刊行物6?8)を挙げ上記構成要件▲3▼について公知の技術である旨主張しているが、上記2-3-3で述べたように参考資料は上記構成要件で述べた構成要件の一部をそれぞれ少しずつ開示してあるにすぎず、本件考案が全ての構成要件▲1▼?▲5▼を有することにより、明細書記載の効果を奏する以上、各証拠から本件考案の構成要件の一部を部分的に取り出してそれらを有機的に組み合わせ本件考案のように構成することは当業者がきわめて容易に想到し得るものであるとすることはできない。
4、むすび
以上のとおり、実用新案登録異議申立ての理由及び証拠方法によっては、本件考案の実用新案登録を取り消すことはできない。
また、他に本件実用新案登録を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
発明の名称 (54)【考案の名称】
揺動選別装置
(57)【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において、多数のフィン42aよりなる可動チャフ42を、フィン42aの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、前記可動チャフ42の下部にグレンシーブ44を配設し、可動チャフ42とグレンシーブ44の問へ選別風を送風し、該それぞれのフィン42aの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベア10の上方に位置すべく構成し、それぞれのフィン42a・42a・・・の間隔は、前部に配置したフィンの間隔を狭く、後部に配置したフィンの間隔を広く配設したことを特徴とする揺動選別装置。
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、扱胴下方に配設する脱穀後の穀粒等を選別する揺動選別装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンバイン等の脱穀機において、穀稈が扱胴により脱穀されてクリンプ網を漏下した穀粒等は揺動選別装置にて選別され、更に、その落下途中で唐箕からの選別風により風選が行われ、精粒はグレンタンクへ二番物は選別装置へ還元され、藁くず等が排出されていたのである。
そして、前記揺動選別装置のチャフは前傾に配設されて、そのチャフを構成するフィンの間隔は一定であったのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のように揺動選別装置のチャフが前傾に配設されていると、少量の穀粒の場合には選別精度が高いのであるが、多量の穀粒が送られてくると、藁くず等がなかなか後方へ送られず、選別効率の低下をきたしていたのである。
また、逆に、揺動選別装置のチャフの部分を後傾に配置すると、選別物の流れが速くなり、選別を充分に受けることなく、前部において選別が雑に行われて稈切粒が混じりやすく、後方へ選別せずに送られて、二番コンベア上での滞留が発生しやすく、また籾や小さな藁くず等が、十分にほぐされずに、選別を受けることなく機外に排出されてしまうという不具合があったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような問題点を解消するために、次の如く構成したものである。
脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において、多数のフィン42aよりなる可動チャフ42を、フィン42aの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、前記可動チャフ42の下部にグレンシーブ44を配設し、可動チャフ42とグレンシーブ44の間へ選別風を送風し、該それぞれのフィン42aの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベア10の上方に位置すべく構成し、それぞれのフィン42a・42a・・・の間隔は、前部に配置したフィンの間隔を狭く、後部に配置したフィンの間隔を広く配設したものである。
【0005】
【実施例】
本考案が解決しようとする課題及び解決するための手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明する。
図1はコンバインの全体側面図、図2は同じく平面図、図3は脱穀・選別装置の側面断面図、図4は同じく正面断面図、図5は同じく平面図、図6は唐箕部の拡大側面図、図7は揺動選別装置のチャフ部拡大側面図である。
【0006】
図1、図2にてコンバインの全体構成から説明する。
クローラ式走行装置1上に機体フレーム2を載置し、該機体フレーム2前端に引起し・刈取装置Aを昇降可能に配設し、該引起し・刈取装置Aは前端に分草板3を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース4を立設して該引起しケース4より突出したタインの回転により穀稈を引き起こして、分草板3後部に配設した刈刃5にて株元を刈り取り、上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置6にて後部へ搬送し、該縦搬送装置6の上端から株元がフィードチェーン7に受け継がれて脱穀装置B内に穀稈を搬送するのである。
そして、該フィードチェーン7後端には排藁チェーン16が配設され、該排藁チェーン16後部下方には排藁カッター装置17が配設されて、排藁を切断して圃場に放出するようにしている。
【0007】
前記脱穀装置B側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク12が配設され、該グレンタンク12前部には運転室19が配設され、該グレンタンク12の後部には排出オーガ18の縦オーガ18aが立設されて、該縦オーガ18aを中心にグレンタンク12が側方へ回動可能として本機内部側に配置した駆動系や油圧系のメンテナンスを容易にできるようにしており、該グレンタンク12の底部には排出コンベア22が前後方向に配設され、該排出コンベア22から排出オーガ18に動力が伝達されて、先端よりトラック等ヘグレンタンク12内の籾を排出できるようにしている。
【0008】
前記脱穀装置Bは、図3・図4・図5に示すように、扱胴20が前後方向に横架され、扱胴20周囲に扱刃20a・20a・・・が植設され、該扱胴20の上カバー30内側のフィードチェーン7側と奥側にそれぞれ切刃26・27・・・が扱胴中心方向に突出されて、扱刃20aに絡まった長稈等を切断して詰まりを防止し脱粒し易くし、扱胴20下部周囲にはクリンプ網31を設けて籾や小さな藁くず等のみ落下するようにしている。
【0009】
そして、扱胴20後部のグレンタンク12側に送塵口処理胴21が扱胴20と平行に横架され、該扱胴20の後部から送塵口33aを介して送塵口処理胴21に送るようして、扱胴20で処理できなかった枝梗付着粒等の未処理物を送塵口処理胴21へ送るようにしている。該送塵口処理胴21の下部周囲にクリンプ網32が設けられて籾や小さな藁くず等のみ落下するようにし、該クリンプ網32の前クリンプ網32aの網目は後クリンプ網32bの網目より小さくして精粒が前側で漏下し、二番物が後部で漏下するようにして、一番物、二番物をそれぞれ選別し易くし、後クリンプ網32b後端からは藁屑等が排塵ファン39に吸引されて機外へ排出されるのである。
【0010】
前記扱胴20、送塵口処理胴21下方には選別装置Cが配設され、該選別装置Cは揺動選別装置15による比重選別と唐箕35による風選により一番物と二番物と藁くず等に選別を行うものであり、揺動選別装置15は前下部に枢支軸36を設けて後部をクランク軸37に枢支して、該クランク軸37の回動により揺動すべく構成し、該揺動選別装置15の前部は流穀板40、その後部に固定チャフ41、その後部に可動チャフ42、そして後端にふるい線43を配設し、可動チャフ42下部にグレンシーブ44を配設している。
【0011】
前記可動チャフ42のフィン42a・42a・・・は、図7・図8に示すように、上端を結ぶ仮想線GがV字状に配設されており、その谷42bは前記送塵口処理胴21の前クリンプ網32aと後クリンプ網32bの境界32’よりも距離Lだけ前方に配置し、その仮想線Gと扱胴20の軸芯線とのなす角度αは約5゜程度として、チャフとクリンプ網の間の空間を大きくして漏下物が多くなっても詰まることなく後方へ送ることができ、選別も同時に行って効率を低下させないようにしている。尚、本実施例では可動チヤフの前から5番目のフインを一番低くしている。
【0012】
また、前記フィン42a・42a・・・はそれぞれの側部上端ピンが揺動選別装置15の側板に枢支され、側部下部ピンが側板の長孔15a・15a・・・を貫通して傾斜調節板52に枢支されて、該傾斜調節板52の前端がアーム53に枢支され、該アーム53は可動チャフ42前端のフィンの上端ピン54に枢支されて、前記アーム53上部がバネ55と連結されてフィン42a・42a・・・の傾斜が小さくなる方向に付勢し、該アーム53中途部はワイヤー56aと連結されて、該ワイヤー56aの他端は運転席近傍に設けた傾斜調節レバーと連結して漏下物の落下量を調節できるようにし、アーム53下端はワイヤー56bと連結されて、該ワイヤー56bの他端は排藁チェーン16のガイド杵と連結されて、排藁量に連動してフィン42a・42a・・・の傾斜が変更されて選別効率が下がらないようにし、後部のフィンの数枚は機体後部外側面に配置したレバーにより傾斜を調節可能とし、二番物の量を調節できるようにしており、前記傾斜調節板52は谷部で折れ曲がれるように前後に分割して枢結している。
【0013】
そして、それぞれのフィン42a・42a・・・の間隔は前部が狭く、後部が広く配設されており、フィン42a下端の突起42cの長さを変更することにより間隔D1とD2の問の間隔を調整し、本実施例では前から5枚のフィンの間隔が狭く(D1)6枚目以降が広く(D2)配設されている。
そして、後部のフィン42a上に起立片38・38・・・が斜めに突出されて選別物を左右均等に流せるようにしている。該可動チャフ42後端にはふるい線43が配設され、該ふるい線43は支持軸43aより後方に多数の杵43c・43c・・・を後方へ突出して、該支持軸43aを揺動枠に枢支し、支持軸43aの一端にアーム43bを固設して、該アーム43b前端を機体側板のガイドレール60に枢支して、揺動選別装置15の揺動によりふるい線43も揺動し、このふるい線43の杵43cの長さはアーム43bの略2倍の長さとなっているので、ふるい線43先端の揺動も倍加されるのである。
【0014】
前記可動チャフ42下方にはグレンシーブ44が配設され、該グレンシーブ44はクリンプ網と同様に網にて構成され、略水平に配設され、従来前傾に配設していたが、略水平に配設することによりグレンシーブ44上の穀粒堆積を均一にして選別効率の向上を図っているのである。
【0015】
前記流穀板40下方に配設する唐箕35は、図6の如く、右回転され、揺動選別装置15の流穀板40下部に選別風のガイド板45が配置され、固定チャフ41の下方にガイド板46が配設されて、一方、唐箕35の周囲にもガイド板47・48が配設されて、該ガイド板47・48における上方及び後方に開口部E・Fを設けて、選別風の一部が上方の開口部Eより抜け、主選別風が開口部Fより抜けるようにして、該開口部Eは調節ガイド板59にて風量が調節され、該開口部Eからガイド板45と46の間を通って固定チャフ41及び可動チャフ42とグレンシーブ44の間ヘガイドされて送風され、更にその一部がチャフのフィンとフィンの間から上方へ抜けて、クリンプ網31・32から揺動選別装置15を落下するときに予備風選が行われ、開口部Fからは主選別風が送られるのである。49はガイド板であり角度位置調節可能に配設している。
【0016】
従って、精粒は一番流穀板50から一番コンベア10へ、二番物は二番流穀板51から二番コンベア13へ集められて、塵挨等は後方から排出されるのである。
そして、前記一番コンベア10からの精粒は揚穀コンベア11を介して脱穀装置B側方に配設したグレンタンク12に貯留され、二番物は二番コンベア13から二番還元コンベア14を介して揺動選別装置15前部へ還元して再度選別されるのである。
【0017】
【考案の効果】
以上のように構成したので本考案は次のような効果を奏するものである。
即ち、従来の揺動選別装置のチャフ部分においては、チャフが前傾に配設されている場合には、少量の穀粒の場合には選別精度が高いのであるが、多量の穀粒が送られてくると藁くず等がなかなか後方へ送られず、選別効率の低下をきたしていたのである。
また、逆に、揺動選別装置のチャフの部分を後傾に配置されている場合には、選別物の流れが速くなり、選別を十分に受けることなく、前部において選別が雑に行われて稈切粒が混じりやすく、後方へ選別せずに送られて、二番コンベア上での滞留が発生しやすく、また籾や小さな藁くず等が、十分にほぐされずに、選別を受けることなく機外に排出されてしまうという不具合があったのである。
本考案においては、多数のフィン42aよりなる可動チャフ42を、フィン42aの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、該それぞれのフィン42aの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベア10の上方に位置すべく構成したので、特に、一番コンベア10の上方の位置で、V字状の谷部において、選別物の後方への流れに抵抗を与えることができ、一番コンベア10の上方の位置で、特に選別が念入りに行われるようになり、精粒が後方へ移送されるという不具合を無くすことが出来たのである。
また、クリンプ網とV字状の谷部のフィン42aとの間の間隔を広く構成することが出来るので、大量に漏下物があっても、詰まることなく、後方へ送ることが可能となって、高速作業や大量処理化が図れるようになったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
コンバインの全体側面図である。
【図2】
同じく平面図である。
【図3】
脱穀・選別装置の側面断面図である。
【図4】
同じく正面断面図である。
【図5】
同じく平面図である。
【図6】
唐箕部の拡大側面図である。
【図7】
揺動選別装置のチャフ部の拡大側面図である。
【図8】
揺動選別装置のフィンの拡大側面断面図である。
【符号の説明】
C 選別装置
15 揺動選別装置
41 固定チャフ
42 可動チャフ
42a フィン
訂正の要旨 訂正の要旨
実用新案登録第2573367号考案の明細書を、本件訂正請求書に添付された訂正明細書のとおりに、すなわち、実用新案登録請求の範囲の減縮を目的として、
▲1▼訂正事項a、請求項1の「脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において、多数のフィン42aよりなる可動チャフ42を、フィン42aの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、該それぞれのフィン42aの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベア10の上方に位置すべく構成したことを特徴とする揺動選別装置。」(本件実用新案登録公報第1頁第1欄第2?8行)を、「脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において、多数のフィン42aよりなる可動チャフ42を、フィン42aの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、前記可動チャフ42の下部にグレンシーブ44を配設し、可動チャフ42とグレンシーブ44の間へ選別風を送風し、該それぞれのフィン42aの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベア10の上方に位置すべく構成し、それぞれのフィン42a・42a…の間隔は、前部に配置したフィンの間隔を狭く、後部に配置したフィンの間隔を広く配設したことを特徴とする揺動選別装置。」と訂正し、
さらに、明りょうでない記載の釈明を目的として、
▲2▼訂正事項b、明細書中の「脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において、多数のフィン42aよりなる可動チャフ42を、フィン42aの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、該それぞれのフィン42aの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベア10の上方に位置すべく構成したものである。」(本件実用新案登録公報第2頁第4欄第8?14行)を、「脱穀後の穀粒等を揺動選別及び風選する選別装置において、多数のフィン42aよりなる可動チャフ42を、フィン42aの上部を中心に回動可能として傾斜を変更可能とし、前記可動チャフ42の下部にグレンシーブ44を配設し、可動チャフ42とグレンシーブ44の間へ選別風を送風し、該それぞれのフィン42aの上端を結ぶ仮想線をV字状に形成し、該V字状の谷部が一番コンベア10の上方に位置すべく構成し、それぞれのフィン42a・42a・・・の間隔は、前部に配置したフィンの間隔を狭く、後部に配置したフィンの間隔を広く配設したものである。」に訂正する。
異議決定日 1999-11-29 
出願番号 実願平3-101613 
審決分類 U 1 651・ 121- YA (A01F)
U 1 651・ 113- YA (A01F)
最終処分 維持  
前審関与審査官 関根 裕  
特許庁審判長 藤井 俊二
特許庁審判官 山田 充
野田 直人
登録日 1998-03-13 
登録番号 実用登録第2573367号(U2573367) 
権利者 ヤンマー農機株式会社
大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 セイレイ工業株式会社
岡山県岡山市江並428番地
考案の名称 揺動選別装置  
代理人 矢野 寿一郎  
代理人 矢野 寿一郎  
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社   サービスに関しての問い合わせ