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審決分類 審判 全部申し立て   A61F
審判 全部申し立て   A61F
管理番号 1009224
異議申立番号 異議1999-72162  
総通号数
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案決定公報 
発行日 2000-08-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 1999-06-02 
確定日 2000-01-26 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 実用新案登録第2586288号「パンツ型使い捨ておむつ」の請求項1ないし3に係る実用新案に対する実用新案登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。   
結論 訂正を認める。 実用新案登録第2586288号の請求項1ないし3に係る実用新案登録を維持する。
理由 1.手続の経緯
本件実用新案登録第2586288号に係る考案についての出願は平成5年5月11日に実用新案登録出願され、平成10年9月25日にその考案について実用新案登録の設定登録がなされ、その後、その登録実用新案について異議申立人池田英起及び花王株式会社より異議の申立てがなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成11年12月10日に訂正請求がなされたものである。
2.訂正の適否についての判断
(a)訂正の内容
▲1▼訂正事項a
実用新案登録請求の範囲の請求項1の第5行の「円弧をなしており、」の次に、「前記円弧の曲率半径が15mm以上であり、」を加入し、
▲2▼訂正事項b
本件明細書【0008】の第3行の「円弧をなしており、」の次に、「前記円弧の曲率半径が15mm以上であり、」を加入する、訂正するものである。
(b)訂正の目的の適否、拡張・変更の存否、及び新規事項の追加の有無
上記訂正事項aは、請求項1における吸液性コアの両隅の形状を、曲率半径が限定されていない円弧を円弧の曲率半径を15mm以上と限定したものであるから、登録実用新案請求の範囲の減縮に該当し、願書に添付した明細書(以下、登録明細書という。)の【0017】の「…これらの孤はR≧15mmであればよいが、好ましくはR≧20mmにする。…」と記載されているので、登録明細書に記載された範囲内のものである。
訂正事項bは、訂正事項aの実用新案請求の範囲の訂正に伴って、登録明細書の記載を整合させるための訂正であるから、明りょうでない記載の釈明に該当する。
また、これらの訂正a?bは実質上実用新案登録請求の範囲を拡張し、または変更するものでもない。
(c)独立登録要件の判断
後述の3.異議申し立てについての判断に記載した理由により、訂正後の請求項1?3に係る考案は、独立して登録を受けることができる考案である。
以上のとおりであるから、上記訂正請求は、平成6年法律第116号附則第9条第2項で準用する特許法第120条の4第2項及び同条第3項で準用する特許法126条第2項から4項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
3.異議申立についての判断
(a)本件考案
本件請求項1?3に係る考案は、訂正された登録明細書及び図面の記載からみて、登録実用新案請求の範囲に記載されたとおり、
「【請求項1】
透液性表面シートと、不透液性裏面シートとの間に吸液性コアが介在し、胴周り開口縁に周り方向に第1の弾性伸縮部材を有するパンツ型使い捨ておむつにおいて、
前記吸液性コアが、股下部を中心に前後身頃方向へ延在する矩形であって、少なくとも前記前身頃に位置する前記コアの両隅が円弧をなしており、前記円弧の曲率半径が15mm以上であり、
複数の第2の弾性伸縮部材が、前記前身頃の胴周りに位置する前記コアの領域に、前記前身頃の縦方向へ離間しその胴周り方向へ延在し、該弾性伸縮部材の一部が、前記前身頃に位置するコアの両隅の円弧と交差して該両隅を押圧していることを特徴とする前記おむつ。
【請求項2】
前記コアの両隅の円弧が互いに連続することによって、該円弧が位置する該コアの端縁がほぼ半円形をなしている請求項1記載のおむつ。
【請求項3】
前記前身頃のほぼ全域が、前記第1及び第2の弾性伸縮部材によって、前記胴周り方向へ弾性伸縮化されている請求項1記載のおむつ。」
にあるものと認められる。
(b)異議申立ての概要
異議申立人池田英起は、甲第1号証(特開平5-76565号公報)、甲第2号証(特開平4-166150号公報)を提示し、本件請求項1?3にかかる考案は、甲第1号証及び甲第2号証に記載された考案に基づいてきわめて容易に考案することができたものであり、また、異議申立人花王株式会社は、甲第1号証(特開平5-76565号公報=池田英起が提出した甲第1号証)を提出して、本件請求項1及び請求項3に係る考案は甲第1号証に記載されたものであり、本件請求項1?3に係る考案は、甲第1号証に記載された考案に基づいてきわめて容易に考案をすることができたものであるから実用新案登録を取り消すべ旨主張している。
(c)甲第1号証及び甲第2号証の記載内容
甲第1号証には、発明の目的の一つが「排泄物による汚れ部分のみの取り替えが可能な使い捨ておむつを提供すること」(【0007】)であり、液透過性のトップシートと、これに相対するバックシートと、これらの両シート間に配置された吸収体とを有する吸収性本体、及び該吸収性本体が接合された着用時に着用者のウエストを囲んで該吸収性本体を着用者にあてて保持する撥水性の最外層シートを備え、上記最外層シートの腹側部及び背側部それぞれの両側縁部を接合固定してウエスト開口部と一対のレッグ開口部とを形成した使い捨ておむつにおいて、少なくとも上記最外層シートの腹側部及び開口部に伸縮性弾性部材によりレッグギャザーを形成した使い捨ておむつ(特許請求の範囲請求項1)、上記最外層シートのウエスト開口部に、伸縮弾性部材により、ウエストギャザーを形成した請求項1に記載の使い捨ておむつ(同請求項7)、及び上記最外層シートのウエスト開口部とレッグ開口部との間に、伸縮弾性部材により着用者の胴回りを締め付ける胴回りギャザーを形成した請求項7記載の使い捨ておむつ(同請求項8)が記載され、吸収性本体が、最外層シートの長手方向略中央に接着剤により剥離自在に固着されている(【0016】)旨、吸収体の形状として、砂時計の形状が好ましいが、矩形であってもよい(【0020】)旨が記載され、図1に使い捨ておむつの斜視図としてパンツ型であることが示され、図2に、最外層の胴回り部に複数の伸縮弾性部材が、胴回り方向に延在し縦方向に離間して配置されていること、吸収体の形状が砂時計型であって、その腹側及び背側部の四隅が円弧が形成されていることが示されている。
甲第2号証には、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シート間に配置される吸収体とを有する本体を備え、該本体は着用時に着用者の腹側に位置する腹側部と、背側に位置する背側部とに区分されており、前記腹側部と背側部とのそれぞれの両側縁部を接合固定してウエスト開口部と一対のレッグ開口部を形成したパンツ型使い捨ておむつにおいて、上記ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部には夫々その周縁部全周に亘って実質的に連続したギャザーを形成する弾性部材が設けられている使い捨ておむつ(特許請求の範囲第1項)が記載され、第3図及び第4図には、吸収体の胴部分に対応する使い捨ておむつの本体部分に帯状に複数の弾性部材16a、16bが胴回り方向に延在し、縦方向に離間して配置されていることが示されている。
(d)対比、判断
(d)-1 実用新案法3条1項3号について
請求項1に係る考案と甲第1号証に記載の考案とを対比する。
甲第1号証の上記摘示事項を総合すると、甲第1号証には、排泄物の吸収体が液透過性のトップシートと、これに相対するバックシートと、これら両シート間に配置されたものであって、これを吸収性本体といい、撥水性の最外層シートでパンツ本体に形成し、吸収性本体を取り替え可能なように最外層シートに接着して、ウエスト開口部の周り、及び胴回りに複数の縦方向に離間した伸縮弾性部材を胴回り方向に延在させてギャザーを形成したパンツ型使い捨ておむつが記載されているものと認められる。
そうすると、本件請求項1に係る考案は、登録明細書及び図面からみて、透液性表面シートと不透液性裏面シートは、パンツ本体の前後身頃を形成するものであり、該両シートの間に排泄物を吸収する吸収体(吸液性コア)が配置されたものであること、胴周り開口部とウエスト開口部、弾性伸縮部材と伸縮弾性部材は同意語であることから、両者は、胴周り開口縁に周り方向に第1の弾性伸縮部材を有し、胴周りに位置する吸収体の領域に第2の弾性伸縮部材が複数、縦方向に離間して配置されているパンツ型使い捨ておむつである点は一致しているが、▲1▼前者は吸液性コアがパンツ本体を形成する透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に介在され、第2の弾性伸縮部材の一部が、吸液性コアの両隅の円弧と交差して該両隅を押圧したものであるのに対して、後者は、吸収性本体を取り替え可能なように、パンツ本体を形成する撥水性の撥水性最外層シートに接合したものであって、胴周り部に配置されている第2の弾性伸縮部材で吸収体の隅を押圧するものではない点、及び、▲2▼吸収体である吸液性コア又は吸収性本体の形状が前者は、少なくとも前身頃に位置するコアの両隅が曲率半径が15mm以上の円弧をなすものであるのに対して、後者は、四隅が円弧であることを示すにとどまり、その曲率半径が記載されていない点で相違する。
したがって、請求項1に係る考案は甲第1号証に記載されたものではない。
また、請求項3に係る考案は、請求項1に係る考案をさらに技術的に限定したものであるから、甲第1号証に記載されたものではない。
(d)-2実用新案法3条2項について
請求項1に係る考案と、甲第1号証に記載のものを対比すると、上記したように、両者は、上記▲1▼及び▲2▼において相違し、その余の点については一致する。
そこで上記相違点について検討すると、甲第2号証に、吸収体がパンツ本体を形成する透液性表面シートと不透液性裏面シートとの問に介在されていること及び胴回り部に位置する吸収体の領域に弾性部材が胴回り方向に延在し、前身頃の縦方向へ離間して配置されていることは記載されているが、吸収体の形状は砂時計型でその四隅は直角であり、吸収体の四隅には弾性伸縮部材が交差することは何ら示されていない。
そうすると、甲第1号証に記載の使い捨ておむつにおいて、甲第2号証に記載のものを組合わせても、少なくとも前身頃に位置する吸収体の両隅を弾性伸縮部材で押圧することを当業者が想到できるものではない。
ところで、本件請求項1に係る考案は、登録明細書に記載されているように、第2の弾性部材の一部が、前記前身頃に位置する吸収体(吸液性コア)の両隅の円弧と交差して両隅を押圧することによって、おむつを自然状態においても反り返ることがなく、複数枚重ねてポリ袋梱包したときには、その外形を直方体に整えることが容易であるという顕著な効果を奏するものである。
したがって、本件請求項1に係る考案は、甲第1号証及び甲第2号証に記載のものに基づいて当業者がきわめて容易に考案することができたものではない。
また、請求項2及び3に係る考案は、請求項1に係る考案をさらに技術的に限定したものであるから、甲第1?2号証に基いて当業者がきわめて容易に考案できたものでもない。
4.むすび
上記のとおりであるから、登録実用新案異議申立ての理由及び証拠によっては、本件の請求項1?3に係る考案の登録を取り消すことはできない。
また、他に請求項1?3に係る考案の登録を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
発明の名称 (54)【考案の名称】
パンツ型使い捨ておむつ
(57)【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
透液性表面シートと、不透液性裏面シートとの間に吸液性コアが介在し、胴周り開口縁に周り方向に第1の弾性伸縮部材を有するパンツ型使い捨ておむつにおいて、
前記吸液性コアが、股下部を中心に前後身頃方向へ延在する矩形であって、少なくとも前記前身頃に位置する前記コアの両隅が円弧をなしており、前記円弧の曲率半径が15mm以上であり、
複数の第2の弾性伸縮部材が、前記前身頃の胴周りに位置する前記コアの領域に、前記前身頃の縦方向へ離間しその胴周り方向へ延在し、該弾性伸縮部材の一部が、前記前身頃に位置するコアの両隅の円弧と交差して該両隅を押圧していることを特徴とする前記おむつ。
【請求項2】
前記コアの両隅の円弧が互いに連続することによって、該円弧が位置する該コアの端縁がほぼ半円形をなしている請求項1記載のおむつ。
【請求項3】
前記前身頃のほぼ全域が、前記第1および第2の弾性伸縮部材によって、前記胴周り方向へ弾性伸縮化されている請求項1記載のおむつ。
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、パンツ型の使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
パンツ型使い捨ておむつの従来技術の一つに米国特許第4,938,753号公報がある。この公報には、前後身頃の長手方向へ延在する矩形の吸液性コアを有し、胴周り開口縁に周り方向に弾性伸縮部材を備えるとともに、前後身頃の胴周り側部に弾性伸縮パネルを備えたおむつが開示されている。それら弾性伸縮部材とパネルとによって、このおむつの前後身頃は、胴周り方向への伸縮性を有している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来技術のおむつのように、吸液性コアが矩形であると、おむつを製造するときの梱包工程において、複数枚のおむつを重ね、ポリ袋梱包するときに、その袋をほぼ直方体に整えることができるから、その後の商品流通過程において、袋の取り扱いが容易になる。
【0004】
また、前後身頃が胴周り方向への伸縮性を有するおむつは、身体に密着して着用感がよい。同様な効果は、前後身頃のいずれか一方だけが伸縮性を有する場合にも得ることができる。ところが、そのような伸縮性を有するおむつは、胴周り方向の収縮力が吸液性コアの角張った隅部に集中して作用し、その隅部が前後身頃いずれかの方向へ反り返ることがある。前後身頃のいずれか一方だけが伸縮性を有する場合や、吸液性コアが慣用技術として知られる砂時計型である場合には、その反り返りが特に大きくなる。反り返りのあるおむつは、ポリ袋梱包の際に、袋の側面が平坦にならず、直方体に形作ることが難しい。そのために、例えば店舗において、商品を展示する際に山積みにしようとしても、それがうまくできないという問題を生ずる。
【0005】
そこで、この考案は、吸液性コアの隅部を円弧に仕上げることにより、おむつの反り返りを防止することを課題にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案が前記課題を解決するために手段とするところは、以下のとおりである。
【0007】
この考案は、透液性表面シートと、不透液性裏面シートとの間に吸液性コアが介在し、胴周り開口縁に周り方向に第1の弾性伸縮部材を有するパンツ型使い捨ておむつを前提にしている。
【0008】
この考案は、前記前提において、前記吸液性コアが、股下部を中心に前後身頃方向へ延在する矩形であって、少なくとも前記前身頃に位置する前記コアの両隅が円弧をなしており、前記円弧の曲率半径が15mm以上であり、複数の第2の弾性伸縮部材が、前記前身頃の胴周りに位置する前記コアの領域に、前記前身頃の縦方向へ離間しその胴周り方向へ延在し、該弾性伸縮部材の一部が、前記前身頃に位置するコアの両隅の円弧と交差して該両隅を押圧していることを特徴としている。
【0009】
この考案の実施態様の一つにおいては、前記コアの両隅の円弧が互いに連続することによって、該円弧が位置する該コアの端縁がほぼ半円形をなしている。
【0010】
また、この考案の他の実施態様においては、前記前身頃のほぼ全域が、前記第1および第2の弾性伸縮部材によって、前記胴周り方向へ弾性伸縮化されている。
【0011】
【作用】
このように構成したおむつでは、吸液性コアの隅部が円弧であるから、身頃の胴周り方向への収縮力がその隅部に集中しておむつを反り返らせるということがなく、自然な状態にあるおむつは、平坦になる。
【0012】
【実施例】
この考案に係るパンツ型おむつの詳細を、添付の図面を参照して説明すると以下のとおりである。
【0013】
図1は、この考案に係るおむつ1の斜視図であって、上下左右に伸長した状態で示してある。
【0014】
図2は、図1のA-A線矢視図であるが、おむつ1は、伸長が解けて自然な収縮状態にある。
【0015】
図1、2において、おむつ1は、透液性表面シート2と、不透液性裏面シート3と、これら両シート2,3の間に介在する吸液性コア4とを有し、胴周り開口部5と脚周り開口部6の各々の周縁には、弾性伸縮部材7,8を備えている。また、おむつ1は、前身頃11と後身頃12とを有し、両身頃11,12は、胴周り側部においてシール線13により接合してある。前身頃11において、裏面シート3の内側には、複数条の弾性伸縮部材15が胴周り方向へ伸長下に前身頃11の縦方向へ離間して貼着してある。吸液性コア4は、股下部14を中心に前後身頃11,12の長手方向へ延在しており、各隅部20は、曲率半径R=20mmを有する。おむつ1が収縮した自然な状態は、図2に示したようにほぼ平坦である。図1に示すように、複数条の弾性伸縮部材15の少なくとも一条がコア4の両隅20の円弧と交差して該両隅を押圧している。なお、図1中、従来技術に従って各隅部20をほぼ直角に形成した場合の吸液性コアを仮想線25により示してある。
【0016】
図3は、仮想線25で示した吸液性コアや、図示はしていないが、慣用の砂時計型吸液性コアを使用した従来技術のおむつを図2と同様に見たときの図であって、この種おむつに生じ易い反り返りの一例を示す。この場合には、胴周り方向へ収縮する表裏面シート2,3が吸液性コアの角張った隅部や砂時計型に側方へ張り出した部位を反り返らせるように作用し易い。図2のように、前後身頃11,12のうちの前身頃11にのみ弾性伸縮部材15を設けると、おむつは、前身頃11を内側にして、特に大きく反り易い。
【0017】
図4は、おむつ1に使用可能な吸液性コア4の形状を(A)と(B)とによって例示している。(A)は、図1で使用した吸液性コア4である。(B)の吸液性コアは、左右に隣接する隅部20がつながって、曲率半径Rの一つの弧を描いている。なお、これらの弧はR≧15mmであればよいが、好ましくはR≧20mmにする。弧は、不定形の滑らか曲線に代えることもできる。
【0018】
おむつ1をつくるには、表面シート2として不織布や開孔プラスチックシート、裏面シート3としてポリエチレンなどのプラスチックシート、吸液性コア4として粉砕パルプや粉砕パルプと高吸水性ポリマーの混合物からなる賦型品を使うことができる。各シートや弾性伸縮部材の接合には、ホツトメルト接着剤などの接着剤や粘着剤の他に、溶着技術などを利用することができる。
【0019】
【考案の効果】
この考案に係るおむつでは、胴周り方向の伸縮性を持たせる一方、吸液性コアの少なくとも前身頃に位置する部分の隅を円弧に形成して角張ることがないようにしたから、おむつを自然状態に置いても反り返ることがなく、複数枚を重ねてポリ袋梱包したときには、その外形を直方体に整えることが容易である。
【0020】
また、胴周り開口縁ばかりでなく、該開口縁よりも下方領域の少なくとも前身頃の胴周りにも複数の弾性伸縮部材を位置させてあるから、胴周りを着用者にフィットさせることができることはもとより、該弾性伸縮部材の一部が前身頃に位置するコアの両隅の円弧と交差して該両隅を押圧しているから、該両隅が位置するコアの端部が着用者の身体から外側へ浮き上がるのを防止することができる。ちなみに、そのように浮き上がると、着用体裁が悪くなるばかりでなく、排泄液が漏れる原因となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
おむつの斜視図。
【図2】
図1のA-A線矢視図。
【図3】
おむつの反り返りを例示する図2と同様の図面。
【図4】
(A)と(B)とによって異なる態様を示す吸液性コアの平面図。
【符号の説明】
1 おむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸液性コァ
7,8 弾性伸縮部材
11 前身頃
12 後身頃
14 股下部
15 弾性伸縮部材
20 隅部
訂正の要旨 ▲1▼訂正事項a
実用新案登録請求の範囲の減縮を目的として、実用新案登録請求の範囲の請求項1の第5行の「円弧をなしており、」の次に、「前記円弧の曲率半径が15mm以上であり、」を加入し、
▲2▼訂正事項b
明りょうでない記載の釈明を目的として、本件明細書【0008】の第3行の「円弧をなしており、」の次に、「前記円弧の曲率半径が15mm以上であり、」を加入する、訂正するものである。
異議決定日 1999-12-20 
出願番号 実願平5-24190 
審決分類 U 1 651・ 113- YA (A61F)
U 1 651・ 121- YA (A61F)
最終処分 維持  
前審関与審査官 松縄 正登  
特許庁審判長 加藤 孔一
特許庁審判官 深津 弘
宮本 和子
登録日 1998-09-25 
登録番号 実用登録第2586288号(U2586288) 
権利者 ユニ・チャーム株式会社
愛媛県川之江市金生町下分182番地
考案の名称 パンツ型使い捨ておむつ  
代理人 白浜 吉治  
代理人 羽鳥 修  
代理人 白浜 吉治  
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