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審決分類 審判 一部申し立て   A63F
管理番号 1028354
異議申立番号 異議1999-73302  
総通号数 16 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案決定公報 
発行日 2001-04-27 
種別 異議の決定 
異議申立日 1999-09-01 
確定日 2000-10-10 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 登録第2591435号「パチンコ島台の補助タンク装置」の請求項1ないし4に係る実用新案登録に対する実用新案登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。   
結論 訂正を認める。 登録第2591435号の請求項1ないし4に係る実用新案登録を維持する。
理由 (1)手続の経緯
実用新案登録第2591435号の請求項1、請求項2、請求項3および請求項4に係る考案についての出願は、平成4年8月28日に実用新案登録出願され、平成10年12月25日にその登録の設定がされ、その後、異議申立人北谷金弘により実用新案登録異議の申立てがなされ、取り消し理由通知がなされ、その指定期間内である平成12年4月25日に訂正請求(後日取下げ)がなされた後、再度取り消し理由通知がなされ、その指定期間内である平成12年8月21日に訂正請求がなされたものである。
(2)訂正の適否についての判断
ア.訂正明細書の請求項1に係る考案
訂正明細書の請求項に係る考案は、その実用新案登録請求の範囲の請求項1に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。
「【請求項1】パチンコ玉を貯留できると共に、移動可能な移動貯留タンク装置を備えたパチンコ島台において、前記移動貯留タンク装置は、該移動貯留タンク装置の下部に開設された揚送機用の玉出口と、該玉出口を閉塞する開閉弁とを備え、前記パチンコ島台は、前記玉出口と着脱自在に形成された揚送機の揚送機導入部と、パチンコ玉を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクの貯留量が一定以下になった場合に前記揚送機を駆動して、前記移動貯留タンク装置から前記貯留タンクへの補給を開始させる玉量センサと、前記移動貯留タンク装置内の玉量所定状態を検知する玉量所定状態検知手段と、該玉量所定状態検知手段の検知信号に基づいて作動し、前記玉量所定状態を外部へ報知する玉量所定状態報知手段とを備えたことを特徴とするパチンコ島台。」
イ.訂正の内容
実用新案権者が求めている訂正の内容は以下のa、bとおりである。
訂正事項a
実用新案登録請求の範囲の請求項1に記載された「前記パチンコ島台は、」を、「前記移動貯留タンク装置は、該移動貯留タンク装置の下部に開設された揚送機用の玉出口と、該玉出口を閉塞する開閉弁とを備え、前記パチンコ島台は、前記玉出口と着脱自在に形成された揚送機の揚送機導入部と、パチンコ玉を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクの貯留量が一定以下になった場合に前記揚送機を駆動して、前記移動貯留タンク装置から前記貯留タンクへの補給を開始させる玉量センサと、」と訂正する。
訂正事項b
考案の詳細な説明な記載の段落番号【0006】の「パチンコ島台は、」を、「前記移動貯留タンク装置は、該移動貯留タンク装置の下部に開設された揚送機用の玉出口と、該玉出口を閉塞する開閉弁とを備え、前記パチンコ島台は、前記玉出口と着脱自在に形成された揚送機の揚送機導入部と、パチンコ玉を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクの貯留量が一定以下になった場合に前記揚送機を駆動して、前記移動貯留タンク装置から前記貯留タンクへの補給を開始させる玉量センサと、」と訂正し、段落番号【0010】の「?外部へ報知することができる。」の後に「又、前記移動貯留タンク装置は、該移動貯留タンク装置の下部に開設された揚送機用の玉出口と、該玉出口を閉塞する開閉弁とを備え、前記パチンコ島台は、前記玉出口と着脱自在に形成された揚送機の揚送機導入部と、パチンコ玉を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクの貯留量が一定以下になった場合に前記揚送機を駆動して、前記移動貯留タンク装置から前記貯留タンクへの補給を開始させる玉量センサとを備える。」を追加して訂正する。
ウ.訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否
(訂正事項a)について
願書に添付した明細書(以下、「実用新案登録明細書」という。)の考案の詳細な説明の段落番号【0015】に「移動貯留タンク10から詳述すると・・・下部の周壁には傾斜を設けた底部の一端側に揚送機H用の玉出口12を開設する。玉出口12は上方の外壁部に、移動貯留タンク装置10を移動させる際、手動で閉塞する開閉弁13が設けられており、」と記載され、段落番号【0017】に「パチンコ島台A側に常設する装置として、前記移動貯留タンク装置10に隣接して揚送機Hを形成する。移動貯留タンク装置10に設けた玉出口12と揚送機Hの揚送機導入部19とは着脱自在に形成する。」と記載され、段落番号【0022】に「移動貯留タンク装置10内のパチンコ玉は、貯留タンクC内の玉量に応じて常時補助用に貯留され、例えば貯留タンクC内が一定量以下となった場合、貯留タンクC内に設けた玉量センサー(図示省略)によって揚送機Hに信号指令がされ、・・・補給開始するよう形成される。また、閉店時に返却玉が集中した場合、回収樋30A下面に設けたセンサーFによって玉量は検知され、」と記載されていることから、訂正事項aは、実用新案登録明細書に記載されているものと認められる。
そうすると、訂正事項aは、実用新案登録明細に記載された事項の範囲内においてパチンコ島台を限定したものといえるから、実用新案登録の請求の範囲の減縮に該当するものであって、新規事項の追加に該当せず、また、実質上実用新案登録請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
(訂正事項b)について
訂正事項bは、訂正事項aに伴って考案の詳細な説明との整合を図るためのものであり、明りょうでない記載の釈明を目的とする訂正であって、また、実質上実用新案登録請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
エ.独立登録要件
(引用刊行物)
訂正明細書の請求項1に係る考案の実用新案登録に対して、当審が平成12年6月12日付けで通知した取消理由で引用した刊行物1(特開平4-197374号公報)には、「Aは、多数のパチンコ機aや台間玉貸し機5を2列に並設して構成したパチンコ島台を示し、・・・該カウンタBの下方に設けたケース8の正面側には開閉扉9を装設して構成するが、・・・ケースBの内方端部には上部が前記通路2bに連通するリフト式の搬送装置3を立設し、該装置3の下部からケース8の内方側に受給樋10を延設して構成する。・・・Cは下部に複数のキャスタ1を装備したタンクを示し、タンクCの下部の横側面には、前記受給樋10の先端に合致することができてシャッタ13を有する排出口を形成し、」(公報第2頁左下欄1行?同頁右下欄8行)と記載されている。
同じく引用した刊行物2(特開平4-8379号公報)には、「Cは補助カウンターを示し、・・・その下方にはタンク2を連通連設し、上方に・・・満杯表示部6・・・を配備し、」(公報第2頁左下欄14行?同欄18行)と記載され、「カウンターBの下部にスペースを設け、・・・あるレベル以上あった球が所定のレベル以下に下がった場合は、自動的に復帰してカウンターBに流した球が島に流れるようになり、そのように自動復帰した場合とか、移動式タンクが満杯になった場合には、島の表示部分から音や光による警報を発し、」(公報第3頁左上欄9行?同欄20行)と記載されている。
同じく引用した刊行物3(実願昭62-193986号(実開平1-98684号)の全文明細書及び図面)には、「パチンコ機列4の一方の端部側面に取り付けた本体ケース8内には、・・・第1硬貨貯留タンク10aと・・・第2硬貨貯留タンク10b等を設け、パチンコ機列4の上記側面上方には硬貨貯留タンク内に硬貨が溜まったことを係員に可視表示するランプ表示器11を警報器として取付ける。」(公報第5頁5行?同頁15行)と記載され、「硬貨が光軸Lの高さまで貯留されると、少なくとも一方の光軸Lが遮断される。光軸Lが遮断されると、光式検出器41が信号を制御装置(図示せず)に送出し、この信号を受信した制御装置は、電気的に接続してあるパチンコ機列4のランプ表示器11を連続的に或いは間欠的に点灯し、係員に貯留タンク10内に硬貨が十分溜まった旨を可視表示する。」(公報第13頁11行?同頁19行)と記載されている。
(対比・判断)
訂正明細書の請求項1に係る考案と、刊行物1?刊行物3にそれぞれ記載された考案とを比較すると、いずれの刊行物にも、訂正明細書の請求項1に係る考案の「前記貯留タンクの貯留量が一定以下になった場合に前記揚送機を駆動して、前記移動貯留タンク装置から前記貯留タンクへの補給を開始させる玉量センサ」の構成が記載されておらず、かつ、該構成を示唆する記載もない。
訂正明細書の請求項1に係る考案は、前記構成を含むことにより、実用新案登録明細書に記載されたとおりの作用・効果を奏するものであり、訂正明細書の請求項1に係る考案は、上記刊行物1乃至刊行物3記載のものから当業者がきわめて容易に考案をすることができたものではない。
また、当審が通知した平成12年2月8日付け取消理由通知に記載した理由によっても、訂正明細書の請求項1に係る考案が、実用新案登録出願の際独立して実用新案登録を受けることができないものとはいえない。
オ.むすび
以上のとおりであるから、上記訂正請求は、平成6年法律第116号附則第9条第2項の規定により準用され、同附則第10条第1項の規定によりなお従前の例とされる、特許法第120条の4第2項及び第3項で準用する同法第126条第2項?第4項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
(3)異議申立てについて
ア.異議申立ての理由の概要
異議申立人は、甲第1号証(特開平4-8379号公報)、甲第2号証(特開昭55-5637号公報)および甲第3号証(実願昭62-193986号)のマイクロフィルム)を提出し、実用新案登録明細書に記載された考案は、甲第1号証乃至甲第3号証に記載された考案に基づいて当業者がきわめて容易に考案をすることができたものであるので、実用新案法第3条第2項の規定により実用新案登録を受けることができないものであり、実用新案登録明細書の請求項1および請求項2に係る考案の実用新案登録は取り消されるべきものである旨主張している。
イ.当審の判断
本件請求項1に係る考案は、訂正明細書の実用新案登録請求の範囲の請求項1に記載されたとおりのものである。
異議申立人が提出した甲第1号証乃至甲第3号証は、当審が通知した平成12年2月8日付け取消理由通知で引用した刊行物1乃至刊行物3と同じであるから、上記(2)のウ.独立登録要件(対比・判断)で述べたように、甲第1号証ないし甲第3号証に記載された考案の いずれにも、訂正明細書の請求項1の考案の「前記貯留タンクの貯留量が一定以下になった場合に前記揚送機を駆動して、前記移動貯留タンク装置から前記貯留タンクへの補給を開始させる玉量センサ」の構成が記載されておらず、また、該構成を示唆する記載も認められず、かつ、甲第1号証乃至甲第3号証に記載の考案を組み合わせても当業者が訂正明細書の請求項1に係る考案をきわめて容易に推考しうるものでもない。
したがって、訂正明細書の請求項1に係る考案は、甲第1号証乃至甲第3号証に記載された考案に基づいて当業者がきわめて容易に考案をすることができたものであるとすることもできない。
ウ.むすび
以上のとおりであるから、実用新案登録異議の申立ての理由によっては本件考案についての実用新案登録を取り消すことはできない。
また、本件考案についての実用新案登録は拒絶の査定をしなければならない実用新案登録出願に対してなされたものと認めない。
よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第9条第7項の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第3条第2項の規定により、上記のとおり決定する。
発明の名称 (54)【考案の名称】
パチンコ島台の補助タンク装置
(57)【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】パチンコ玉を貯留できると共に、移動可能な移動貯留タンク装置を備えたパチンコ島台において、
前記移動貯留タンク装置は、該移動貯留タンク装置の下部に開設された揚送機用の玉出口と、該玉出口を閉塞する開閉弁とを備え、
前記パチンコ島台は、前記玉出口と着脱自在に形成された揚送機の揚送機導入部と、
パチンコ玉を貯留する貯留タンクと、
前記貯留タンクの貯留量が一定以下になった場合に前記揚送機を駆動して、前記移動貯留タンク装置から前記貯留タンクヘの補給を開始させる玉量センサと、
前記移動貯留タンク装置内の玉量所定状態を検知する玉量所定状態検知手段と、
該玉量所定状態検知手段の検知信号に基づいて作動し、前記玉量所定状態を外部へ報知する玉量所定状態報知手段とを備えたことを特徴とするパチンコ島台。
【請求項2】請求項1記載のパチンコ島台において、前記玉量所定状態報知手段をパチンコ島台の長手方向端面に備えたことを特徴とするパチンコ島台。
【請求項3】 パチンコ玉を貯留できると共に、移動可能な移動貯留タンク装置を備え、複数のパチンコ機を設置するパチンコ機設置面と、遊技によって獲得された景品玉が返却される景品玉返却装置を設置する長手方向端面とを有するパチンコ島台において、当該パチンコ島台の前記パチンコ機設置面側に設けられる設置面側開閉扉をさらに備え、前記移動貯留タンク装置は、前記景品玉返却装置から返却された景品玉を貯留すると共に、前記設置面側開閉扉を介し、前記パチンコ島台本体に対して出し入れ可能であることを特徴とするパチンコ島台。
【請求項4】 請求項3記載のパチンコ島台において、更に当該パチンコ島台の前記長手方向端面側に設けられる端面側開閉扉を備え、前記移動貯留タンク装置は、前記設置面側開閉扉又は、前記端面側開閉扉を介し、前記パチンコ島台本体に対して出し入れ可能であることを特徴とするパチンコ島台。
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願考案は景品玉返却装置から返却される景品玉等のパチンコ玉を貯留する貯留タンク装置を備えたパチンコ島台に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技場におけるパチンコ玉の自動循環補給システムとして、パチンコ遊技場内に多量のパチンコ玉を貯留する大型ベースタンクを設け、各パチンコ島台間に島交流樋を架設し、パチンコ島台間の玉量均一化をはかる通称全店回収方式と島交流樋および大型ベースタンクを省略し、各島に分散貯留する通称独立島といわれる方式がある。前者の場合、パチンコ遊技場全体で多大な玉量と大型ベースタンクを設ける必要があったが、後者の場合その必要はなく、補給手段の省力化及び簡略化を図ることができた。前記独立島は、予めパチンコ島台内に例えば数十万個程度の貯留玉を内蔵設定し、パチンコ島台単位で補給、回収する手段である。
又、パチンコ遊技場の傾向として売上倍増、顧客獲得の営業方針に基づき、客側に景品玉を無制限に放出し、遊技意欲を高める通称無定量方式が実施されるパチンコ遊技場がある。無定量方式を採用した独立島によっては、前記設定玉量だけでは玉不足の不都合が生じたり、また遊技客は必ずしも遊技した同一パチンコ島台にパチンコ玉を返却するとは限らず、玉不足および玉過剰返却による玉の偏り現象が生じた。
【0003】
その対策として、本出願人は図4に示すように実願昭63-144781号(実開平2-65979号)にて、パチンコ島台の玉貯留状態に応じて臨時補給および返却された際の余剰玉の回収案として、パチンコ島台51端部に、補助タンク装置52を設け、返却玉を一旦貯留し、パチンコ島台51内の貯留タンク53に移送させる技術を出願したが、玉の偏りを解消するには、ある程度貯留された玉を返却装置54の下方の玉抜取口55から抜取る必要があり、単に玉を抜き取って回収するだけで、玉量の少ないパチンコ島台へ移送させることはできなかった。また図5に示すように特開平4-197374号では、移動可能な補助タンク61を設け、補助タンク61には玉のレベルが外部から判る表示装置62を設け、さらにパチンコ島台の景品玉返却装置63下部に扉64を設け、非常時に扉64を介して補助タンク61を移動させる技術が開示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら特開平4-197374号に開示される技術では、タンク内の玉量は店員が見に行かないと判らず、適正な交換時期で交換することが困難だった。また、補助タンク61は、特にパチンコ店の閉店間際、補助タンク61を交換する時、景品玉返却装置に景品玉を返却するために重たい玉箱を持って並ぶ遊技客の列を乱してしまい、遊技客に迷惑をかけるという問題を有している。
【0005】
そこで本願考案の目的は、このような問題を解決するため、店員が貯留タンク装置の交換時期を的確に把握でき、貯留タンク装置を交換する際、遊技者に対し迷惑をかけないパチンコ島台を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のパチンコ島台は、パチンコ玉を貯留できると共に、移動可能な移動貯留タンク装置を備えたパチンコ島台において、前記移動貯留タンク装置は、該移動貯留タンク装置の下部に開設された揚送機用の玉出口と、該玉出口を閉塞する開閉弁とを備え、前記パチンコ島台は、前記玉出口と着脱自在に形成された揚送機の揚送機導入部と、パチンコ玉を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクの貯留量が一定以下になった場合に前記揚送機を駆動して、前記移動貯留タンク装置から前記貯留タンクヘの補給を開始させる玉量センサと、前記移動貯留タンク装置内の玉量所定状態を検知する玉量所定状態検知手段と、該玉量所定状態検知手段の検知信号に基づいて作動し、前記玉量所定状態を外部へ報知する玉量所定状態報知手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2記載のパチンコ島台は、請求項1記載のパチンコ島台において、前記玉量所定状態報知手段をパチンコ島台の長手方向端面に備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3記載のパチンコ島台は、パチンコ玉を貯留できると共に、移動可能な移動貯留タンク装置を備え、複数のパチンコ機を設置するパチンコ機設置面と、遊技によって獲得された景品玉が返却される景品玉返却装置を設置する長手方向端面とを有するパチンコ島台において、当該パチンコ島台の前記パチンコ機設置面側に設けられる設置面側開閉扉をさらに備え、前記移動貯留タンク装置は、前記景品玉返却装置から返却された景品玉を貯留すると共に、前記設置面側開閉扉を介し、前記パチンコ島台本体に対して出し入れ可能であることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4記載のパチンコ島台は、請求項3記載のパチンコ島台において、更に当該パチンコ島台の前記長手方向端面側に設けられる端面側開閉扉を備え、前記移動貯留タンク装置は、前記設置面側開閉扉又は、前記端面側開閉扉を介し、前記パチンコ島台本体に対して出し入れ可能であることを特徴とする。
【0010】
【作用】
請求項1記載のパチンコ島台は、パチンコ島台本体に対して移動可能な移動貯留タンク装置を備えており、この移動貯留タンク装置内の玉量を玉量所定状態検知手段が検知し、玉量が所定量になった場合その状態を玉量所定状態報知手段により外部へ報知することができる。
又、前記移動貯留タンク装置は、該移動貯留タンク装置の下部に開設された揚送機用の玉出口と、該玉出口を閉塞する開閉弁とを備え、前記パチンコ島台は、前記玉出口と着脱自在に形成された揚送機の揚送機導入部と、パチンコ玉を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクの貯留量が一定以下になった場合に前記揚送機を駆動して、前記移動貯留タンク装置から前記貯留タンクヘの補給を開始させる玉量センサとを備える。
【0011】
請求項2記載のパチンコ島台は、玉量所定状態検知手段がパチンコ島台の長手方向端面に設けられる。
【0012】
請求項3記載のパチンコ島台は、パチンコ機設置面に複数のパチンコ機が配置され、その長手方向端面に景品玉返却装置が配置される。そして、景品玉返却装置に返却される景品玉が移動貯留タンク装置に貯留され、また移動貯留タンク装置をパチンコ島台本体に対して出し入れする際、パチンコ島台のパチンコ機設置面側から設置面側開閉扉を介して出し入れできる。
【0013】
請求項4記載のパチンコ島台は、開閉扉がパチンコ島台の長手方向端面側に設けられ、移動貯留タンク装置は、パチンコ機設置面側開閉扉、又は、パチンコ機長手方向端面側開閉扉を介して出し入れ可能である。
【0014】
【実施例】 本願考案の実施例を図1から図3をもとにして説明する。図1は、パチンコ機1を並列したパチンコ島台Aの一部を破断した全体略図であり、図2は、本実施例の要部を示すパチンコ島台内部の部分拡大略図でり、図3は、本実施例の移動貯留タンク装置拡大略図である。尚、説明するにあたり、本願考案によるところの玉量所定状態検知手段をセンサーF、玉量所定状態報知手段を表示装置6として説明する。又、詳しくは後述するが、センサーFは、移動貯留タンク装置内の所定量を検出するものであり、実施例においては、所定量として満タンを検出するものとして説明する。パチンコ島台Aは、パチンコ島枠aの端部に景品玉返却装置Bを設け、パチンコ島枠aの中央に貯留タンクCと図示しない玉磨揚送装置が各々配設されている。また、パチンコ島台A下方には、本願考案に係る返却玉補助装置2が構成されており、景品玉返却装置Bの下方には開閉扉4、パチンコ機1の下方のは開閉扉5がそれぞれ設けられている。
【0015】
返却玉補助装置2を大別すると、移動貯留タンク装置10と景品玉返却装置Bと回収樋30、30Aとで構成される。まず移動貯留タンク装置10から詳述するとパチンコ島台A端部下方の収納部3に、略矩形の移動貯留タンク装置10を形成する。移動貯留タンク装置10の上部には、玉入口11を開口し、下部の周壁には傾斜を設けた底部の一端側に揚送機H用の玉出口12を開設する。玉出口12は上方の外壁部に、移動貯留タンク装置10を移動させる際、手動で閉塞する開閉弁13が設けられており、移動貯留タンク装置10は内部周壁に貯留玉が円滑に玉導入部に誘導するための圧抜棚14が突設されている。本実施例は圧抜棚14を1枚棚で形成するが適宜数段状に斜設しても良い。また、移動貯留タンク装置10の両側面には、移動用把手15(形状限定なし)を形成し底裏面には、複数のキャスター16が設けられている。
【0016】
このように形成した移動貯留タンク装置10をパチンコ島台A端部に収納する収納部3が設けられ、収納部3は下方に移動貯留タンク装置10を載置する載置部42が設けられ、載置部42の更に下方には、パチンコ島台A長手方向端面側およびパチンコ島台Aのパチンコ機1設置面側から取出すことができるよう回転方向を転換する回転板17が形成される。載置板42は移動貯留タンク装置1幅大の水平板40を設け、水平板40表面に図示しないキャスター16の固定部、キャスターレール等の位置設定部を設けても良い。水平板40両端に移動防止用の立壁18を形成し、他側開放部分は移動貯留タンク装置10の取出部および後述する揚送機導入部19との接続部となす。このように形成した水平板40の中心下部(床面)に回転板17を敷設形成する。回転板17の適宜箇所に固定錠を設けて確実な位置確保するようにしても良い。
【0017】
パチンコ島台A側に常設する装置として、前記移動貯留タンク装置10に隣接して揚送機Hを形成する。移動貯留タンク装置10に設けた玉出口12と揚送機Hの揚送機導入部19とは着脱自在に形成する。また、揚送機Hの一例を示せば、揚送装置Hは揚送機導入部19に連通して揚送ローラー20が形成され、該揚送ローラー20は、パチンコ玉径大の孔を複数設けた玉導入溝(玉列は限定しない)を形成する。揚送装置Hは揚送ローラー20から後述する回収樋30Aの高さで支柱を立設し、回収樋30A内に支柱終端の揚送玉出口21が臨むよう形成されている。尚支柱41の高さは自在に伸縮調整出来るよう形成しても良い。
【0018】
つぎにアウト玉および客より返却された玉は、回収樋30、30Aで回収される。さらに詳述すれば景品玉返却装置Bの返却玉出口31と貯留タンクC間に、回収樋30、30Aを段差を設けた二段状に形成する。まず回収樋30を、景品玉返却装置Bの返却玉出口31から移動貯留タンク装置10の玉入口11上部位置までの誘導部として形成し、回収樋30の終端部の下方には適宜段差を設け玉が落下する回収樋30Aを形成し、その終端は貯留タンクCにまで臨む。更に回収樋30Aの始端部を詳述すると、回収樋30Aの始端部は上方に空間を空けて回収樋30が重なり合うようになっており、回収樋30の下方に円筒状の玉落下管32を垂下形成し、玉落下管32の開口部に制御弁Gが開閉自在に形成される。そして、移動貯留タンク装置10を定位置に設置すると、玉落下管32は玉入口11の上部に遊間を有した位置で開口状態となる。尚玉入口11の開口幅を玉落下管32より広口とすることで玉こぼれ等を防止可能である。尚回収樋30Aの始端適宜箇所(検知可能位置)に移動貯留タンク装置10内の玉量を検知するセンサーFを設け、例えば移動貯留タンク装置10内の玉量が満タンとなった場合、センサーFが感知し、パチンコ島台Aに設けた表示装置6に信号指令され満タン表示する。その表示装置6に基づき手動で制御弁Gおよび移動貯留タンク装置10の下端に設けた玉出口12の開閉弁13を閉塞し移動貯留タンク装置10の交換をする(自動制御としても良い)。
【0019】
パチンコ島台Aは端部の下方にある収納部3のパチンコ島台長手方向端面側とパチンコ機設置面側にそれぞれ移動貯留タンク装置10の断面形状大の開閉扉4、5を形成する。開閉扉4、5は補助タンク10が出し入れ可能ならば開放手段は限定しない。
【0020】
以上に示したとおり、パチンコ島台Aは、パチンコ島枠a、景品玉返却装置B、センサーF、表示装置6、移動貯留タンク装置10等を主な構成としており、移動貯留タンク装置10は、上記パチンコ島台A本体に対して出し入れすることが可能である。
【0021】
次に本願考案の作用を説明すると、通常の玉の返却状態は、遊技客の獲得した景品玉を景品玉返却装置Bによって計数後、パチンコ島台A内に返却されると回収樋30に流送され、回収樋30Aに流下し、貯留タンクCに貯留される。貯留タンクCが満量になると回収樋30A上にも堆積され、さらに玉の返却が続くと回収樋30Aの始端に開設された開口部より円筒状垂下形成した玉落下管32を介して移動貯留タンク装置10内へ落下貯留される。
【0022】
移動貯留タンク装置10内のパチンコ玉は、貯留タンクC内の玉量に応じて常時補助用に貯留され、例えば貯留タンクC内が一定量以下となった場合、貯留タンクC内に設けた玉量センサー(図示省略)によって揚送機Hに信号指令がされ、揚送ローラー20が駆動し補給開始するよう形成される。また、閉店時等に返却玉が集中した場合、回収樋30A下面に設けたセンサーFによって玉量は検知され、満タン状態まで玉が貯留されるとパチンコ島台A端部に設けた表示装置6によって返却不能表示する。店員は制御弁Gと移動貯留タンク装置10の下端に設けた玉出口12の開閉弁13を手動で閉塞し、開閉扉4、又は開閉扉5を利用して、移動貯留タンク装置10を交換する。
【0023】
つまり、表示装置6は店員に見やすい場所に設置されて返却不能状態を表示するため、店員は交換する時期を的確に把握でき、迅速に移動貯留タンク装置10を交換する作業にとりかかることが可能である。
又、補助タンクから玉が溢れることがなくなり、更に、返却装置Bの方にも溢れだし返却装置Bの計数動作にも影響を与えることもなくなる。
【0024】
又、特に閉店時、景品玉返却装置B前面(パチンコ島台長手方向端面)に景品玉の返却による客が列をなしているときには、開閉扉4の使用は景品玉を持った客に迷惑がかかるため、パチンコ島台Aの側面(パチンコ機設置面側)にある開閉扉5を開放し、移動貯留タンク装置の入れ換えをする。そのため、交換がすばやくでき、遊技客の返却に支障とならず、サービスの向上が図れる。尚、営業時は、パチンコ機設置面側の下方に設けた開閉扉5を使用することは遊技中の客に迷惑をかけるため、景品玉返却装置B下方の開閉扉4によって移動貯留タンク装置10を出し入れすることができる。以上のようにホールの状況に応じて移動貯留タンク装置10の出し入れ位置を選択することができ、パチンコ島台のパチンコ玉量の平均化が可能である。
【0025】
さらに、重量のある移動貯留タンク装置10の出し入れも回転板17によって回転することができ、容易に移動貯留タンク装置10の出し入れする向きを変えることができる。
【0026】
また、移動貯留タンク装置は景品玉返却装置Bの直下ではなく、パチンコ島枠a内部に設けたため、景品玉返却装置Bの直下にスペースができる。本実施例では、そのスペースを利用して玉箱を置く等有効利用することができるという特徴を有する。
【0027】
以上実用新案登録請求の範囲において自在に変更することは言及するまでもない。
【0028】
【考案の効果】
本願考案の効果を説明すると、請求項1記載のパチンコ島台は、パチンコ島台本体に対して移動することが可能な移動貯留タンク装置を備えており、この移動貯留タンク装置内の玉量を玉量所定状態検知手段が検知し、玉量が所定量になった場合その状態を玉量所定状態報知手段により外部へ報知することができる。これにより、店員は、移動貯留タンク装置の交換時期を的確に把握でき、移動貯留タンクは移動可能であるため、店員は移動貯留タンク装置を容易に素早く交換することが可能である。
【0029】
さらに、請求項2記載のパチンコ島台は、報知手段がパチンコ島台の長手方向端面に設けられることにより、上述の効果に加え、パチンコ島台の長手方向端面側で待機するパチンコ店の店員に移動可能とした貯留タンクの交換時期をより目立たせて表示することができるため、店員に報知し易い。
【0030】
また、請求項3記載のパチンコ島台は、パチンコ機設置面側に複数のパチンコ機が配置され、その長手方向端面に景品玉返却装置が配置される。そして、景品玉返却装置に返却される景品玉が移動貯留タンク装置に貯留され、また移動貯留タンク装置をパチンコ島台本体に対して出し入れする際、パチンコ島台のパチンコ機設置面側から設置面側開閉扉を介して移動できる。これにより、特にパチンコ店の閉店間際、景品玉返却装置に景品玉を返却するために並ぶ遊技客、つまりパチンコ島台の長手方向端面側に、重たい玉箱を持って並ぶ遊技客の列を乱すことなく移動貯留タンク装置の交換作業ができ、パチンコ玉が所定量を超過しているパチンコ島台に対するパチンコ玉の撤去及び、パチンコ玉が不足しているパチンコ島台に対するパチンコ玉の補給が迅速に行える。
【0031】
さらに、請求項4記載のパチンコ島台は、上述の効果に加え、開閉扉がパチンコ島台の長手方向端面側に設けられ、移動貯留タンク装置は、パチンコ機設置面側開閉扉、又は端面側開閉扉を介して出し入れ可能であることにより、景品玉返却装置に景品玉を返却するために並ぶ遊技客がいない時はパチンコ島台の長手方向端面側から移動貯留タンク装置の交換作業ができる。このように景品玉返却装置の周辺の状況に応じて各開閉扉を使い分けて、移動貯留タンク装置の交換作業ができる。
【0032】
以上のように、移動貯留タンク装置の交換時期を的確に把握し、その交換が速やかにでき、また、遊技客の返却に支障とならず、サービスの向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ島台一部破断を含む全体略図である。
【図2】本実施例の要部を示すパチンコ島台内部の部分拡大略図である。
【図3】本実施例の移動貯留タンク装置拡大略図である。
【図4】従来の実施例である。
【図5】従来の実施例である。
【符号の説明】
1‥パチンコ機、2‥返却玉補助装置、4‥パチンコ島台端面側開閉扉、5‥パチンコ機設置面側開閉扉、6‥表示装置、10‥移動貯留タンク装置、11‥玉入口、12‥玉出口、13‥開閉扉、16‥キャスター、30.30A‥回収樋、A‥パチンコ島台、a‥パチンコ島枠、B‥景品玉返却装置、C‥貯留タンク、F‥センサー、H‥揚送機
訂正の要旨 訂正の要旨
訂正事項a
実用新案登録請求の範囲の請求項1に記載された「前記パチンコ島台は、」を、「前記移動貯留タンク装置は、該移動貯留タンク装置の下部に開設された揚送機用の玉出口と、該玉出口を閉塞する開閉弁とを備え、前記パチンコ島台は、前記玉出口と着脱自在に形成された揚送機の揚送機導入部と、パチンコ玉を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクの貯留量が一定以下になった場合に前記揚送機を駆動して、前記移動貯留タンク装置から前記貯留タンクヘの補給を開始させる玉量センサと、」と訂正する。
訂正事項b
考案の詳細な説明な記載の段落番号【0006】の「パチンコ島台は、」を、「前記移動貯留タンク装置は、該移動貯留タンク装置の下部に開設された揚送機用の玉出口と、該玉出口を閉塞する開閉弁とを備え、前記パチンコ島台は、前記玉出口と着脱自在に形成された揚送機の揚送機導入部と、パチンコ玉を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクの貯留量が一定以下になった場合に前記揚送機を駆動して、前記移動貯留タンク装置から前記貯留タンクヘの補給を開始させる玉量センサと、」と訂正し、段落番号【0010】の「?外部へ報知することができる。」の後に「又、前記移動貯留タンク装置は、該移動貯留タンク装置の下部に開設された揚送機用の玉出口と、該玉出口を閉塞する開閉弁とを備え、前記パチンコ島台は、前記玉出口と着脱自在に形成された揚送機の揚送機導入部と、パチンコ玉を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクの貯留量が一定以下になった場合に前記揚送機を駆動して、前記移動貯留タンク装置から前記貯留タンクヘの補給を開始させる玉量センサとを備える。」を追加して訂正する。
異議決定日 2000-09-13 
出願番号 実願平4-60446 
審決分類 U 1 652・ 121- YA (A63F)
最終処分 維持  
前審関与審査官 高松 大治  
特許庁審判長 藤井 俊二
特許庁審判官 平瀬 博通
鈴木 寛治
登録日 1998-12-25 
登録番号 実用新案登録第2591435号(U2591435) 
権利者 株式会社竹屋
愛知県名古屋市中区栄4丁目6番9号
考案の名称 パチンコ島台の補助タンク装置  
代理人 足立 勉  
代理人 足立 勉  
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