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審決分類 審判    E04D
審判    E04D
管理番号 1039461
審判番号 無効2000-40023  
総通号数 19 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 実用新案審決公報 
発行日 2001-07-27 
種別 無効の審決 
審判請求日 2000-10-31 
確定日 2001-05-11 
事件の表示 上記当事者間の登録第3006533号実用新案「軒先消雪構造体」の実用新案登録無効審判事件について、次のとおり審決する。   
結論 登録第3006533号の実用新案登録を無効とする。 審判費用は、被請求人の負担とする。
理由 1.手続きの経緯・本件考案
実用新案登録第3006533号に係る考案(平成6年7月11日出願、平成6年11月2日設定登録。以下「本件考案」という。)は、明細書及び図面の記載からみて、その実用新案登録請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである。
「枠体に金網を張設し、前記枠体の一方に波板を固定せしめると共に、前記枠体の他方の側には山形を成すような支持体を固定せしめ、この支持体にも金網を張設するように構成したことを特徴とする軒先消雪構造体。」

2.請求人の主張
これに対して請求人は、「本件考案についての実用新案登録を無効とする。審判費用は被請求人の負担とする。」との審決を求め、その理由として、本件考案は本件出願前に頒布された刊行物に記載された発明に基づいて当業者がきわめて容易に考案をすることができたものであるから、その実用新案登録は無効とされるべきであると主張し、証拠方法として甲第3号証乃至6号証を提出している。

3.被請求人の主張
審判請求書を送付して答弁する機会を与えたが、その指定期間内に何ら応答がなされないものである。

4.甲号証記載の考案
[甲第3号証(特開平5-202590号公報)記載の考案]
a.図面を以て説明する。横長矩形枠8の下部にユピロン製の波トタン3を接着させ、その枠8の下方に半涙滴形のステンレス又は亜鉛ドブメツキの金網を付着させて雪止め部2を形成させ、両側の枠8の下端で、屋根の軒先のカラクサ部7と嵌接する曲がり金部4を形成しており、金網部は枠8とアルゴ溶接にし、骨組みはスポット溶接とし、波トタン3はビース止めとしてあり、屋根5の色と同じ色とし、屋根係止金具6のフックで吊るし下げる軒先融雪器である。・・・両方共フック11で融雪器1を吊るす。図6に示すように一番下は波トタンで、その下方の波トタンの上部は金網2″で、その金網2″の上部は半涙滴形の金網2となつている。(公報段落番号0006)
b.図1には、横長矩形枠8の下方に半涙滴形の一部となる様な形状の枠8が4箇所に亘って取り付けられ、その枠8と横長矩形枠8の下方部分に亘って、金網が張設されている構造が記載されている。
これらの記載を対比のためにまとめると、甲第3号証には次のような考案が記載されている。
「横長矩形枠8の下方部分に半涙滴形の金網を付着し、横長矩形枠8の一方に波トタンを固定せしめた軒先融雪器。半涙滴形の金網は、半涙滴形の一部となる様な形状の枠8に金網を張設することによって形成されている。」

5.対比
そこで本件考案を甲第3号証記載の考案と対比すると、
a.甲第3号証記載の考案の「横長矩形枠8」、「波トタン」、「軒先融雪器」は、それぞれ本件考案の「枠体」、「波板」、「軒先消雪構造体」に相当し、
b.甲第3号証記載の考案の「半涙滴形の一部となる様な形状の枠8」と本件考案の「山形を成すような支持体」とは、金網を張設することによって雪止め部を形成するための支持体である点で共通し、
以上のことから、両者間には次のような一致点、相違点がある。
(一致点)
「枠体に金網を張設し、前記枠体の一方に波板を固定せしめると共に、前記枠体の他方の側には金網を張設することによって雪止め部を形成するための支持体を固定せしめ、この支持体にも金網を張設するように構成したことを特徴とする軒先消雪構造体。」
(相違点)
金網を張設することによって雪止め部を形成するための支持体が、本件考案では山形を成すような支持体であるのに対して、甲第3号証記載の考案では半涙滴形の一部となる様な形状の枠である点。
(相違点の検討)
本件考案において「山形を成す」についてその形状を具体的に定義づけているわけではなく、軒先消雪構造体を屋根に取り付けた場合、滑落する雪を止めることのできる形状として「山形を成す」としているだけであり、その意味では甲第3号証の「半涙滴形の形状」も滑落する雪を止めることのできる形状であるから、この相違点は当業者ならば極めて容易に考えることができた構成の変更である。

6.むすび
以上のことから、本件考案は甲第3号証である特開平5-202590号公報に記載された考案に基づいて極めて容易に考案することができたものであり、本件実用新案登録は実用新案法第3条第2項に違反してなされたものであるから、実用新案法第37条第1項第2号に該当し、無効とすべきものである。
審判に関する費用については、実用新案法第41条の規定で準用する特許法第169条第2項の規定で準用する民事訴訟法第61条の規定により被請求人が負担すべきものとする。
よって、結論のとおり審決する。
審理終結日 2001-03-05 
結審通知日 2001-03-16 
審決日 2001-03-28 
出願番号 実願平6-9466 
審決分類 U 1 111・ 113- Z (E04D)
U 1 111・ 121- Z (E04D)
最終処分 成立  
特許庁審判長 石川 昇治
特許庁審判官 矢沢 清純
田中 弘満
登録日 1994-11-02 
登録番号 実用新案登録第3006533号(U3006533) 
考案の名称 軒先消雪構造体  
代理人 吉井 雅栄  
代理人 吉井 剛  
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